2005,3,20

野伏ヶ岳

1674m

(岐阜・郡上市石徹白)

仲居神社-(1:37)-牧場跡-(0:48)-ダイレクト尾根-(1:05)-
ジャンクション−(0:15)-野伏ヶ岳-(1:05)-牧場跡-(1:11)-
仲居神社
【高低差】  954m    【距離往復】  約11km
【登 り 】  3:50     【下   り】   2:16
 友人と二人        家から 84km(1:50)

雪山に慣れていないのに友人の希望で
野伏ヶ岳へ!素晴らしい展望に大満足!!

仲居神社前の駐車スペース ここが最後の駐車スペース
6:45に仲居神社に着いた。この先にスキーヤー用に臨時駐車場が作って有るのは調べ済みなの
で、先へ行こうとしたら大阪ナンバーの車が2台戻って来た。これは満車でUターンして来たと直感
し、大鳥居の前に止めると他の車も並んだので聞いてみたらやはり満車だったそうだ。流石連休で
した。7:00にスタートして行くと、道路沿いのわずかなスペースにも車が有る。上の写真の橋の手前
が最終駐車場(約10台)になっていたが、昨年の情報ではこの先の橋まで除雪がしてあり、其処に
も7台ほどの駐車場が作って有ったらしいが今年は此処までらしい。
上の写真の橋を渡った所 歩き始めて直にショートカット
歩き始めて直に除雪路が終わり雪の林道歩きが始まる。スキーヤーも皆ここからスキーを付けて
歩き出す。ここで相棒がサングラスを車に忘れたのを思い出し、取りに行き15分のロスタイム。
雪はしっかり締まっているので、相棒が此処からアイゼンを着けると言うのでまだ早いと思ったが、
滑り止めなので付き合って装着する。7:25改めてスタートする。アイゼンを着けた事によりスンナリ
歩け、ショートカットの急斜面もらくらくクリアできた。
スキーの跡が沢山残る林道歩き ショートカットばかり登る(貴重な自分の後姿)
杉林の中に続くショートカット、雪は締まっているがトレースを外さぬように進むのが無難。 長いショートカットで右端の尾根に出て、後少しで牧場跡だ!
野伏ヶ岳の頭が見えて来てやっと牧場跡に着く 振り返れば大日ヶ岳と相棒
再スタートしてから1時間10分で和田山牧場跡の大平原に着く。この辺りでスノーシューの出番が
有ると思ったが、意外にもここも雪が締まっていてそのまま歩けたので、雪原の中央のトレースに
従い真直ぐに歩く。皆さんが休んでいる小高い所を目指し17分後に着き小休止。この辺りまでは
冗談も出ていた相棒、とてもレポには書けない会話が続いていた。
野伏ヶ岳1674mが近づいて来た やはり毎年底雪崩が起きる薙刀平下部に亀裂有り
和田山牧場跡の休憩ポイントからの眺め(小休)
此処まではキツイ登りも無く、山が久し振りの相棒も汗は掻いているものの元気に見えた。やはり
上の写真の薙刀平の斜面には亀裂が確認出来た。昨年、一昨年の写真にも有り、4月には底雪
崩が発生するらしい。歩くルートからは外れているので近づかなければよい。此処から見上げた
野伏は未だ遠く、見事登頂できるか不安がよぎったのは二人とも同じだった。帰りに相棒が打ち明
けたが、此処まででも良かったと思い、とても登れるとは思わなかったらしい。
歩いて来ただだっ広い牧場跡を振り返る
テント場を右に見ながらの水平道 雪原にテントがポツリポツリ
9:15   正面の急斜面を皆が登る 40度は有る急斜面をよじ登った
牧場跡から真直ぐ進むと左にダイレクト尾根が延びているので、どの辺りから尾根に取り付くの
かなと考えながら進むが誰も見えない。先行者達は皆正面の斜面を目指して進むではないか。
えっ!と思い相棒を見たら何も言わず「男は黙って登れ」と無言の圧力を掛けて来たように見えた。
渋々登り始めたが、かなりの勾配だ!スキーを履いたままの人、スノーシューで歩き難そうに登る
人、スキーはザックに付けブーツのまま登る人、皆それぞれのスタイルだ。益々勾配が増し、木が
