2006,7,15 3連休で唯一予報の良い土曜に急遽決め何処へ行くか迷ったが
結局毎度の御嶽山へ濁河温泉から継子岳まで登る事にしました
ガスで展望は有りませんでしたがコマクサなどの花が楽しめましたよ
 御嶽山12(継子岳)
  2859m

    (岐阜・下呂市)
 ☆濁河温泉登山口-(60分)-湯ノ花峠-(27分)-のぞき岩-(30分)-八合目-(65分)
   -飛騨頂上-(40分)-継子岳
 ☆継子岳-(31分)-飛騨頂上-(80分)-湯ノ花峠-(36分)-濁河温泉登山口
高低差 1080m 距離 往復約10km
登り 4時間 下り 2時間37分
メンバー 単独 アプローチ 140km 2:50
先月の伊吹北尾根以来一ヶ月のブランクが出来てしまった・・・そりゃ〜毎週の予報があれではね!そして実際には大した降りではなかった。予報士も晴れ予報で雨が降ると苦情が来るので、逃げ道として雨予報を出しているのではないか?と勘ぐってしまうのは私だけではないと思うがね。そこで今回の3連休の予報はと言うと、土曜だけがナントか降りそうではない。
しかし、我が家には連休など無く一日だけがフリーである。そこで上さんに許可を貰い土曜の山行と相成ったが、さて何処へ行こうか?夜の10時にネットで天気を調べ、迷った挙句に御嶽山と決めました。迷った時は低山なら花の伊吹山、高山なら御嶽山である。
どちらも有り難い存在ですね。(^_^)v 伊吹山は暑いので止め、2年ぶり5回目の濁河温泉からの御嶽山に決定!晴れれば四ノ池周回、展望が無ければ継子岳ピストンと決め、取り合えず登ってから決めます。毎年登っている御嶽山は今回で12回目です。(^-^*)/
4:00少し前に起き4:15家を出る。いつもは何時でも食事を済ませて出るのだが、今日は食べるものが無かったのでコンビニで買ったおにぎりとサンドイッチを食べながらのドライブでした。
今日の予報は曇り空らしいが、嬉しい事に結構青空が広がっていたね。それが北へ進むに従って雲が多くなって来た。小坂の道の駅でトイレを済ませ、いよいよ長いクネクネ道のドライブです。
鈴蘭高原分岐から40分間の御嶽パノラマラインの山岳ドライブの始まり始まり〜。
この道路はカーブの連続で気が抜けません。車酔いする人は必ず酔います。
新緑のカラマツが眩しく、思わずビージーズの「若葉のころ」を口ずさむ。高1の時にサッカーの試合後、先輩に誘われ柳ヶ瀬の映画館で見たマークレスター主演の純愛映画「小さな恋のメロディー」の挿入歌だ。あの頃(高1)までは純情だったが、その後の事は語れない・・・(-"-;) 
このコースの唯一の展望地、大平展望台に寄ってみると御嶽山の稜線上がガスが掛かっていて見えないだけで、周りは青空が広がっている。登った頃には青空が広がっているのではないかと、淡い期待を持って行きました。カーブを曲がった所で目に飛び込んで来た光景がナント!道路の真ん中で、お猿さんが早朝から種の保存行為の真っ最中・・・
思わず「ま〜どうゆうふ〜スケアリーだわ」と呟く。。。
「邪魔してごめんね」と失笑しながら「負けちゃおれん」(意味不明)と車を先へ走らせました。

6:40 御嶽パノラマライン 大平展望台より ガスが掛かっているものの回りは青空!(^-^*)/ 
濁河温泉へ入ると宿の駐車場には意外と宿泊者は少なく、まだこれから到着するんだろうね。
12軒だけの温泉街の道路を最奥まで進むと終点ホテルの手前には10数台停めれそうな駐車場があり、驚いた事にほぼ満車状態でした。残ったスペースにナントか停める事が出来ました。ここが満車でも少し戻ると市営駐車場(無料)があります。横で準備中の福井のお二人と会話をしながら
まわし(準備)をする。このお二人は下山後は羨ましい事に濁河温泉で泊まられるらしい。
私もそんな山行がしてみたいものだが、何時になることやら・・・(・ω・;)

