2008,9,7
大日ヶ岳 E 1709m (岐阜・郡上市)
【登り 2時間20分】 【下り 1時間26分】
ひるがの登山口P-(68分)-いっぷく平-(66分)-山頂-(40分)-いっぷく平-(46分)-登山口P
10年振りに ひるがのルートで登る
今回で6回目の奥美濃の名峰・大日ヶ岳は、色々なルートがあり展望も良いのでお気に入りの山である。
その大日ヶ岳へ登るには残雪期か紅葉の秋がベストだが、未だ暑い9月初旬に登る事になった。(-"-)
毎週嘘ばっかしの雨予報で諦めていたが、ヤッパリ!の天候回復で急きょ午前中登山する事に。
予想の反対はウソヨ!を実証する昨今である。
午後は仕事なので、下山予定時間を9時として予定を立て家を4時35分に出た。
白鳥手前では一帯ガスで展望無しだったが、高鷲まで行くと青空も出ていてホッとしたね。
6:10 貯水場P着(先着2台) | 6:18 10年振りの登山道へ |
ひるがの高原のGSから斜め左へ入って行き、交差点毎の「登山道」の印に導かれ登山口P へと辿り着く。 貯水場手前の駐車場には先着車2台あり。(久しぶりに訪れると狭く感じた) ナンバーを見ると福井ナンバーの二人は外で朝食中。 姫路ナンバーのカップルも車から出てきて準備に掛かる。(釧路ナンバーだった) 最近は雨が多く持病の腰痛も辛いので、久し振りの大きいザックは軽めにしてきた。 サッサと身支度と簡単な準備体操を済ませ、10年振りの登山口へと車道を歩く。 今回のルートの高低差は約750m(累計差840m)、距離約5,5kmだ。 案内版から先へ入って行くと良く踏まれた赤土のツルツルの登山道で気が抜けない。 |
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6:28 鉄塔通過 | 6:50 急登の後は明るいブナ林の中を行く |
ブナ、マツ、ミズナラの混成林を行くと展望が開け、暑くなりそうな青空の下に 高鷲スノーパークスキー場が望めた。 そして鉄塔の斜面へ登ると、巡視路が横切っている。 左の巡視路へ辿って行くとスキー場まで行けそうだった。 振り返れば鷲ヶ岳が霞んで見える。 今日は一番手なのだが、思わぬクモの巣払いが大変だった・・・(@_@;) 緩いアップダウンを繰り返し20分も歩くと左方向から谷川の瀬音が聞こえてきた。 すると突然茂みからヤマバトが飛び出して驚かされたが、驚かせたのはオイラだな。 そろそろ胸突八丁か?しばしの急登を喘ぎながら登り切る。 未だ体が登山モードへ入る前だったので、胸突八丁どころか心臓破りの登りのように ゼエゼエ、ハアハアでヘロヘロで登り切ると、そこには綺麗なブナ林が広がっていた。 |
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7:00 ひねくれた木だ・・・ | 7:03 たまには急な登り |
何度も何度もアップダウンを繰り返しながら緩く登って行くが、 10年振りだと登山道の様子はサッパリ忘れている。 風は全くないが、空気がヒンヤリしていて快適である。でも汗はタップリ出るね。 それにしても蝉も小鳥も鳴いていなく実に静かな森で、夏の終わりを感じた。 たまに聞こえるのは、遠くの国道を走る車の音とオイラのゼエゼエ音だけだ。 高度1210m辺りからいよいよ登る!感じがしてきたが、直ぐに緩くなった。 |
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こうなった経緯が知りたい | 7:24 一服平手前の三等三角点 |
今まで曇っていたせいもあるが、いよいよ森の中にも陽が射して暑くなりそうか? 2度目の急登を登り切ると足元に突然三角点が現れ、その先が一ぷく平だった。 |
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7:27 やっぱり此処ではいっぷくだな | 7:31 登山道にはこの花が一杯咲いている |
突然現れたブナの巨木が立つ大広間が一ぷく平(1360m)で、お決まりの一服だ。 モミジの木もあり秋の紅葉時には、この一帯は奇麗だろうな。 そんな中を歩きたいなぁ。。。残雪期もいいなぁ。 ここまでに何十回とクモの巣がまとわりついて来たが、山頂へ辿り着く頃には マユ状態になるのではなかろうか?そうなったらどうしよう・・・(+o+) |
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7:42 青空が広がる | 8:00 またしてもブナ林へ |
主尾根の登山道も徐々に明るくなり、展望が待ち度しくなって来た。 その頃には登山道の夜露で濡れた草が裾にまとわり付き、ズボンも膝辺りまで濡れ出した。 明るくなってきた主尾根登山道が又してもブナ林へと入った辺りでシャリバテ気味だ。 時間も早いので、木陰でミニパンとミカンで5分の小休とする。 |
