2004,9,20

御嶽山 10
   3067m


濁河温泉登山口-(0:46)-湯の花峠-(0:24)-のぞき岩
−(0:28)八合目-(0:55)-飛騨頂上-(0:30)-白竜小
屋-(三ノ池廻り)-(0:52)-飛騨頂上-(0:30)-八合目-
(0:28)-湯の花峠-(0:36)-登山口
【 高低差 1091m    距離約  10km  】
【 登り   4:21      下り   1:37   】
  単独          家から138km 3時間

(岐阜・小坂町)

毎年恒例10回目の御岳登山 !!
紅葉の始まった濁河温泉から登る

26日に爺ヶ岳へ行く為の足慣らしで御嶽山に決めた。何と8月12日以来の40日振りの山である。
御嶽山は岐阜の展望の効く山ならだいたい見ることが出来る。自分にとっても気軽に3000m級
の山が味わえるので、毎年登っていて今回で10回目である。過去には濁河コース3回、田ノ原
コース3回、ロープウェイ黒沢コース2回、チャオ御岳コース1回と登っている。

家を4:53に出て7:40に登山口の有る濁河温泉街の最奥まで行くと、最後のホテルの手前に十数台
は止めれる駐車場が有る。此処が一杯だと少し戻った辺りに町営無料Pが有るらしいが、この日は
何とか一台分のスペースが有ったので止めれた。

7:49 登山口スタート(1800m)

石仏の横に冷たい水が出ている

登山口の看板に従い進み橋を渡る。橋の手前に新しく出来たバイオトイレがある。橋を渡って
階段を上がると御岳神社里宮があり、左へ水平道を進む。

7:57 仙人滝の上辺り

左は仙人滝 ここは真直ぐ行く

千人吊橋

何時来ても湿っぽい水平道に近い登山道を
進むと千人滝の分岐に着く。此方から行って
も仙人吊橋に出れるので、滝を見ながら登るも
良し、帰りに寄るもよし。私はキャンプに来た時に
見ているので、登山の時には見たことが無い。
ここは真直ぐ行き緩やかに登ると木道がある。
ここから下辺りに仙人滝が有るので、水の轟音が
聞こえる。直に仙人吊橋に出て渡り右へ進む
(左は仙人滝)といよいよ登りが始まる。登山道は
滑り止めが作ってある木道が延々と続く。
日の当らない深い原生林の中のよく整備された
登山道を歩き始めて45分で湯の花峠へと着く。

この時は花は少なかったが、キノコが多く見られた。しかしキノコの名前は知らない

8:34   湯の花峠(2100m)

9:00   のぞき岩

湯の花峠から右側が少し開けているが、この日はガスっていて展望なし。ここから25分程で
胡桃島キャンプ場からの道が左から合流する。直にのぞき岩である。ここにはトタンぶきの
避難小屋とトイレが有るが、トイレのドアは壊れていた。

9:34   お助け水の有る八合目(2450m)

整備された登山道

2年前に来た時には、木の根っこが出ていたり、ぬかるんでいたりして歩き難かった登山道が
石を敷き詰めたり木道が出来ていたりと、かなり整備が進んでいた。本当は自然のままが良い
のだが、歩きやすくなっているので良しとしよう。八合目の「お助け水」には水は無し。

紅葉が進んで来た八合目辺り

9:43

9:53

八合目を過ぎると徐々に周りの木々も低くなり森林限界が近づいたのが実感できる。
直にハイマツ帯の中の岩道をトラバース気味に進み、左を仰ぎ見ると継子岳稜線が見えて来る。

ハイマツ帯の中を進み右下を見下ろすと、綺麗な紅葉の遥か下に濁河温泉が見下ろせる。
そこで珍しいハイマツの赤い実が見られた。以前何処だったかな?乗鞍か?何処かで見た事が
有ったが、思い出せない。たぶん珍しいと思った。

10:21  五ノ池小屋が見えて来た

10:35  五ノ池小屋振り返って撮影

岩交じりのトラバース道からジグザグ道になり九合目を過ぎると五ノ池小屋が見えて来る。
岩交じりがザレた登山道になりトラバース気味に進む。この辺りは風の通り道になっていて
いつも風が強い。8年前に初めてこのコースを小4の息子と歩いた時は、ガスで何も見えず
強風で飛ばされそうな中、逃げるように無人の小屋へ跳び込んだら当時は古い小屋で、息子が
「お化け屋敷みたいで恐い」と言い恐がったので食事だけ済ませて下山した思い出が有る。

三ノ池

三ノ池分岐

五ノ池小屋で5分休憩後左に三ノ池を見下ろし進み、摩利支天への道を右に分け左のトラバース道
を緩く下って行くと、三ノ池分岐に着き石がゴロゴロした道を登り返す。

11:03

登ってきた道を振り返る。 下には小さくなった三ノ池が見えるが、周りはガスで展望無し。
この辺りを登っていたら良い臭いがしてきた。岩を乗り越えたら一人の登山者が食事中だった。
丁度人恋しくなって来た所だったので話しかけたら、この男性は福井の方で「御岳は初めて
ですが良い山ですね」「そうですね、私も好きで毎年登っていて、今回10回めです」「そうですか
私は白山が好きで今年だけで7回登りました」
そこで思い出した事が有ったので「ひょっとして
塾の講師をされている方ではないですか」「あ〜あれはヒロロトロロさんですね、私は違います。
私もあの方のHPはよく訪問します」「あの人は凄いですね〜」「ホントあの人は凄い人ですよ」
こんな会話をして別れた。やはりヒロロトロロさんは福井でも有名らしい。

