2007,10,7
御嶽山 15 (長野・木曽町)

御嶽山随一の紅葉ルート(女人堂〜飛騨頂上)を歩く

中の湯-(52分)-ロープ分岐-(51分)-女人堂-(57分)-水場-(42分)-三ノ池-(28分)-飛騨頂上
飛騨頂上-(21分)-三ノ池-(22分)-水場-(33分)-女人堂-(32分)-ロープ分岐-(27分)-中の湯
高低差 累計差約1160m 距離 10,5km
登り 4時間17分(ランチタイム含まず) 下り 2時間20分
メンバー ARIさん KAZUさん
 ごっちゃん
アプローチ 行き174km(2:53)
帰り190km(3:46)
10月に入り、いよいよ山々の紅葉シーズンの始まりである。今までの私は、花とか紅葉には重点を置かずにピークハントに拘ってきました。それが一昨年の恵那山、昨年の麦草岳、三方岩岳と紅葉の素晴らしさを目の当りにして、やはり秋はがええな〜ってな訳で、現時点で紅葉がピークを迎える所を検索します。そこで目に留まったのが「お山の神様ARIがとう」のARIさんの昨年の御嶽山レポ(女人堂〜三ノ池)でした。実はこのルートの紅葉の事は、3年前に濁河コースから五ノ池小屋方面へ登った時に五ノ池小屋管理人の市川さんから「御嶽山で一番紅葉の素晴らしい所」と聞いていて、是非とも秋に歩いて見たいと思っていたルートだったのでした。そこで何気にARIさんのサイトを覗いた時、トップに見慣れないロゴを発見?ナント!ブログを開設されていました。以前からどうしてBBSを開設されないのかな?と思っていたので、開設されてまだ3日目だったので早速のコメントを書き込みました。するとARIさんも昨年同様同じ日に紅葉狙いで御嶽山へ行くのが分かり、ご一緒できるかな?でも・・・ARIさんは超健脚だしなぁ。。。(*_*; とても着いて行けないのでノンビリ行こっと。するとASAKOさんのご主人のKAZUさん、ARIさんの知人のUBSさんも登られると判明。ARIさん以外は初対面だが、賑やかになりそうな予感!
中の湯を7時スタート予定なので、6時半には着きたいので4時少し前に家を出る。
今回は珍しく高速で行くことにして、美濃ICではなくマグロード富加ICから入る。
高速を使う事により30分は短縮できる計算で、ドンピシャの5時に中津川IC着。(ETC無しで2000円)
木曽福島の元橋を5:46に渡り、予定より早かったので道の駅「三岳」でトイレ休憩とおにぎりを食べ向かう。
黒沢交差点を右折して直ぐ、朝日に照らされた御嶽山頂部が目に飛び込んできて感激〜!
そして御岳ブルーラインで高度を上げると御嶽の全容がハッキリと見え出します。来て良かった。
正直ここまでハッキリ拝めるとは思っていなかったので、紅葉も日が当たりさぞかし鮮やかに映える事だろう。
逸る気持ちで走って行けば、中の湯P手前から駐車している車が結構います。これはかなり混んでいそうな予感。
すると手前PでARIさんの車を発見するが人気無し。最奥のPへ入って行くと直ぐにARIさんを発見!
此方に気が付きにこやかに頭を下げるARIさんとは、昨年の三方岩岳以来丁度1年振りの再会でした。
結局中の湯Pへ着いたのが6:40で、高速を走っても3時間弱でした。(+o+)
6:26 御岳ブルーラインからの眺め 6:47 バス停前でストレッチをするARIさん
満車かと思った駐車場に空いたスペースを見つけ止め、早速準備にかかる。
途中の道路の温度計は14度、11度、9度と徐々に低くなっていたのでかなり寒いかと思っていたが、意外に寒さは感じなかった。そこへARIさんも準備を済ませ下のPから到着して、髭の方と会話をされています。
その鬚の方が今回初対面のKAZUさんでした。
車中泊されたKAZUさんと挨拶を済ませ、予定の7時より10分早い出発です。
この時期のロープウェイの営業開始時間が8時なので、ハイカーが押し寄せる前に女人堂まで行くための設定です。
6:50 トイレ横の登山口スタート 7:04 樹林帯の中の古い木段が続く登山道
トイレ横の登山口に表示板があり、その下からも登山道が続いていました。
これは中の湯本店から登って来ている登山道で、御嶽山を知り尽くしたい者としては何時か歩いてみたい古道です。

