銚子ヶ峰2〜
三ノ峰2
05,6,5
(岐阜・郡上市)
登山口−(1時間33分)−避難小屋-(45分)-銚子ヶ峰- (55分)-一ノ峰-(40分)-二ノ峰-(1時間)-三ノ峰-(56分) -一ノ峰-(40分)-銚子ヶ峰-(27分)-避難小屋−(54分) −登山口 |
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高低差 | 1170m | 距離 | 往復約18km |
登り | 5時間4分 | 下り | 3時間25分 |
単独 | 90km 1時間45分 |
6年振りの銚子ヶ峰、4年振りの三ノ峰へ
石徹白大杉からのロングコースで行く。
1810m
2128m
チゴユリ | ユキザサ | ツクバネソウ | ミヤマシキミ |
マイズルソウ | ムシカリ | クロモジ | イワナシ |
ミツバオウレン | ? | ? | ショウジョウバカマ |
コイワカガミ | ツバメオモト | イチョウラン | ダイコンソウ |
オオバキスミレ | ヒメイチゲ | ツバメオモト |
エイレンソウ | サンカヨウ |
ヤマザクラ | ハクサンチドリとタンポポ | ? |
白山南縦走路19kmの半分近い9kmの行程を、三ノ峰までを往復する事にした。
本来なら友人と福井県側の上小池からと石徹白大杉からクロス登山をする予定だったが、
友人の体調不良が続いている為、単独での三ノ峰行きとなった。上小池から別山までは歩いた
事が有るが、銚子ヶ峰の先は歩いた事が無かったので、どちらも展望は良いがこちらから登る
事にした。ネットで下調べをすると、三ノ峰避難小屋手前の急斜面にはかなりの雪が有るらしい
ので、アイゼンとストックは持って行ったほうが良さそうなので持って行く事にした。
目覚ましを4:00にセットしたが、3:45に目が覚めたのでそのまま起きて準備をして出発。
空は快晴状態でありウキウキしてきた。白鳥の町を走っていたら関市ナンバーのミニバイクがいた
ので追い越して行き、途中の道の駅でトイレを済ませてから桧峠に着いた。大日ヶ岳登山口には3台が
停まっていた。まだ6時前なのに早い登り始めだと感心しながら峠を下って行くと、先程のミニバイク
がいたので又しても追い抜く。この時は、このバイクのおじさんの存在が今日の自分を左右するとは
考えもしなかった。3月に野伏ヶ岳へ行った時に車を止めた見覚えの有る中居神社に着き、左へ降りて
行き橋を渡って真直ぐ山沿いの細い林道へ進む。入り口の小さな看板に「大杉まで7km」と書いてある。
大杉を過ぎると足元にはスミレが沢山咲いているが、今年は何回か撮ったのでそのまま進む。
先行者が盛んに写真を撮っているので、見るとユキザサとチゴユリがあちこちに咲いていた。
6:50に登山口から1kmの標柱に着く。1km毎に建っているので分りやすく有りがたい。暫く行くと
左側の展望が開ける箇所が有り、銚子ヶ峰手前の母御石方面が遠望できる。
青空の中にハッキリと確認できたので、今日は晴天だと確信したのだったが・・・
7:22 暫く急登が続くおたけり坂
7:16 登山口から2km地点の標柱
おたけり坂の途中に「雨宿りの
岩屋」(白山を開いた泰澄の母
が雨宿りをした岩)があり、振り
返ると石徹白の集落が見える。
正面の野伏ヶ岳から北の山並
はガスがかかり確認できない。
急登はここと母御石の手前だけで
銚子ヶ峰までは比較的楽なコースだ。
6年前の秋に小6だった息子と登った時のタイムを上回るつもりだったが、花の写真ばかりを撮って
いてなかなか前へ進めない。中には見た事が無い花も有るが、当然名前などは分らない。
花は得意でないが、一応撮って行く。一目見て分るのは極一部である。(情けない)
帰ってからの名前調べが大変そうだ・・・。
7:53近年新しくなった神鳩避難小屋に着く。内部を見ると色々な常備品も完備してあり快適そうだ。
大きなザックが幾つかデポしてあり、ホワイトボードに「05,2,12姫路より6名参上」と書いてあった。
豪雪地の石徹白から真冬にあの林道から入ってきたのか??である。小屋の前には黄色の花が
沢山咲いていたが、一般的なダイコンソウだと下山時に聞いた。居合わせた御夫婦と会話を交わし
ていたら単独の方が来た。その方は、このコースが好きで今までに何回も歩かれたそうで、今日は
残雪が多いので行ける所まで行く予定だと言われた。9分の休憩後歩き出す。この御夫婦と途中で会った
時に、咲いていたタムシバの花が食べられると言われたので、試しに白い花びらを食べてみたが何の
味もしなかった。臭いはいいのに?