垂直なら40度は有りそうな斜面である。前の人はスノーシューで歩きにくそうに登り、時々ズルッ
ときて落ちて来そうなので間隔を空けて行くが、ペースが遅いので直に追いついてしまう。
此処で思い出した事がある。5年前の4月残雪の経ヶ岳(福井)へ唐谷コースから入り雪の急斜面
を登っていたら、前に居た人が滑落して自分めがけて落ちてきたので避けたが、傍を通過する時
にストックで叩かれた事が有った。その人は自力で止まり怪我は無かったが、自分だけ痛い思い
をした事が有った。その時のことがトラウマに成っていて、どうも上に居る人が気になる。(Θ_Θ)
振り返ると相棒がかなり遅れてきた。顔はチョッと辛そうにも見えるが自分のペースで行く。
後で聞いたのだが、アイゼンを締め付け過ぎて靴擦れを起こしたらしい。
9:45  急斜面を登り終えダイレクト尾根に着く ダイレクト尾根の急斜面を登る相棒
急斜面を登っている時は皆さん無口であるし、よく見ると平均年齢がかなり上に見える。
皆さん元気な方ばかりで脱帽だ!(゜ε゜;)
10:13 ダイレクト尾根には所々きつい登りが有るが、尾根上の雪は締まっていて、素晴らしい展
望を眺めながら快適な登りが続き、白山も見え始めた。頂上らしきピークが見えて来たが、まだま
だ先で想像以上の勾配がある。相棒が足が攣りそうになり休みながら進む。曇り空ながら結構遠
望は効いている。アイゼンがずれて来ているのを相棒に指摘され締め直すが、考えてみるとアイ
ゼン(6本爪)を着けてこんなに長く歩いたのは初めてであった。多分相棒も12本爪アイゼンを買っ
てから初めてではなかったかな。
風は有るが汗を掻いた体には気持ちよい程度 素晴らしい展望を楽しみながらの尾根歩き
ジャンクションへ最後の登りが続く
左にはカール状の雪面が広がり何やら黒い物体が動いている。熊かと思ったがカモシカであった。
この斜面は誰も滑らないようでシュプールが無いが、気持ちよく滑れそうな斜面だ。
右の斜面には少し有ったが、ここだな?昨年スキーヤーが雪面を切って雪崩が起きた所は。
1人の年配のスキーヤーが目の前でコケて滑落しそうになったが、スキーのテール部が刺さりセー
フ!自力で起きれないので近くに居た京都の男性が助けていた。私もスキー歴は30年程になるが
初心者の頃はよく急斜面をコケて落ちたものだ。死ぬかと思ったのが、スキーを始めた年に流葉ス
キー場の40度の斜面を200mほど落ちた時だった。そんな事を思い出しながらゆっくりと登る。
10:50  京都から来られた常連の御夫妻 ジャンクションへ最後の登りの相棒
少し遅れて相棒到着 11:05ヤッタ〜!野伏ヶ岳1674m登頂\(^^)/~~~
      白山・別山    三ノ峰〜一ノ峰  銚子ヶ峰 丸山  芦倉山     天狗山   大日ヶ岳
      小白山北峰 小白山  能郷白山   荒島岳                  経ヶ岳
頂上からは、遮るものが何も無い正に360度の大展望だ!(~o~)説明など何も要らないご覧の展望。
風が有るのでフリースとジャケットを着込み、ウール帽で完璧な防寒対策完了!
日本百名山・荒島岳 白山(御前峰)・別山
乗鞍岳遠望 大日ヶ岳の向うに御嶽山
昼食タイム(単独行だと無いスナップ) ガスが切れてハッキリ見えた白山・別山
さあ、お待ちかねの昼食タイム!頂上では風が丸当りなので、少し東へ下がる事にした。
其処には何と4人が鍋(多分うどんすき)を囲んでの昼食中であった。それを見た相棒が
「美味そう〜」と叫び、その方達の少し下でランチタイム。今日は寒いのでビールは止め寒さを
しのぐ為に酒を少しだけ持って来たので、レトルトのおでんで二人ミニ宴会が始まった。
鍋を囲んでいた方達は後で分ったのだが、kuさんの掲示板に登場されているRAKUさん夫妻
ベッカムさんミツルさんと判明。この時に声を掛ければ良かったと後で後悔したのであった。
これが縁でRAKUさんにはリンクをして頂くことが出来、山仲間の輪を広げる事が出来た。!(^^)!