登山口から直ぐにイオウの匂いがして中の湯の建物がありますが、既に閉まっていました。
登山道には何の木か?針葉樹林帯の中の歴史を感じる古びた木段の登山道を会話を楽しみながら登って行きます。
このルートはロープウェイが完成する前まではメインルートとして賑っていたであろう事は、ひっそりとたたずみ今では入口が閉ざされた休憩所跡が物語っているようです。
でも歴史を感じる反面、何故か物悲しさも漂っております。
ベテランARIさんは、今回の中の湯からのルートは初めてだそうでした。
普段はテント担いでアルプスの山々を中心に歩かれているので、御嶽山の回数が少ないからでした。納得。
7:24 今は閉ざされているが昔は賑ったであろう休憩所 7:42 七合目行者小屋手前のロープウェイ分岐
歩き始めは揃って順調に歩いていましたが、KAZUさんが少しずつ遅れだしました。
「ノンビリ行くので先に行ってください」と言われたが、その後は後ろを気にしながらの登行が続きました。
八海山支店小屋まで着いてからKAZUさんを待ちます。
体調がイマイチだと言われるKAZUさんが到着し、結局10分程の休憩後歩き出します。
すると登山道脇の木々が僅かに色付きだしたころ、ロープウェイ分岐へと着きました。
ロープウェイ客は未だ登って来ていないが、七合目に建っている行者小屋も今日は大賑わいになるのではないかな?
ノンストップで通過すると登山道脇の木に「クラブツーリズム ハイキング」の案内が所々に張り付けてあります。
それを見たARIさんが「昨年の恐怖の千人ツアーと同じ予感がします」と言われた。(@_@;)
ARIさんは昨年10月1日に完璧な紅葉を眺めに来られ、その下山時に千人ツアーのハイカーに遭遇され、大混雑の中を下りて来た事を思い出されたようでした。
私もその時のレポは拝見して知っていたので、心配はしていましたが・・・
まだロープウェイの営業前でその気配はありませんでしたが、予感的中の様です。(ー_ー)!!
8:01 思い掛けなく嬉しい再会でした (^^♪ 8:26 登山道を彩るナナカマド
ヒイコラヒイコラと登っていると、前方から単独者が下りてきます。その顔に僅かに見覚えがありました。
この方も此方に目をやり「あ〜〜(*^^)v」と驚かれ、その顔を見て思い出しました。
そしてにこやかに「HP見てますよ」と言われたが、嬉し恥ずかしですねぇ。。。
この方とは昨年の7月15日、ガスと強風の中を濁河温泉から継子岳を目指したときに出会い、
ズーッと御一緒した奈良県の方でした。
この方は御嶽山と白山がお気に入りで、毎年何回も登られている方です。昨年7月ののレポ
今回も昨日から黒沢口コースで登り、御嶽山山頂を周回され五ノ池小屋で泊まり下山される途中でした。
毎年登られているので、昨年は再会を期待して別れたのですが、まさか本当に再会できるとは正直思っていませんでした。暫し立ち話をして別れましたが、二度ある事は三度ありそうですね。(^^♪ いや〜本当に嬉しい再会でした。

歩き出しの空はガスっていたが、徐々に空も明るくなり展望が開けた所からは青空の下に雲海が広がっていた。
こうなると、はやる気持ちで足取りも軽くなります。(^^♪
登山道脇には所々色付いた木々が有りましたが、ARIさんに言わせると「昨年はもっと色付いていたが・・・」でした。
ARIさんと会話を楽しんで登って来たので、疲れを感じず案外楽に登って来れました。
すると前方が開け女人堂と御嶽山が姿を現します。
8:33 色付いた八合目女人堂 乗鞍を手前に北アルプス方面
数人が休んでいる女人堂でKAZUさんを待ちながら暫し休憩していると、KAZUさんも直に到着。
北方には雲海に浮かぶ乗鞍、その奥に北アルプスがハッキリと確認できました。
そして御嶽山中腹には、見事に色付いた木々が広がって見えます。
大きな一眼レフカメラのARIさんも、コンデジの私も何枚も何枚もシャッターを切ります。
そこへARIさんの知人のUBSさん登場!
ARIさんのブログには「早出、早立ちで行きます」と書かれていましたが、4時に歩きだし山頂から降りて来られたとの事。
ARIさんの知人は健脚の方ばかりです。
「上は寒かった〜」と言われたが・・・UBSさん一人だけ半袖でしたが。。。
中腹の紅葉はこれからがピークかな? 女人堂でくつろぐUBSさん KAZUさん ARIさん
8:52 いよいよトラバース道へ踏み込むわっち! 8:53 ナナカマドも三葉三様
結局女人堂では20分も休んでしまったので、下山するUBSさんと別れいよいよ本命のトラバース道へと足を踏み入れます。期待していたより、チョッピリ淋しい感じ。
やはり今年は全国的に紅葉が遅れ気味と聞いていましたが、御嶽山も例外では無かったようです。
これは夏が暑過ぎた為だそうでが、今年は台風の影響も無いので数日後には素晴らしい紅葉絵巻が見れることでしょう。
8:59 部分的には色付いている 9:06 やはりナナカマドは赤くなくてはね!
私とARIさんは写真撮影に忙しく、KAZUさんは先へと進みます。
前日には富士山の初冠雪が記録されたと報道されていましたが、ここ御嶽山の日影にも霜柱が出来ていました。
あっと言う間に冬山へと変身するんでしょうね。
風が強くて汗が一気に引き、シャツ一枚だったが快適に歩けました。
9:11 色気付く覚明堂東斜面 9:14 雲海の彼方には中央アルプスと手前に女人堂
アルプスの山々の紅葉に詳しいARIさんに言わせると、ここ御嶽山の紅葉もトップクラスだそうです。
それが昨年は10月1日がピークだったのに今年は遅れ気味で、今日も未だ完璧では無いそうです。
あと3〜4日先がピークと予想されるので、昨年より10日は遅いことでしょうか?
完璧な紅葉レポは、ARIさんの昨年のレポを見て下さい。

