05,6,19

焼岳(北峰) 
 2393m

登山口-(1時間27分)-リンドウ平-(57分)-南峰分岐
-(10分)-火口湖-(10分)-焼岳
-(47分)-リンドウ平-(56分)-登山口
高低差 793m 距離 -
登り 2時間53分 下り 1時間50分
単独    173km  3:00

梅雨入りして天気が気になるが、3年ぶりに
残雪の焼岳へ行きたくなり
行ってみた

(長野・安曇村)


ミズホオズキ ラショウモンカズラ ヒメヨウゴイチゴ
ニリンソウ ユキザサ
ゴゼンタチバナ カタバミ
ムラサキヤシオ イワナシ

コイワカガミ

一回目の焼岳へは6年前の10月に小6の息子と行き、二回目は3年前の9月に単独で行った。
今年は残雪期に登りたかったが、行きそびれ今日になってしまった。天気予報は梅雨入りしてから
晴れが続き、この時期としては良さそうだったので行く事に決めた。

4:50に家を出て車を走らせるが、曇り空である。R41を北上し高山に近づいて来た頃に、薄日も差して
来て晴れる予感がしてきた。そう言えば、こちらへ来たのは久し振りに感じるが、昨年10月の爺ヶ岳
以来である。今年は長野方面へ行く為に何回通るかな?大した事は無いが、2〜3回かな?
平湯バスターミナルでトイレに入り、安房トンネルへ行かずR158で峠道を行く。前回は10号カーブ
付近は満車状態で止めれず、少し戻ってカーブ付近に止めた。今日はどんなんかな?

8:02 スタート   (駐車スペース)

  
登山口

丁度家から3時間の7:50に駐車スペースに着く。
心配していた混雑は無く、11台だけであった。
東京1台、大阪1台、富山4台、岐阜1台、松本2台
後は忘れた。10分で支度をし、8:02にスタート。
登山口に入っていきなり花のお出迎えで足が止
まる。先が思いやられる。今回も、前回のタイムを
上回るつもりだったが、無理みたいだ。

8:13 事故車か?廃棄車か?

歩き始めは緩やかな登りの道で、暫く行くと
事故車か廃棄車なのか?ペッタンコの車が有る。
前回の時はもっと苔むしていて、気が付かない
人が居たのだが、えらく綺麗になっていた。
メッキバンパーなので、昭和40年代のカローラ
見たいだが、事故車なら中に白骨死体が・・・
このルートは、安房トンネル工事で峠下に有った
中の湯旅館が邪魔になり、峠中腹に移転をして
新しく出来たコースらしい。だから其れまで気が
付かれずにいたのか?あっ!タイヤが無い、やはり
捨てられた車か?でも、この上に道路って有ったかな??謎は深まるばかり・・・

意外に何種類かの花が咲いていた

8:27 苔むした石の登山道

8:37 見事な原生林の中を進む

緩やかだった道も直にキツクなり、笹を切り開いた登山道がジグザグに続き一気に高度を稼いでい
るのが分る。徐々に苔むした石が点在し巨木の根も張り出していて「ヨッコラショ」と乗り越える。
周りには見事な原生林が広がり、立ち枯れた巨木も点在し始める。スタート時から気に成ったのが
大きなブヨのような虫で、顔の周りにまとわりつくのがうっとおしい。汗が噴出してきたが、風は全く
無く、日当では暑い。歩き出して40分辺り(1770m)で登山道も緩くなり、一息つける。

8:49 倒木が多い

8:52 巨岩が点在する

所々の登りと緩やかなウアップダウンで高度を徐々に上げていく。巨木の倒木があったり、巨岩が
現れたり、ぬかるんだ所とか、奇妙な形の巨木の根ありと変化にとんだコースだ。苔むした巨岩
の隙間を覗き込み、ヒカリゴケが無いか探しながら登るが、見つからない。6年前、中尾温泉から
登った時も苔むした巨岩が点在し、探したら見つける事が出来たが、こちらには無いみたいだ。
歩き出して1時間経った辺りで(1900m)、丁度風も吹き出し小休止に良いと思い足を止め、腰のお
茶を飲んでいたら風が止む。途端にブヨが寄って来たので直に歩き出す。

9:21   残雪が現る

9:25 焼岳の御出ましだ!