1時間25分があっと言う間に過ぎて12:30に下山開始。登りはアイゼンだったので、下りはせっ
かく持って来たスノーシューを履いて下りる事にした。ジャンクションからダイレクト尾根を少し
下った所で、先行していた相棒が何か傍の人に話しかけているので近付いて聞いたら、
仲間の1人がスキーで下りたが、何処にいるのか分らなくなり探しておられた。大きな声で
名前を呼んでも返事も無く心配顔だったが、直に下の方で発見されたので皆さん安心して
下りられた。(この方達は上でうどんスキ鍋を食べていたRAKUさん隊であったのも後で知った。)
自分達も後に続いて進むが、アイゼンの相棒はハイペースで行くがスノーシュー
の自分は遅れるばかりなので、アイゼンに履き替えて着いて行く。
ダイレクト尾根を快調に下る相棒 急斜面を下り切って牧場が見えて来た
登る時に相棒が「ダイレクト尾根から登り、北東尾根で下山だな」なんて言っていたが、ダイレクト
尾根を下りだした。尾根沿いに下りるかと思いきや「最短コースだ」と言って登りのコースと同じ
ルートを下り、あの急斜面を下り始め先行者(RAKUさん隊)のシリセードの後を真似て下りて行っ
た「あ〜おもしれ〜」なんて叫んで行ってしまった。私はオーバーズボンを履いていなかったので、
濡れるのを嫌い慎重に雪が締まっているトレースを辿って下りたのであった。下り切った辺りで
左の樹間をスキーヤーが気持ちよく滑って来た。うらやまし〜(∋_∈)
この辺りから雪が降り出してきた。そう言えば午後の確率は50%だった。
13:47雪が降り出し、長い牧場跡歩きも後わずか 後15分でPに着く 谷川を覗く相棒
牧場跡を縦断しながら野伏ヶ岳に別れを告げようと振り返ったらもうガスの中だった。
また来る事は有るだろうか?・・・いや、是非また来たいものだ!!(^^)!
林道の中は朝と同じショートカットを忠実に歩く。雪が緩んで来ていてつぼ足になるので、メイン
トレースを外さないように歩く。林道では、音も無く滑ってくるスキーヤーに驚かされた。
14:40最終Pに着き野伏を振り返るがガスの中 自然の造形美 何時まで見れるかな?
里へ下りてきたら雪は雨に変わって来た。これから登る人が居たので聞いてみたら、仲間が
テント泊で待っているとの事。うらやまし〜ね〜。
冬山の経験など殆んど無い自分にとって、今回の山は貴重な体験であった。
牧場跡から野伏ヶ岳を眺めた時に、相棒共々口には出さなかったが、内心見事
登れるか自信が無かった。しかし、登った後に思うのだが、結構楽しかった。V(^^)
山スキーのメッカで、リピーターが多いのにも驚かされた。
登山の疲れを桧峠の「満天の湯」で流し帰路に着く。やはりイチコロ(R156)は
郡上八幡手前から渋滞だったが、録画をした「k−1」のビデオをカーナビのモニ
ターで再生をし、それを見ながらノンビリ帰って来ました。

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南沢山行きでドタキャンした江崎さんに誘いを掛けたら乗って来たので、何処にしようかと相談したら
何と、野伏ヶ岳を指名してきた。野伏ヶ岳と言えば、一部の藪山好き以外には積雪期限定の山である。
冬山など経験の無い自分にとっては登る対象に無かった。しかし、この機会を逃すと行く事は無さそう
なので、ネットで調べ6〜7人のレポを見てみた。山スキーのメッカで、スキーで斜面を切って雪崩も起き
るし、毎年同じ所で雪崩も発生すると出た。しかし、登山ルートからは外れているので問題無さそうだ。
それより心配なのは江崎さんだ。山の経験は豊富だが、最近はバイクツーリングばかりで昨年7月の
北俣以来の山である。それでよくも野伏ヶ岳を指名したもんだ・・・(^^;)さて、どんな珍道中に成るか?
早朝5:00に我が家で待ち合わせでドンピシャに来た。R156を北上して思ったのだが、この時期はまだ
スキーシーズンだがi意外と車は少なく快調に走れた。しかし、連休なので帰りの渋滞は覚悟せねば。

7:00

8:35

8:52

出発地標高
720m
最高標高
1674m
登り累計
約1000m

野伏ヶ岳

和田山牧場跡

ダイレクト尾根

北東尾根

林道歩き

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