11:07

ザレて歩きにくい登山道を登って行き
下山者に上の様子を聞くと、「ガスで何も
見えない」との返事だ。登り切って白竜小屋
を見てUターンすれば良いと決め進む。
登り切る手前が特に滑りやすく、斜度もきつく
なり気をつけて登る。

11:10 白竜小屋

三ノ池白竜王初春姫大神の祠

三ノ池・摩利支天・二ノ池方面分岐

白竜小屋まで登りきると風も強く、やっぱりガスで何も見えない状態だった。白竜小屋には
「営業は15日で終了」と看板が出ていたと言う事は、営業しているんだ。チョッと腹もっ減ったので
小屋の裏で風を避け、おにぎりを一つ食べる。何時もは疲れるとおにぎりが喉を通らないので、
うどんかラーメンなどの喉越しが良いのを食べるが、今日は何故かおにぎりだ。そこへ3人が
賽の河原方面から来たが、皆単独者だった。8分の休憩で下山開始。

11:18

分岐から高度感たっぷりのザレた道を下り、三ノ池分岐から三ノ池を目指す。ここで白竜小屋
で出会った人に追いつき、一緒に三ノ池へ行き写真を撮ってもらう。この方は名古屋の方で
ロープウェイから剣が峰へ登りここから八合目へ下りるとのこと。私が「三ノ池の向うにロープウェイ
から見れる〔幻の大滝〕への四ノ池からの注ぎ口が見れますよ」と教えてやったら付いて行きます
と言うので案内してやった。左回りの池廻りである。

三ノ池湖畔

ボロボロの避難小屋

三ノ池分岐(開田頂上)

エメラルドグリーンの三ノ池の向うに継子岳

四ノ池分岐からの三ノ池

四ノ池ピークと下に四ノ池、右端から滝への注ぎ口

剣ヶ峰はガスで見えず。

継子岳 2858m

4年前にチャオ御岳スキー場からの廃道が復活し、
ゴンドラが夏営業を始めたので息子と早速登った
時に四ノ池廻りをしたが、池廻りだけで1時間半
かかった。その時の事を思い出しながら稜線を目で
追って見た。四ノ池ピークからの下りは、ハッキリした
踏み後は無く歩き辛かったが、あの時は晴れていた
のですんなり下りれた。7月だったのに案外残雪も
多く冷たい水が飲めたな〜。

名古屋の男性は「いいな〜来年また来よう」と言って、
ここで引き返すので別れて先へ進み、少しの辛い
上り返しで飛騨頂上へ着く。晴れていたら素晴らしい
展望が楽しめたのに残念!

10:35  飛騨頂上から摩利支天方面、夏にはコマクサが咲いている

五ノ池小屋内部

2000年から五ノ池小屋管理人をしている市川さん

四ノ池を見下ろす所で風が当らない場所を探し、
昼食にする。レトルトのおでんを温めてビールだ!
しかし、風がありちょっと寒い。(^^;)
おでんの残り汁にコンビニおにぎり2個を入れ、
煮込んでおじやの出来上がり。結構塩分が強いが
汗をたっぷり掻いているので良しとしよう。
昼食を済ませて小屋へ行き、管理人の市川さんと
しばし談笑する。入って右側の客室が2段になって
いたし、左側の土間の奥の小さな客室の壁が無く
なり、筒抜けになっていた。この日も市川さんは
自分で何かを作っていた。営業も後少しで終了。
「御嶽山の四季」の写真集がCDになって売ってい
たので1500円で購入する。市川さんから、黒沢コー
スの八合目から三ノ池へのルートの紅葉が一番
綺麗との情報を得た。是非歩きたくなった。

九合目

濁河温泉まで3.5kmのペイント

五ノ池小屋を12:53に出て下山開始。順調に下り八合目13:23(小休)、歩き難かった所が整備
されていたお陰で早く下りれた。

のぞき岩辺りから左の谷

13:40 のぞき岩の下に胡桃島キャンプ場分岐

湯の花峠13:54、途中でナシを持って来ていた事を思い出し、早速かぶりつく。

14:30  駐車場手前の橋を振り返る

40日振りの足慣らし登山にしては6時間は充分の行程だった。10回登って晴れの日は
5回であるので確率は5割りだ。1回目〜4回目まで雨に祟られた事を思えば上出来だ!

濁河温泉登山口

白竜小屋

飛騨頂上

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御嶽山おすすめポイント

奥ノ院から大迫力の地獄谷 日の門からの剣ヶ峰(奥ノ院近く)
青い色を湛える二ノ池 湧き水が河となり幻の大滝へ流れる四ノ池
御岳の中で一番狭いピークの摩利支天山 未だ行って居ない継母岳

今回は足慣らしの為、行ける所まで行くつもりで歩き、ガスが濃く賽の河原の手前で引き返し
三ノ池を廻って帰ったのですが、6時間歩けたので満足しました。何回来ても飽きる事無く
満足させてくれる御嶽山、此れからも御岳詣でが続きそうです。
これから登ってみたいと思われる方は、田の原コースからだと奥ノ院へ行き、裏から地獄谷を
覗いて見て下さい。ゾッとする迫力です。直近くの日の門からは剣ヶ峰を覗いて見て下さい。
体力が有る方は、一ノ池廻りから二ノ池へ行き、トラバース道で王滝頂上へ戻れます。
濁河温泉コース、チャオ御岳コースで登られる方は、四ノ池廻り(1時間半)三ノ池廻り(45分)
がおすすめです。摩利支天山を目指すもよし、私は未だ行って居ない継母岳を目指すもよし。
一日では中々廻りきれないので、小屋泊まりでもよし、何回かに分けてチャレンジするもよし。
色々な楽しみ方が気楽に出来る御嶽山・・・万歳!!


出発地標高  1790m
最高標高 2878m

  標高差 

1088m
登り累計 1253m
距離約  10km
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