2008,10,4
銚子ヶ峰
1810m〜三2190m (岐阜・郡上市)

白山・美濃禅定道を歩く

【登り 4時間30分】 【下り 3時間16分】 【往復約18km】 【累計差1657m】

登山口-(88分分)-避難小屋-(43分)-銚子ヶ峰-(43分)-一ノ峰-(36分)-二ノ峰-(50分)-三ノ峰山頂
三ノ峰山頂-(50分)-一ノ峰-(43分)-銚子ヶ峰-(25分)-避難小屋-(60分)-登山口


このルートは3年前の残雪の6月に登っているが、ガスで展望が無かった。
今回は晴天狙いで出掛け、是非好展望の尾根を歩いてみたい。 


過去に銚子ヶ峰は2回、三ノ峰は3回登頂しているのだが、どちらも展望が良くお気に入りの山である。
前回6月に歩いた石徹白から三ノ峰への白山・美濃禅定道は、残念な事にガスガスで展望が無かった。
紅葉には未だ早いが寒いのも嫌なので、そろそろ涼しくなってきたので晴天狙ってチャレンジしてみるかな。

我が家は日曜休みが基本だが、予報が良くないので土曜に変更してのお出掛け。
前回のコースタイムが5時間だったので、6時スタートとして4時少し過ぎに家を出た。
イチコロを爆走し白鳥のコンビニで食料調達、まだ夜も明け切らない毎度の道の駅で身軽になる。
イチコロから檜峠を目指していると徐々に明るくなるも、高度を上げるとガスが立ち込めている。
白山中居神社から7kmの林道走りになるが、一部荒れてはいるものの一応舗装路なので有難い走り。
そして6時に登山口のある駐車場へと辿り着いた。
駐車場には岐阜、福井、石川の3台が止まっていたが、
ガラスには朝露が付いていたので車中泊で登っているようだった。

6:13 気合いを入れて石段から・・・(T_T) 6:21 毎度の大杉さん
身支度を済ませ6:10に歩き出すが、ロックをした記憶がないので一旦戻る。
過去に数回ロックを忘れた事があったので引き返したが、ロックはしてあり仕切り直して歩き出し。

登り口のパイプから出ている水は下山時の楽しみだが、この時期は水が細くなっている。
今日は5年振りのダブルストックで、420段の石段をコツコツと音を立てて歩き出す。

空を見上げれば一部青空も見える。
今日の予報は朝夕が曇りで、日中は晴れなので期待が持てるね。
気温は思っていたより穏やかで、寒くはない。(国道の気温は14度)

辛いと思われる420段の石段登りも僅かで、直ぐにいとしろ大杉に着く。
いつ見ても大迫力の大杉も、よく見ると数種類の木が宿っているではないか。
中には紅葉している木もあり、樹齢1800年の古木ながら賑やかな大杉さんだ。

登山口にも設置してあった登山者数計測カウンターが、ここにも設置してある。
大勢のハイカーが大杉までは登るであろうから石段登り口は必要ないのでは無いかな?
6:41 登山口より1km地点 6:49 母御石方面はガスガス・・・
登山口から急登が続き30分辺りで早くもポカリを一口飲んでしまった・・・
今日の飲み物はポカリ500、凍った水500、一部凍ったお茶500、水1000の計2.5gである。
(下山時に残ったのは保冷材代わりの凍った水500のみ)

30分過ぎればなだらかな登山道になり、まだまだ緑濃いブナ林を歩く。
左側が少し開け、母御石方面?は・・・あ〜〜ぁ ガスで真っ白け!(*_*;

この辺りから僅かであるが色付いた木々が現れ出し、紅葉は期待していなかったので先の楽しみが増えたね。
2km地点を7:07に通過。(以後1km毎に標柱あり)