傾斜も緩くなってきた9:18に、樹間に残雪の山が見え隠れしてきた。足元にも残雪が現れリンドウ平
が近づいたのが分る。直に焼岳の御出ましで、前回は素晴らしい天気の中、ビデオカメラを撮りながら
歩いたのを思い出した。

9:29   リンドウ平

ガスが心配だったが、意外とハッキリ見えた。沢山のつぼみを付けたナナカマドが茂るリンドウ平
へ着く。前回は1時間10分で着いたのが、今日は1時間27分も掛かってしまった。多くの写真を撮り
ながらの登りなのでこんな物かかな。此れからは、こんなパターンが増えそうだ。9分休んで歩き出す。

旧中の湯コース分岐

リンドウ平を過ぎ直に旧中の湯コース分岐に着く。
前回来た時に次回はこのコースで登ろうと決めて
いたが、こちらの方が長いので今日は楽なコース
を選んでしまった。雨水で土をえぐられて中堀状態の
歩きにくい登山道を一登りで、残雪の下堀沢に出る。
長野のコバさんが昨年の冬に山スキーで上高地か
ら入り、南峰へ登った後、南峰の肩から滑り出し、
この下堀沢から上高地へ滑った事を思い出した。
あのレポを見た時、焼岳を滑る人が居たのに驚いた。
流石は鉄人コバさんだと感心ばかりしていたし、
この下堀沢に付けた綺麗なシュプールが脳裏に焼き付いている。土石流で出来たこの沢に名前が
着いているのを知ったのもこの時だった。下堀沢、中堀沢、上堀沢、上々堀沢、峠沢である。

この辺りに咲いていたのはこの3種だけだった。

低い笹の中の踏み後を辿って暫く行くと大きな石が点在する荒々しい斜面に出る。いよいよこの
辺りからは、活火山焼岳を思わせる光景が広がる登山道になる。足元には所々、コイワカガミだけが
咲いている。直に残雪も現れ、今回も少しだが雪上歩きがあったのでチョッと嬉しい。
右側には荒々しい岩場のピークが有るが、前回ここでロッククライミングをしている人が二人居たので
ビデオに収めた。よくやるな〜と感心しながら撮った記憶だ。

岩だらけの登山道には、多過ぎるくらいのペイントマークが至る所に書いてあるので、ガスにまかれ
ても迷う事は無いだろう。正面を見ると硫黄の噴出し口から勢いよくガスが出ている。途端にゆで卵
の匂いがしてきて食べたくなった。コンビニで買って来れば良かったと後悔する。左のピークを見上げ
ると、ゴジラの背のような凄い岩場が迫る。このピークが南峰である。直登に近いつづら折れの登りが
続くので、何度も足が止まる。ガスの噴出しを見ていると、まさに生きている山を実感できる。

10:35  火口湖稜線分岐

息を切らせながら火口湖稜線に着く。残雪たっぷ
りの火口湖と大きな口をあけた火口を見て思い出
した。以前、名古屋テレビ「let,s ドン・キホーテ」の
放送でここへ登り、硫黄の噴出し口近くの地温が高
い所を掘って生卵を入れ、ゆで卵を作り火口湖で食
べた。その後、火口へ石を投げたら何時までも「カラ
ーン、カラーン、カラーン」と音を立てて落ちていった。
もの凄く深い印象だった。(当然である)
その時の登ったコースが中尾温泉からだったので、
早速息子を連れて初めて焼岳へ登ったのであった。

火口の穴が見えない

火口
 ↓

足跡が有ったので、火口湖まで下りてみる
事にした。水際は雪の下が空洞になってい
たので近づけなかった。

恐る恐る火口を覗いてみたが、穴は見えなかった。
石を投げ入れるのは止めておいた。

何時まで支えて居れるかな?