7:20 濁河温泉駐車場スタート

    御岳神社里宮の冷たい水場
このコースは5回目だが、途中に有る仙人滝へは寄った事が無い。登山を始める前にキャンプに来た事には見物したがが、登山時には見に寄った事が無かったので、周回路になっているので今回は見て行く事にしました。駐車場の案内板に従い濁川に掛かる橋を渡りますが、手前にはバイオトイレが設置して有ります。橋を渡ると正面に御岳神社里宮があり、冷たい水場が有るので早速喉を潤します。あまりの冷たさに下山後は楽しみで〜す。(^O^)/

7:30 仙人滝

7:39 左下には轟音立てる仙人滝です
昨日はこの辺りを局地的な雷雨が襲ったらしく、当然濡れていて滑りやすいので慎重に歩きます。歩き出して6分で仙人滝分岐に着くので左折をして進み、濁川を渡ると直に轟音と共に滝が現れます。この先は周回コースになっているはずなんですが・・・草が茂ってルートが分からなかったので来た道を戻る事にしました。8分の寄り道でした。木製の登山道の下には今見てきた滝が轟音を立ていて、迫力の滝の上部だけが確認できます。10分ほど歩くと草木谷を渡る仙人吊橋を渡りますが、渡った先の小沢には「飲料水」と書かれた水場が有ります。
下山中に里宮まで我慢できない方はここで飲めます!
クルマムグラ ミズホオズキ ゴゼンタチバナ ニワトコ

7:57 七合目

8:00 ジョーズ岩
シラビソなどの原生林の中を登って行きます。登山口の標高は1800m近くなので蒸し暑さは無いが、汗かきの私は直に汗が噴出ます。このコースは年々整備が進み歩き易くなっていますが、歩き難い所は割木が敷き詰めれられていて遊歩道のようです。但し木製の登山道は濡れていると滑りやすいので注意が必要ですね。この日も登山道整備の作業員の方が、資材を運んでくる筈のヘリを待っておられました。「ご苦労さんです」と感謝を述べ進みます。この時季には足元にはゴゼンタチバナが至る所に咲いておりました。七合目を過ぎた右上に大きな岩が現れ、その一つが「ジョーズ岩」とされていました。5回目で初めて気が付きました。(^。^;) 
えらくなって来て下ばかり見ているからでしょうね・・・
日の当たらない原生林の登山道は苔生していて滑りやすい。
苔で滑るとコケる!なんて寒いダジャレは暑い時に有効です。(+.+)

      緑色のゴゼンタチバナ

      モミジカラマツソウ
沢山咲いているゴゼンタチバナを眺めていると、所々で緑色の花びらが有ります。昨年の夏に長野県側の中の湯から登った時も見つけ、初めて見たので写真を撮っていたら花に詳しい登山者が「これから白くなるので珍しくないよ」と言わた事があった。半信半疑だったが、どうもそのようだった。

8:19 湯の花峠

      整備が進んだ登山道
何時もなら45分で着く湯の花峠へ1時間後に着いた。ここには奈良から来た単独男性がおにぎりを食べておられた。この後この方とは抜きつ抜かれつで登り、ランチも一緒でした。
湯の花峠では硫黄の匂いがしてきます。右下には草木谷が見下ろせるんですが、生憎のガスで展望無し。福井の二人と他の3人パーティも追い着き、以後抜きつ抜かれつで歩いて行きました。

       カエル岩(無事帰ろ)

8:52 のぞき岩 (福井の二人)
ジョーズ岩もカエル岩も今回初めて目にしました。このカエルはチョッとやりすぎかな?(笑)
カエル岩の少し手前では、草木谷からの冷たい風の通り道があり生き返りました。
この辺りではガスも切れ、草木谷へ流れ落ちる小さな滝と残雪の谷が見れました。
追い着いて来た3人パーティーも足を止め暫しの極楽を満喫されていました。
のぞき岩には小さな小屋(避難小屋・WC)があり、雨宿りくらいは出来ます。
サラサドウダン コイワカガミ マイズルソウ ミツバオウレン