歩き出して丁度1時間でおたけり坂であるが、どんな意味がるのかな?
おたけび坂なら皆さん「あ〜〜あ あ〜〜」とおたけびを上げるだろうになぁ。。。やらんか?
このおたけり坂を登り切り、振り返ると福井県境の山々が見える筈だが・・・ガスで真っ白け!
7:22 枝を曲げるブナも徐々に色気づく 7:41 誰も居ない神鳩ノ宮避難小屋
頭上を見上げると、えらく曲がりくねった枝のブナが目にとまった。
何をそんなにへそを曲げたのか?枝を曲げたのか?ブナに何があったのか?
そう言えば、オイラも歳のせいか?最近はへそを曲げなくなったなぁ。(^。^)

周りの木々も未だ少しではあるが、赤とか黄色に染まり目を楽しませてくれる。
3km地点を7:36に通過。
途中開けた地点から避難小屋近辺のブナが黄色に染まっているのが確認できたね。(^^♪
そして緩やかに登って行けば避難小屋へと辿り着く。
先行者が居るかな?と期待してきたが、誰もいない。

小屋横のベンチで行動食を食べ喉を潤して4分で歩き出す。
頭上の空の一部には青空が見えるが・・・周りはガスね。
7:49 色気づくブナの若木 8:01 4km地点より母御石目指すも・・・
避難小屋先の若いブナが一番元気に色気づいていたな。
若いだけあって血気盛んか?オイラは今ではそんな元気は無くなったな。

その先からは見晴らしの良い尾根歩きになり、涼しい風が心地よい。
周りには紅葉した木々が見られたが、曇っているので綺麗に写らないのが難点。

母御石に辿り着いても展望はイマイチ。
失望して先へ進めばなだらかな銚子ヶ峰山頂が姿を現すのだが・・・ガスが邪魔をする。
一瞬のガスの切れ間を狙ってシャッターを押すが駄目である。

この辺りの笹原を眺めていると、恵那山近辺に広がっているアブラムシによる笹枯れ被害は無く一安心である。
前回の6月初旬だとこの辺りは雪田が広がっている所だ。
8:19 銚子ヶ峰手前のナナカマドの紅葉 8:30 毎度ガスガスの銚子ヶ峰(禁マウス)
銚子ヶ峰手前の5km地点を8:27に通過すると目前の山頂へ辿り着いた。
なんと言ったらいいのか・・・真っ白けっけで、失望、失意の記念撮影だ。
気晴らしにアレもやってやった。^_^;

これから歩くコースをここから見たかったのになぁ・・・・
本当に日中は晴れるだろうか・・・晴れなかったら歩く意味ないし・・・

初めて銚子ヶ峰へ登ったのは、9年前の11月7日に小5だった息子と訪れた。
2回目は3年前で、今回3回目。
三ノ峰は福井県側からも登っているので今回4回目である。
どちらも好展望で好きな山なのだが、はたして今回は歓迎してくれるだろうか?

銚子ヶ峰山頂ではシャリバテ防止に行動食をポカリで流し込み8分の小休後、
暗い気分のまま歩きだす。
8:38 銚子ヶ峰より下る下る 8:45 ガスったり晴れたり色々
写真はガスが切れた時に写すので、画像だけ見ていると展望も良いように見えるだろうが、
本当はガスっていることが多かったでね。(-"-)

紅葉も綺麗な所が部分的に現れるも、曇っているお陰で全く映えないなぁ。
笹原の紅葉は殆どがナナカマド、カエデ、ドウダンツツジであると言うより、他の木は知らない。
紅葉は期待していなかったので、思い掛けない彩りに結構満足できたね!
来週の連休には賑わうのではなかろうか?
8:49 うえ田と笠場湿原だとか 8:56 全貌を現す一ノ峰
一ノ峰目指しどんどん下って行くと倒れた標柱に「うえ田と笠場湿原下り口」と書かれている。
踏み跡など無い下を見ると確かに湿原っぽい平坦地が見下ろせた。
実際に降りれるとよいのだが、踏み跡の形跡なし。