8:17「4km地点」母御石のピークの向こうが
銚子ヶ峰だがガスで見えない
8:29 母御石 白山を開いた泰澄の母が
女人禁制の白山へ登ろうとしたので、泰澄
が山から帰るまで母を封じ込めた石といわれる。
避難小屋からは暫くは石がゴロゴロした歩き
難い道だが、周りの花はそれまでとは少し違っ
てきたので、又しても撮影に忙しく歩が進まない。
後の方で先程会話をした単独男性の鈴の音が
近づいて来る。丁度キツクくなって来た登りを
その音に追い立てられるようにして進む。
母御石から登って来た道を振り返ると、避難小屋
の赤い屋根が見下ろせる。ここを過ぎると、なだら
かな笹の原の中の緩いのぼりが続く。
相変わらず別山にはガスがかかっているが、
そのうちにガスも晴れる感じなので楽しみだ。
8:35 銚子ヶ峰まではあと12分
8:47 銚子ヶ峰 1810m 奥三界山と同じだ
6:29
銚子ヶ峰少し手前に雪原現る。ここで此れだけ
有るということは、この先かなり有りそうだ。(´。`)
銚子ヶ峰に着くが誰も居ないので、写真を撮って
もらおうとして休憩を兼ね単独男性を待つこと5分。
6年前には無かった立派な方位盤がここにも
設置してある。先週の白尾山、鷲ヶ岳、大日ヶ岳と
この辺りの山には皆設置して有るみたいだ。
ここで分ったのだが、この単独男性は朝来る途中
に2度追い越した、関市ナンバーのミニバイクの
方だった。写真を撮って頂き先へ進むが、男性は
先の岩の上で休まれていた。暫く行くとサクラが
沢山咲いていたし、ナナカマドの蕾も見られた。
何処までもお花畑が続く。徐々に下って行く高低
差約100mの下りだ。このルートはハッキリした一
本道なので、ガスに包まれているが、迷う所は無い。
9:47 一ノ峰1839mガスで展望なし
9:09
9:31 先行するKさん
10:20 いきなり雪原に出た。ガスが掛かっていたが、直に晴れ今日初めて別山が姿を現してくれた。
Kさんと歓声を挙げ喜ぶ。
一ノ峰から100mほど下がってからの登り返しが
辛い。この辺りにもまだ花は咲いている。その中
にタンポポが有るのに驚いた。Kさん曰く「元来日本
に有る種類」だそうだ。10:16に「登山口から7km」
の標柱通過。10:20に雪原に出て驚いた。
やっとガスが晴れ別山とご対面だ! !(^^)!
しかし喜んでばかりもいられない。二ノ峰に向けて
高低差200mの登りの途中だった。この先に「鬼の
鼻面岩」が有り、Kさんに説明を受ける。でも、ガス
が酷くなり確認出来なかった。銚子ヶ峰からの尾根
歩きは素晴らしい展望の中の歩きだそうだが、
今日はダメである。そしたら直に二ノ峰の標柱が
有った。ここはピークでは無く登山道脇に有る。
三角点は右の藪の中との矢印が有るが、確認はし
なかった。風は冷たいが、たっぷり汗をかいた
身体には心地良い。
10:26 二ノ峰1962mゲッ!ポーズが同じだ・・・
二ノ峰から緩く下って3分で素晴らしい展望に廻り合えた。やはりKさんの言ったとおりに三ノ峰
手前にたっぷりの残雪が見え出した。10:33に水呑釈迦堂跡に着き7分の休憩を取る。80m程下がっ
た所に水場が有るらしいが、雪原の中なので分らない。休んでいると直に体が冷えてくる。
Kさんが「アイゼンを持ってきたなら着けた方がいいよ、わしはピッケルが有るので無しで行く」
そして「上部の残雪は少ない方が歩きにくく、危険だよ。今日はたっぷり有るので歩き易そうだ」とも
言われた。ルートを見ていると下山者が確認出来たので途中で出会えば様子が聞けそうだ。
意を決して(チョッとオーバー)歩き出すと「登山口から8km」の標柱が有るが、いつどうやって調べた
のかな?