10:46 稜線に戻り先へ進む

溶岩ドームを見上げる

10:50   中尾峠分岐

←中尾峠
  上高地

中の湯→
コース

毎回撮る写真

最後の登り

10:55日本百名山 焼岳頂上(バックは南峰)

生憎の展望

今回の出会いは中津川市の方達でした

標柱にいた巨大てんとう虫

頂上に着いた時は意外と登山者が少なかった。そこへ登り途中に少し会話をした方達が到着。
近くに腰を下ろされたので話しかけて見たら、中津川市の方達だった。リーダー格の方はかなりのベ
テランみたいだが、他の方は初心者みたいだった。レポに載せたいので写真を撮らせてもらう。
アドレスを聞かれたので、手作り名刺を渡したら「武芸川町かね、美山町の白山神社へ階段作りに
泊り込みで行っていたよ」と言われた。旧美山町(現山県市)は隣である。よく効いてみたら
兄の同級生が社長の土木会社から依頼を受け、泊り込みで仕事に来ていたとの事。食事をしながら
世間話と山話で時間があっと言う間に経つ。登山者は意外に少なく、気が付いたら自分達だけだった。

霞んでいて遠望は効かなかったが、前回の時に
素晴らしい展望が得られたので悔しくは無かった。
焼岳小屋の青い屋根はハッキリ見えるが、中尾
温泉方面はかすかに見えただけだった。
頂上を示す標柱に巨大てんとう虫が居た。下界の
数倍の大きさだ。福井の経ヶ岳へ登った時、巨大
ナメクジを見た事があった。塩を掛けると小さくな
るが、たぶんあれは誰かが砂糖を掛けて大きくし
たに違いない・・・と言うのはウソだが、居たのは
本当です。1時間を少し過ぎたので皆さんに別れを
告げ下山にかかる。

12:06 矢印に従い進む

カール状の中央を下りていくのだ。

初めて来た時に老女がここで固まって動けず
渋滞が起きた所

登って来る人が、1人2人と見える。

火口湖稜線へ着いた時、外人さんが2人来て
狭い登山道ですれ違おうとしたら、いきなり
目の前にしゃがみ込み写真を撮り出した。
仕方が無いので待ったいたら、自国語で会話を
していたがこちらに気が付き「すみません、ごめん
なさい」と来た「日本語話せるの?」「少しだけ」
「お上手ね」と会話を交わしすれ違う。
だいぶ下まで来た時に、2人連れの青年と道を
譲り合い会話になった。1人は東京、もう1人は
驚いた事に札幌だった。そこでつい、北海道へ
行った時、スピード違反で捕まった事などの思い
出話へとなってしまった。
足止めして迷惑だったろうな〜。
でも情報提供もしてやった。、上高地へ下りると
聞いたので、急なハシゴの下りがあると教えてやっ
たら東京の青年が「高所恐怖症なのでどうしよう」
と心配していた。「でもたいした事無いよ」とだけ
付け加えて別れた。

12:47 旧中ノ湯分岐

12:49 リンドウ平で6分休んでいく

この穴の中に
ヒカリゴケ有り
    ↓

13:19 ヒカリゴケ発見(振り返り撮影)

ヒカリゴケ(フラッシュ撮影、実際はもっと濃い色)

リンドウ平で小休後下山にかかるが、東京の青年達と別れてからは誰にも会わなくなった。
25分ほど下りた辺りの木道で写真を撮り、何気なく左を見たら岩が重なり合って出来た穴が有った。
覗いてみたらナント!ヒカリゴケではないか!早速写真を撮るが中々ピントが合わない?
フラッシュを使って写したら実際の色と違ったので、フラッシュ無しで写すが上手く撮れなかった。
何回か挑戦していて気が付いたら、腕にブヨの大群が付いていたので諦めて退散する。