すると今までガスで見えなかった一ノ峰が大きな全貌を現す。
3年前はガスガスで全く様子の分からない中を歩いたので実感無かったが、
こうしてみると結構な登りが待っているなぁ。
9:03 6km地点付近から一ノ峰を見上げる 9:20 一ノ峰にしがみつく変なオッサン一人
6km地点を9:04に通過すると、いよいよ一ノ峰への辛い登りが始まるのだ。
今回採用した不慣れなダブルストックの効果が現れたのが一ノ峰への急登である。
足が止まる事無く、登山口より3時間チョイで一ノ峰へ辿り着く。
銚子ヶ峰からは43分で着いた。(*^^)v
登山口からだと前回より20分の短縮だがね!珍しく今日は調子いいなぁ。
取り合えず記念撮影するが、周りは真っ白けっけ。

一ノ峰から先も下り、辛い二ノ峰への登りが待っている。
流石に急登では足が何度も止まるようになって来た。
おまけに谷から吹き上げる風で、涼しいを通り越し寒い寒い。
で、7km地点を9:45通過。
この辺りでは強風で寒いし、ホワイトアウトのガスで帰りたい気分だった。

でもそれに暫く耐えると谷はガスで白いが、行く手前方のピークはハッキリと見えてきた。
するとそのピーク右手のガスの切れ間から、お〜別山が姿を現してくれた〜(^^♪
9:52 鬼の鼻面岩 正面はどんな顔? 9:55 サッサと二ノ峰通過
前回はガスガスでハッキリ見えなかった鬼の鼻面岩地点へ着いた。
左の谷を探せば目の前に奇岩が現れる。
チョッと小さい鼻ではあるが、それっぽい岩だ。
是非正面から眺めたいと思うのはオイラだけか?

そのすぐ先が二ノ峰である。
登山道は二ノ峰ピークを巻いているので、ついでに立てたような標柱である。
未確認だが三角点は藪の中のようだ。
9:59 ナナカマドと別山 10:03 三ノ峰へのきつい登り
二ノ峰から少し下って行くと別山がハッキリと姿を見せてくれ、ごっちゃん感激〜(T_T)
何度も何度も足を止め写真を撮りまくる。
鞍部には水呑釈迦堂跡(水場)の表示があるが、本当に水場が有るのかな。

見上げる三ノ峰手前ピークは始めガスっていたが、近づくに従ってハッキリしてきた。
3年前はこの斜面にタップリ残雪があり、アイゼン付けて怖々登ったところだ。
あの時居合わせて一緒に登った関市の兼松さんは70代だったが、
今でも元気に登られているだろうか?
                           前回の2005,6,5レポはこちら
ピークを見上げ登りにかかる所が8km地点だった。
チョッと腹も減ってきたので、最後の登りに備えアミノ酸ゼリーとパンを半分食べた。
エネルギー充電後6分の足止めで歩き出す。
この先は初めて歩く登山道で、ピークを右へ回り込んで延びている。
10:31 三ノ峰と別山 
笹の中、途中ザレた歩き難い所を登って高度を上げて行くと、突然別山が目に飛び込む。
そしてここから左へ進路をとれば三ノ峰避難小屋である。

今回このルートを歩いた後、風花老師から教えて頂いたのが、10年前の航空事故の事。
悪天候の中、三ノ峰東面にセスナ機が突っ込み2名が亡くなったそうな。
全く知らなかった。

避難小屋手前で若い石川の単独者とすれ違う。
話を聞けば、3:30に大杉Pを出、既に別山までピストンしてきたとの事。
これには驚かされたね!(@_@;)
10:33 三ノ峰避難小屋 10:33 あと10分で山頂
避難小屋前には誰か居るかと思ったが、誰も居ないので
直ぐに目前の山頂目指すと年配の単独者が下りて来られ、しばし足を止め会話をする。
次に単独の白人外人とすれ違う。
10:45 三ノ峰で腹を引っ込め記念撮影 ナナカマドの紅葉と別山
三ノ峰山頂にも福井の単独者が居られ、話を聞けば先程すれ違った若い方と同じく大杉Pを3:30に出て別山まで一緒にピストンして来られたとか。
別山まで5時間半で登ったそうな・・・すっげ〜な〜オイラとは次元が違うのだ。