三ノ峰手前ピーク
別山
上部の雪の上を歩く
10:33 水呑釈迦堂(水呑権現)跡
10:55 慎重に進むKさん
途中で会った人達は軽装で誰もアイゼンを着けていなかったが、持っていなかったかもしれない。
高校生みたいな若い子を連れた人達で、避難小屋泊りの18名だった。残雪への取り付きはかなり
急だったが、アイゼンが効いて何とか登れた。直登は良いが、歩きにくいトラバースはずり落ちたら、
アレ〜である。
Kさん曰く「このピークを巻くように右側に登山道が有るんだよ」
アイゼンを着けて居ないKさんは徐々に遅れてきたが、自分のペースで進む。
歩いて来た尾根を振り返る
11:12 登り切ったら三ノ峰が姿を現し別山と並んでいる。やはり残雪の山は美しい。
三ノ峰避難小屋が見えて来た
凄い亀裂がある
三ノ峰避難小屋 4年前に来た時に丁度トイレなどの改修工事をやっていた。内部も綺麗だ。
三ノ峰からの別山 11:24に頂上着。左側に白山が見えるはずだが、石川県・福井県側はガスで
見えず雲海が広がっている。
遅れて来たKさんを待って記念撮影
頂上に居た山スキー大好きの福井の山男
残雪の別山がじつに綺麗だ!
11:24頂上へ着くが、5時間も掛かってしまった。(x。x)゜゜
頂上には其々単独の方が3人休んでおられた。その中の一人の方の近くへ腰を下ろし話し掛けてみた。
福井の方で、山スキーが大好きと言う、渋くてカッコ良い方でした。立山へは毎年滑りに行き、野伏ヶ岳
には毎週通われたとの事。(後日メールをいただきました)今日は長い行程だし、登り返しが有るため
ビールは持ってこなかったので、早速腹ごしらえをする。上小池からの登山道には雪は無かったが、
今日はガスで展望も無く、小雨がパラつく状態だったので、三ノ峰まで来ての好展望だと言われた。
タチツボスミレ
意外に登山者が少ないと思っていたら、徐々に
増えてきた。皆さん福井県側から展望の無い中
を登ってこられ、避難小屋まで来ての好展望に
歓声を上げていた。あっと言う間に1時間近く経ち
帰りも3時間はかかりそうなので、酒を飲んでいた
Kさんに下山を促し頂上の方に別れを告げ12:19
下山する。避難小屋へ着いた時に登山者が3人
来て、展望が開け「来てよかった〜」と叫んでいた。
Kさんがトイレへ行っている間にアイゼンを着け
同時に帰路に着くが、「わしはゆっくり行くので
先に行っていいよ」と言われたが、酒の臭いが
プンプンしていたので一緒に下りた。Kさんは以前
ミニバイクで白馬まで行き、テント泊登山をして来
たと言っていた。(すごいね〜)
12:21 避難小屋からの残雪
雪原が向うへ落ち込んでいて、福井県側は相変わらずのガスだ。こちらから登ったのは
我々の後は居なかった。残雪歩きの最後数メートルは急降下なので慎重に下りるが、やはり
滑り落ちた。Kさんも同じくズルッ!だった。この後は「先に行っていいよ」の言葉に従い下りた。
Kさんと別れ二ノ峰に向かうが、やはりガスが出てきた。12:56に二ノ峰を過ぎ、200m下って
一ノ峰へ登り返しながら、ビールを飲まなくて良かったとつくづく思った。13:15に一ノ峰へ着いた
頃にはガスも晴れて来たが、やはり東側だけだ。休んでいたら一人の若者が登って来た。
これから登るのか聞いたら「ここまでです」だった。何と彼は、私がここまで3時間半掛かったのに
2時間半で登って来たと言った。そしたらガスが晴れ別山がはっきり見えて来たので、お互い写真
を撮り合う。一宮市の青年だったが、何処と無く息子に似ていたので記念撮影をして下山開始。
最低鞍部まで下りてから登り返し、一ノ峰から15分程行くと残雪箇所が現れるが、3箇所のうち気を
付けるのは一箇所だ。でも、朝とは違いはっきりとトレースが付いていたので難なく登れた。