13:50 駐車スペースに着いた

ヒカリゴケの所から20分ほど下りたら、遠くで
車の騒音が聞こえ出した。樹間からは中ノ湯
ホテルの茶色の屋根が見えて来た。そこから
10分で道路に出た。車が駐車してある斜面には、
中ノ湯への下山路の表示がしてあった。
帰宅の準備をしていると、案外車がよく通る。
片道750円の安房トンネル通行料の節約か?
自分も往復1500円の節約だった・・・(~o~)
14:08帰路に着く。

今回はルート図は省きます。
何故なら、いつも愛用している「どこでもパノラマ」
の地図には、今回のルートが表示されていません
し、他のガイドブックにも出ていません。ハッキリ
した尾根歩きなら分るんですが、今回のルートは
分り辛いので、いい加減なルート図を出すわけに
は行きませんので止めました。


9:41 下堀沢

10:03

10:14   北峰

10:24   南峰


過去の焼岳登山簡単レポ

1999,10,17 息子(小六)と2人 中尾温泉ルート往復 登り 3時間27分 下り 2時間41分
TV番組のドンキ・ホーテ隊がこのルートで登ったのを見て、息子を誘い早速登りに行った。
アルプスの山々が初冠雪して寒い中を登りました。

登り始めて1時間辺りで見たヒカリゴケ

寒さに震えた八合目

乗鞍岳

雲海に浮かぶ笠ヶ岳

余裕のピースサイン

中尾峠側 八合目からの焼岳(北峰)

登山口から2時間チョッとは樹林帯の中だったが、中尾峠まで着いたらガスが酷く、もの凄く寒かった。
中尾峠で迷っていたら下山者が来たので、上の様子を聞いたら「雲海の上に出て素晴らしい展望ですよ」
と来たので、ザレて滑りやすい急な登山道を、息子を励ましながら登った。頂上では余りの寒さに
15分で撤退した。中尾峠にある展望台で昼食にして、焼岳小屋へ寄ってから下山した。


2002,9,21 単独 中ノ湯コース〜上高地 登り 2時間30分 下り 2時間7分
新中ノ湯コースを知り単独で行く。ピストンではつまらないので、上高地へ下りる事にした。
登山口の辺りは車で一杯だった。ビデオカメラを回しながらノンビリ登ったが、かなりきつかった記憶だ。
素晴らしい展望の中を歩けて大満足の山だった。

この年は、乗鞍岳マイカー規制前年のラストイヤーだったので、頂上からは、その渋滞の列が確認
できた。頂上は大勢の登山者で賑っていた。流石は百名山だと感心した。
上高地への下山途中で「落石だ〜」の声に驚き上を見たら、顔くらいの石が二つ転がってきた。
近くに岩が有ったので身を隠せてセーフだった。前年に名古屋の御夫妻が落石に会い、奥さんが亡く
なった記事は記憶に新しかったので、思わず「バカやロ〜気お付けろ〜」と怒鳴ってしまった。
大分下りたあたりにハシゴがある。上から見ると垂直に見えるし、途中で曲がっていたので慎重に
下りたが、下から見るとたいした事はなかった。

TOP

焼岳小屋

笠ヶ岳

上高地へ下りたら連休だったので、人でごった返していた。河原へ降り、持参した冷えたナシ(幸水)
を食べたが、あの時の美味さは忘れられない。山バッジをまとめ買いをしてバス停に向かったが、
かなり疲れていて安房峠の坂道を歩く気が失せていたので、タクシーに乗って戻ったら・・・
4060円の支払いだった。(゜ε゜;)

焼岳は御岳同様、まさに生きている活火山を実感できる山です。火山活動が活発だった時期
があり、立ち入り禁止だったが、10年ほど前だったかな?(自信無し)解禁に成り登れるように
なった。百名山ブームで多くの人が登るようになりましたが、気お付けて登れば比較的簡単に
登れる山ですので、登った事の無い皆さんチャレンジしてみてください。



12:43 下堀沢

唯一の雪渓歩き

火口
 ↓

南峰2455m

穂高

上高地

蝶ヶ岳

霞沢岳

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