登山口からこの山頂までが9kmで、白山まで未だ10kmあるのだ。
これが美濃禅定道の全貌だ。

オイラもここまで4時間半、前回の記憶では別山まで1時間半だったので行けそうだ。
(7年前に上小池から別山へ登った時は三ノ峰から別山まで1時間18分だったので記憶違い)

今日の調子では別山まで行けそうだが、登り返しが続く帰りが心配である。
日も短くなってきているので、賢明な判断で諦めた。
ここでノンビリしよっと。
別山までは1時間20分だが・・・諦める
山頂から少し先へ行くと別山までのルートが眺めれるので行ってみるが、
ガスがどんどん流れて来て中々シャッターチャンスが無い。

山頂へ戻り単独者に写真を撮って頂き、しばし会話をするも直に下山され一人ぼっちの山頂。
鍋焼きうどんを作っていると3人、一人と福井県側から登って来られ皆別山へ・・・

あ〜別山へ行きて〜〜な〜 (ToT)/~~~
また上小池から別山へ登ってみるか。
(別山へは7年前に登頂しているが、3年前にも目指したが体調不良で三ノ峰で断念した経緯あり)
それとも紅葉が綺麗だと聞いたチブリ尾根からがいいかな?
次週の連休は近場の能郷白山を予定していたが、別山急浮上か?

風は吹いているものの座っているしシャツを重ね着した事で寒くなく、うどんが美味しかった。
1時間の滞在だったが、意外にここへの登山者が少なく静かで寂しかったくらいだった・・・
この時期は福井県側の上小池から三ノ峰は登って来ないのかな?
11:51 二ノ峰へ一気に下る 11:57 重なり合う福井県境の山々
さ〜晴れてきたし、展望を楽しみながらの下山だ〜 しかし、嫌いな登り返しが待っている。
二ノ峰手前からは西の展望が霞んで見えたが、赤兎と大長が同定できたくらいだ。
12:16 一ノ峰と銚子ヶ峰目指す
いよいよ一ノ峰と銚子ヶ峰への登り返しだ・・・
ここで大きなザックを背負った同年代の福井の御夫妻と立ち話。
三ノ峰避難小屋泊予定で登って来られ、神鳩避難小屋下の水場(5分)で5gの水を汲んで来られたとか。
12:26 二ノ峰を振り返る この展望が見たかったのだ〜
12:48 一 二 さ〜んと振り返る え〜な〜 いい眺めだ!
13:03 この一角は一番紅葉が綺麗だった 期待していなかっただけに満足満足!
      万里の長城のように延びた登山道が素晴らしい
13:06 福井県境の野伏ヶ岳 薙刀山 日岸山 よも太郎山 願教寺山と並ぶ
13:14 銚子ヶ峰より歩いたルートを振り返る
嫌いな登り返しをこなし、意外にすんなり銚子ヶ峰へ戻って来られた。
早速朝見れなかった展望を写真に収める。
今日の撮影枚数は久しぶりに300枚を超えている。

山頂には三ノ峰手前ですれ違った外人さんと単独者2名が山スキー談話で花を咲かせていた。
オイラもナシを丸かじりしながらハナシに加わった。
外人さんは途中で下山され、その後オイラも追うように下山する。

追いついた外人さんに聞けば、白鳥の学校で英語教師をされていて
2泊3日で白山を堪能されたとかで、来週は北アルプスを目指すとか。
これで朝の駐車車両の3人と遭遇できたね。(*^^)v

外人さんと別れてからは大杉までノンストップで下る。
登山口の水が乏しかったので、大杉の少し下の熊清水で喉を潤す事にした。
駐車場に戻れば大阪、横浜ナンバーも居たね。

帰路で道の駅に寄り、最近新聞に載っていた「白鳥ふる里の山」を隣接する白山記念館?で600円で購入して、満足感に浸り5時過ぎに無事帰宅。

今回のコースは危険個所も無い一本道で、距離が長いのでチョッと体力に自信があれば誰でも歩けるコースだと思う。次週の連休辺りは紅葉目的で大勢が登られるだろうな。
オイラも次週また来たいもんだ。


注) ルート図&高低図は実測では無いので正確ではありません


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