紅葉のピークに見てみたい光景です
9:27 乗鞍から北アルプス 9:29 紅葉と雲海
まだまだ遠いトラバース道
9:34 急斜面の狭いコースを進むKAZUさん 9:41 やたらとナナママドの赤い実が目に付くが・・・
9:45 ガレ沢を渡るARIさん(夏まで雪渓が残る所) 9:50 唯一の水場で小休 勿論冷たく美味しい
2年前の7月に歩いた時に雪渓が残っていた谷は、当然残雪は消えガレ沢でした。
その次のガレ沢には意外にも水が流れていて、当然飲んでみると冷たく美味しい〜(^^♪
KAZUさんと沢水で喉を潤しながら撮影に忙しいARIさんを待ちます。
その岩場には、まだイワツメクサが咲いていて驚きました。
10:00 黄色とオレンジ色のナナカマド 10:06 ダケカンバも色付く
一旦下った登り返しには、青空の中にダケカンバの色付きが目立っていました。
ここからは木段の階段を登って高度を上げます。
10:24 三ノ池分岐と稜線は飛騨頂上 10:37 三ノ池のナナカマド
女人堂から1時間半歩くと稜線上に飛騨頂上が見えてきます。
そして一登りで強風が吹く三ノ池へと着きました。
そこでKAZUさんは遅れて未だだったので、一人で御神水を汲みに向かいます。
今回の目的は紅葉狙いでしたが、密かに狙っていたもう一つが御神水でラーメンを作る事でした。(*^^)v
三ノ池湖畔にたたずみ眺めると、水量が減った為に池の外周が小さくなっていました。
早速ヒシャクで御神水を汲んでみます。
ペットボトルに入れた水を透かして見ると・・・結構浮遊物が・・・でも、煮沸するので気にしな〜い!
ここで御神水を汲む時は直接手を入れるのではなく、ヒシャクで汲むのがルールです。
10:39 水量の減った三ノ池 11:31 ランチ後に記念撮影(風が強く寒かった)
3人揃ったところでランチには少し時間が早いが、お腹も空いて来ていたので風を避けてランチにします。
持参したレトルトおでんを温め、3人で分け分けして食べます。
そして御神水を沸かし、ラーメンを作ります。
麓ではこの御神水は500mlが1500円で売られているほど貴重な水なのだ!
その水を使って作るラーメンって、これって究極の贅沢?それとも邪道?お二人に尋ねてもARIさんは苦笑い・・・
KAZUさんは煮沸するなら大丈夫かな?だって。。。
KAZUさんは流れているのではなく、溜まっている水は飲む気がしないそうです。^_^;
完成したラーメンはとても美味しゅうございましたよ〜長生き出来そうな予感!(笑)
1時間以上休み、意外にも山頂方面へ行かれるKAZUさんと、
四ノ池の紅葉が見たい私とARIさんとがここで別行動する事に。
12:00 艶やかなクサモミジ 12:13 三ノ池と艶やかな草紅葉
12:16 四ノ池もこれからかな? 12:17 稜線上は見事に紅葉!
KAZUさんと別れ、私とARIさんは強風の稜線上を四ノ池分岐まで足を運びます。
足元の所々にはクサモミジが彩りを添えてくれました。
驚いた事に、分岐の真新しい立て看板に「最近熊の出没が確認されているので注意!」と書かれています。
昨年の9月21日に中央アルプス・三ノ沢岳山頂で熊に遭遇した経験を持つARIさんは心配顔で辺りを見渡します。
「あの時はハイマツの中から出てきたんです・・・」と脅します。
臨場感と言うか、緊迫感たっぷりのARIさんレポを覗いて見てください。
水溜りの様に小さくなった五ノ池 12:25 秋色に染まる五ノ池小屋
稜線上の紅葉に釣られ、結局飛騨頂上まで足を延ばし五ノ池が見える所まで来て唖然!(@_@;)
五ノ池が干上がって涸れてしまい消滅寸前です。これには正直驚きました。
まだ営業している五ノ池小屋の周りは、7月には花畑だった所がすっかり秋色に染まり、
登山者はいるものの静かにたたずんでいます。
遠く西の彼方には雲海に浮かぶ白山も確認できました。
強風吹きすさぶ飛騨頂上では、写真撮影だけの滞在でサッサと下山します。
三ノ池へ下る辺りで10名程のパーティに追い付きますが、
渋滞しても全く後ろの事など気にせずマイペースだったのには呆れました。
山慣れしたグループだったら、最後尾に追い付けば直ぐに道を譲ってくれるのだがね・・・
13:17 色着きかけたダケカンバ 13:41 混雑する女人堂(八合目)
三ノ池からのトラバース道は先行者を全て追い越す勢いで快調に下ったり登ったりでしたが、スニーカーの中年男性に追い越された時はARIさんと顔を見合せ苦笑いでした。
朝の雲海も午後には上昇してきて、アルプスの山々はすっかり姿を消していました。
途中では小屋泊まりの方達と結構すれ違います。
明日は雨予報なので、皆さん雨の中を下山されるのだな。
天気の予想(よそう)が良く外れるのは、よそうを逆から読むとうそよになるので納得してしまう。(ー_ー)!!
明日もうそよであればよいのだがね。そんな話はよそう