9:24 八合目(水は無いのにお助け水)2450m

9:44 森林限界のハイマツ帯に出る
八合目の「お助け水」は名ばかりで水は有りません。
休んでいると虫が寄ってくるので長居は出来ません。休んでいた3人も虫に追いやられるように先へ行かれたが、あっと言う間に引き離されてしまいました。こちらは焦らず、珍しい花でもないかと花を眺めながらゆっくりとマイペースでした。このルートは以前、6月に来た時も虫が酷かった記憶です。ここまではゴゼンタチバナとモミジカラマツソウ、マイズルソウだけでしたが、コイワカガミ、私が好きなミツバオウレンも現れだしました。他にはオオバユキザサとナント!まだショウジョウバカマも咲いていました。周りの木々も低くなり、八合目から20分ほどで森林限界を超えハイマツ帯の登山道になります。2時間チョッと展望が効かない登山道でしたが、やっと展望が開け温泉も確認できる所ですが・・・。風も出て来て虫を吹き飛ばしてくれるのは有りがたいです。ここで腹が減ってきたのでウイダーインゼリーと塩分補給の梅干を食べながら暫しの休憩でした。この辺りまでゴゼンタチバナが咲いていたので驚きましたが、良く見れば緑色の花弁(苞)が多く、白くなる前の花だったのが確信できました。一瞬ガスが切れ濁河温泉が見下ろせました。足元には一株だけミヤマダイコンソウも咲いていました。ここからは大きな石の登山道です。
オオヒョウタンボク コケモモ ミヤマダイコンソウ オンタデ

      白くなる前の緑色ゴゼンタチバナ

ナナカマド

10:18 毎度の大岩

10:27 いよいよコマクサと御対面
ガレ沢を横切る時下から気持ちの良い風が吹きつけ、昨日の36度とは打って変わり冷蔵庫の中にでも居るようでした。ハイマツ帯のジグザグを過ぎるとザレた登山道になり、前方に飛騨頂上が見えてくる筈がガスで見えません。この辺りにはコマクサが咲いている筈なんですが、ロープが張られた中に蕾の一株が見れただけであとはイワツメクサだけでした。
この辺りも風の通り道らしく、来る度に強風が吹き荒れています。

10:32 五の池小屋

    福井からのお二人は剣ヶ峰を目指された
強風とガスの中、やっと五ノ池小屋へ着き中へ避難すると一緒に登って来た福井の二人と3人パーティーが既に休んでおられた。その3人は既に缶ビールで祝杯を挙げていました。
福井の二人は剣ヶ峰を目指すと言われたが、初めての御岳でこの天気の中を頂上目指すとは・・・真似が出来ません。一応簡単なルート説明はしてあげたが、無事登頂されたかな?
10分の休憩後、継子岳を目指すため外へ出ました。
小屋の外は強風が吹き荒れ半袖シャツ姿では厳しかったが、そのままで通す。
外には少し遅れて到着した奈良の方が居て、この先どうするか迷っておられたが「継子岳まで行きます」と言ったら「私も着いて行きます」と言われ、ここから二人旅が始まりました。
前方の巨岩のピークを過ぎ下った辺りにはお花畑が広がっておりました。(^O^)/
四ノ池側は風も遮られ穏やかな一角でした。そこで休んでおられた御夫妻が「そこにハクサンイチゲが咲いていますよ」と教えて下さったので二人で写真撮影大会と相成った。
あとはチングルマと・・・名前の知らない花ばかりでした。

アオノツガサクラ

ハクサンイチゲ

ミネズオウ

ツガザクラ
ミヤマキンバイ イワツメクサ

チングルマ

イワカガミ
坪庭 チングルマは一部綿毛になりかけていました
先月にカメラを新調してから今回は初めての山です。光学10倍ズームですが、今回は出番無しでマクロ撮影が中心でした。接写距離5cmなので写りは普通でしたね。腕も悪いがね・・・(^^;)
継子岳手前辺りは高天原と言われ、異様な雰囲気が漂っております。(お気に入りの場所)
今まではこの現象は自然のオブジェだと思っておりましたが、良く見るとどうも変です。
自然に立った石だと思っていたのだが、支えがあったりしてどうも故意に立てた物らしい。
興味半減でした・・・この辺りではガスも切れ青空も出かけたので期待をしましたが、やっぱり暫しの間だけでした。
継子岳の手前には小さな株ですが、コマクサが至る所に咲いておりました。
柵が無いので足元に気を付け自由に撮影できます。他にはイワツメクサだけです。
三角点の有る継子岳へ着いて奈良の方と写真を撮り合いランチの場所を探しましたが、強風の為に諦め花が咲いていた辺りまで戻る事にしました。稜線上から四ノ池側へ少し降りると風も当たらなく絶好のポイントで、花の中でのランチにしました。奈良の方は毎年御岳、白山へ登りに来ておられてるのだが、今日のルートは初めてとの事でした。天気さえ良ければ四ノ池を案内出来たのに、ガスの中では行く気がしませんでした。奈良の方の名前は聞きませんでしたが、ご覧になったかな?私も毎年御岳を徘徊しておりますので、又何処かで会うかもしれませんね!
ランチの最中に一瞬ガスが切れ、四ノ池が見下ろせました。ここで奈良の方に幻の大滝の話などを知った顔して説明してあげました。(^。^;) 一瞬青空が出て日が射すと、それまでは寒さとの戦い(長袖を着れば済む事でした)だったので物凄く暑く感じました。┐('〜`;)┌