(朝笹の中を滑り落ちそうになった所)ゼエゼエ言いながら登り返して行くとガスも切れ、銚子ヶ峰
が見えて来て5分で14:00銚子ヶ峰に着いた。若者が4人だけ居た。展望は朝とは違いスコブル良好だ。
5分の休憩後歩き出す。
母御石手前で振り返ると、左に銚子ヶ峰、その後に別山と余りの展望の良さに最後のパノラマを撮る。
14:32に神鳩避難小屋へ着くが、まだ多勢が休んでいた。
その中の御夫婦と、今日撮った花の名前を聞いたりし
て会話をしていたら、なんと!驚き!(~o~)
MyHPを見た事が有ると言われた。ヒエータマゲタ。
HPを公開して3ヶ月チョイ、こんなに早く訪問者に会
うとは。ウレシハズカシだった。(^^;)
この御夫婦は後日メールを頂いたが、岐阜市のYさんで、
山の情報はHPが頼りで「ふみあとネット」から色々調べ
て山を決めておられるとの事。当然LINK集の他の方の
HPもご覧に成っておられ、HP談義に花が咲いて18分
の休憩になった。今日は色々な出会いが有ったので、
足取りも軽く・・・と言いたいが、やはり疲れていたので
マイペースで周りの花には目もくれず下りた。
岐阜市のYさん御夫妻 HP訪問者だった
15:35に大杉に着いた。ここには冷たい水場が有るので、早速飲み顔なども洗う。ウ〜気持ちよい。
朝は逆光で綺麗に撮れなかった大杉の縦パノラマを撮る。
石徹白大杉は昭和32年7月2日に国の特別天然記念物に指定された。推定樹齢約1800年、
幹廻り14,5mの巨木だ。かつては今清水社という社があったらしい。
何回見ても素晴らしい大杉である。
喉も潤ったので、400段の階段を疲れた足で
下りて行くと15:43ごっちゃん号デリカがお待ちかね。
着替えを済ませ、登山口にも冷たい水場が有るので、
空になった水入れに一杯汲む。傍で片付けをして
いた車のナンバーが浜松だったので話しかけたら
「ここが好きで毎週魚釣りに来ています」だった。
皆さん趣味の為とは言え、ご苦労な事である。
そこへ大阪ナンバーが入って来た。まだ上がいた。
準備を済ませ15:55帰路に着く。
何時も渋滞をするR156が全く混んでなく、2時間弱
でスンナリ帰宅できたのには驚きだった。
●
登山口
神鳩避難小屋
銚子ヶ峰 1810m
一ノ峰 1839m
二ノ峰 1962m
三ノ峰 2128m
←避難小屋
←石徹白大杉
願教寺山
よも太郎山
日岸山
丸山
1786m
初河山 1613m
意外にも残雪が多く、思わぬ雪上歩きが出来たし、色々な方と巡り会え辛くもあり楽しくも有った。
別山へ登った時に福井の方が「次回は是非、紅葉が素晴らしいチブリ尾根から登ってみてください」
と言われた事が有ったので、秋に登って見たいコースだ。白山も平瀬から登っただけなので
是非、石川県側からも登ってみたい。
別山へ登った時に福井の年配の女性に聞いた悲話を思い出した。確か昭和45年だったと記憶している。
地元の山好きの若いカップルが10月に結婚をして、新婚旅行に三ノ峰だったか別山だったかな?
登りに行き季節外れの大雪に遭い、三ノ峰避難小屋少し手前で遭難をしてしまった。話をしてくれた
女性の知り合いが、当時捜索隊に参加をして避難小屋手前で抱き合って亡くなっているのを発見した
と聞いた。その話を聞いたので、当然登りも下りも避難小屋手前の小さな石碑に手を合わせて来た。
悲しい話で終わってしまいすみませんでした。 <(_ _)>
美味しい水場が有る登山口白山まで19km
立派な駐車場(トイレあり)
思わぬ雪原が現れた
花に詳しい方が
珍しいスミレが有ったと
言われたが
どれがそうなのか?
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