三ノ池から1時間弱で女人堂へと戻ってくれば、多くのツアー客でごった返していました。ま〜よ〜けござること。
やはりこれはARIさんが昨年遭遇した千人ツアーのようです。
昨年はもっと多くのツアー客が居て、登山道は登る人下る人で大渋滞だったとか・・・
おまけに登山道の真ん中で座り込むおおちゃく者まで居たそうな。。。温厚なARIさんもキレる寸前だったとか。^_^;
ここでARIさんが昨日行った火打山のお土産の栗ようかんと、オイラのナシで5分の小休です。
休んだ後は濡れて滑り易い登山道を、昨年より少なめのツアー客をゴボウ抜きで下りました。(*^^)v
昨年の客は全く道を譲らなかったそうだが、後ろに着いてプレッシャーを掛けると譲ってくれましたよ。(^◇^)
14:16 ハイカーで賑わう行者小屋(七合目) 14:45 営業の終了した中の湯帰着
ツアー客もロープウェイ分岐までで、その先は静かな森の中を中の湯まで下りて来れました。
そこで油断した訳では無いが、途中の木段でツルッと滑ってしもうた。
手をついたので尻餅は免れましたが・・・お陰で手は痛かった。。。油断禁物。

中の湯Pで、ARIさんに今日のお礼と次回の約束をして別れました。
そして車に戻ったら、、、ゲ〜〜ロックを忘れていた!慌てて中を確認するが、紛失物は無く安堵。。。(^◇^)

着替えを済ませPを後にして、下のPのARIさんに手を振って帰路に着きました。(ToT)/~~~
連休のR19は渋滞が予想されるので、渋滞が嫌いなオイラは距離は多少長くなるが北周りの高根経由で帰ってきました。
くねくね道を走っているとき携帯が鳴りました。
道が広くなったところで確認するとひばりさんからでした。
ひばりさんも御嶽山に来ていたのかな?と直感しました。
受信状態の良い道の駅で掛けてみると、やはり思った通り田の原から登られ、帰路に着いたところでした。
前回は同行者の体調不良で途中断念されたが、今回は無事登頂されたとの事。
山頂ではオイラを探されたそうだが、当然ながら居なかった。
お互い御嶽山を満喫した事を称え合い、近いうちに何処かへご一緒しましょうと言って切りました。
小坂からR41に出ても渋滞は無く快調に走り、予定より早い18:46に帰宅できました。
全国的に紅葉は遅れている為、予定を1週遅らせて紅葉ピークを期待して行った御嶽山だったが、真夏の暑さが影響して紅葉はかなり遅れていました。でも次週の日曜だとピークは過ぎているだろう。自然は中々人間の休みに合わせてくれませんね。今回付き合って下さったARIさん、オジサンに付き合って下さり感謝!KAZUさん今度はASAKOさんと共に、またご一緒してくださいね。
今回100%の紅葉では無かったが、青空と雲海、そして仲間と充分満足できる山遊びができましたよ。

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