2000年新築の新しい五ノ池小屋

管理人の市川さん親子
ランチを済ませ小屋まで戻り、小屋の管理人の市川さんに挨拶しに入りました。
そしたらナント!子持ちになっておられました。(祝!)勿論奥さんも調理場におられましたよ。
2年前の9月に登った時のレポにも登場しています。「2004,9,20レポ」
その時に五ノ池小屋のオリジナルバッジを作って下さいと言っておいたら、昨年完成したのを販売していたので早速購入しました。(私が言ったから作ったのではないですよ)
10分の談笑後下山を始めました。

    小屋の前に咲いていたミヤマガラシ

五の池湖畔の花たち(ハクサンイチゲ・ミヤマガラシ)

1:00 温泉の方から救急車のサイレンが聞こえて来た

   温泉街(12軒)を10倍ズームで撮影する
奈良の方は既に下山をされていて姿は無く、一人で歩き出しました。
ハイマツ帯の中を歩いていたら花畑で出会った花に詳しい御夫妻がいて、暫し花談義をしていたらこの方は春日井市のHP「四季の花情報」の管理人だったと判明しました。HPアドレスを聞いても「恥ずかしいのでいいです」と言われ中々教えて下さらず苦労しました。(^。^;) 私みたいな恥ずかしいHPでも身の程知らずに宣伝するのに、この方は「いいです」「いいです」の一点張りでした。
花の写真中心のサイトで500種の花が収納されており、花を求めて山歩きをされています。登山口辺りには変わったトンボソウとかシュンランの一種だと言うランが有ったらしいが、全く気が付きませんでした・・・キバナシャクナゲの事も教えて頂き、そしたら丁度咲いていてゲットできました。

バッジのデザインになったキバナシャクナゲ

昨年新しく出来た五の池小屋バッジ
流石に連休だけあり、下山中にはかなりの小屋泊まり登山者が登っていきました。
半分ほど下りた辺りから雨が降り出し、ゴアの雨具を上だけ着て後は傘を差して下りて来ました。
このコースを歩いたのは計5回で、3回雨に降られました。(^。^;)
途中で奈良の方に追い着きましたが、足を滑らせ転倒されたが大丈夫だったかな?
その後ペースが落ちたようだったので先に下りました。
その後私も滑って尻餅はつかなかったが、危ない思いをしたので慎重に下りました。
登山口が近づいた頃、雨も上がってきました。
下山後のお楽しみだった里宮の御神水をタップリ飲み、毎度のように空のペットボトルにも入れてきました。物凄く冷たく美味しい水でした。里宮の前には「平成のおさすり七福神」が陳列していて「ご神言 手を合わせ清き心でなでめぐる 我にやどれ福の神」と記して有ったので、順次撫で回し「一攫億金」と唱える。さあ〜帰ってからサマージャンボを買わなくっちゃいけね〜な〜!(^-^*)/
下山後は温泉地なのに入らずに帰路に着く。誰か同行者でも居て入って行こうと言われれば入るのだが、一人だと入る気がしません。それよりも、早く帰ってのレポ作りが待っておるので急いで帰ってきます。美濃市まで戻って来たので何時も入れるガソリンスタンドで給油をしました。走行距離491kmで63リットル入り、8400円払いました。(今日の走行距離は280km)
一度にこれだけ支払ったのは初めてだった・・・ガソリンよ〜早く安くなってくれ〜(x_x;)
【後日談 暑がりの私は寒い中、半袖シャツ一枚で通したおかげでレポ作成中には鼻水が滴り落ちる羽目に・・・鼻にティッシュを詰めてやっております】

一ヶ月ぶりの山でチョッときつかったんですが、ガスで展望が無い中、沢山の花を見ることが出来満足して帰宅しました。


(注) ルート図&高低図はイメージなので正確ではありません
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