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8:13 ダケカンバも登場 | 8:19 そろそろ秋か?リンドウ咲く登山道 |
明るい稜線に出て遠くに山頂の頭が見え隠れしだすと登山道は一旦下り ぬかるんだ所を通過して滑り易い石の登山道を登り返す。(全く記憶ない) 足元にはこの時期定番のアキノキリンソウとリンドウが咲き出す。 花は秋の花へと変わりつつあるが、木々の紅葉は全く無い。 花の写真を撮りながら開けた前方を見上げると、そこは開けた展望台だった。 此処までのルートは殆ど記憶が無く、初めて歩く気分で新鮮味があったね! |
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8:22 山頂手前の展望台 | 川上岳方面か? |
展望台からの展望は、期待に反して全くダメ・・・ ひるがの高原方面は霞んでダメ、川上岳方面はガスが多い。 これでは目前の大日山頂からの展望も期待できそうにないなぁ。(-"-) しかし行って見るか・・・一旦下り登り返して13分で山頂だ。 途中の胸突八丁より、山頂手前の登りの方がえらいわ! それにしても登山靴の中は水浸し状態で、グチョグチョで気持ち悪い。 |
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大日如来さんと肩組んで記念撮影 | 山頂のナナカマド |
誰も居ない山頂に8:36に着けば、羽根アリの大群がお待ちかね・・・(*_*; 当然白山もガスの中で、見る見るガスが湧いてきて南側は全く視界無し。 それでも北西の野伏ヶ岳辺りがかろうじて確認できたくらいだ。 北東方面は青空も見えるがガスも多く山の同定は出来ない。 今回は10年前より3分遅れで到達できたが、写真撮影が増えたのでまずまずか? 今日の食糧は午前中登山なので、モーニングセットである。 下山予定時間は9時なので、早速冷たい缶コーヒーとサンドイッチを急いでパクつく。 その後はグチョグチョの登山靴を脱ぎ、濡れたソックスを絞り、登山靴の中へ汗拭きタオル入れ 水分を吸収させる。 これでナントか気持ち悪さは解消できたね。 山頂の立派な山名方位盤を見ていると、設置日が平成10年7月吉日建立としてある。 オイラが初めて大日へ登ったのが平成10年10月25日だ。 その記念の為に設置してくれたのだな!と勝手に解釈。 (*^^)v めでたいオッサンだ。 嬉しくて山名由来の大日如来さんと肩組んで記念撮影! すると下山予定の9時になるので、慌てて下山となった。 |
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9:00 下山開始!駆け降りるぞ! | とぐろを巻くひねくれブナ |
下山を始めると前方の展望台に登山者が居る。 その福井ナンバーの二人とは、展望台手前ですれ違う。 快調に下って行くと今度は姫路ナンバーと思っていた若い御夫妻と出会う。 最初にナンバーを見た時、遠くだったので「路」の字を見て姫路と勘違いしたのだが、 実は釧路ナンバーの方だった。 それよりも遠い釧路でビックリ!したが、話を聞けば現在名古屋にお住まいの方で、 釧路在住中に購入したそうな。 以前にも奥美濃で熊本、沖縄ナンバーを見て驚いたが、皆同じパターンだった。 御夫妻と別れ暫く下ると今度は年配の御夫妻とすれ違う。 以後誰とも出会わず結局、今日このルートで登ったのは7名だけだった。 一服平は休まず通過、その後だわ。 左の斜面下から、パキッパキッ、ガサガサと獣の気配!(@_@;) 桧峠ルートのウイングヒルズスキー場の上でも同じ気配を感じた事が有った。 昨年秋に歩いた新道では、その後歩いた方のレポで新雪の上に熊の足跡を見たと書いてあった。 ブナ林に囲まれた大日ヶ岳一帯は、熊の生息地帯なのは言うまでもない事だな。 今年の赤兎山では林道で熊と初対面しているので、クマ君にはもう会いたくないね! 勿論、静かに慌てて通過した。 下山中は気温も上がっていたが、風が出て来たお陰で涼しく快調に歩けた。 |
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10:21 多少明るくなった山頂 | ツルリンドウ |
10年前は歩くたびに下山で膝が痛くなることが多く、 登山を止めようと思った事も多かったが、現在は膝も痛くならなくなっているお陰で 10年前より10分早く下山出来た。 10:35に駐車場に戻れば車は4台でガランとしている。 やはりこの時期の大日は暑いからか?少ないなぁ。 ちなみに10年前の10月は帰着時満車だった。 帰り支度を済ませ車を走らせていれば、窓を開けていると気持ち良い風が入る。 流石に標高1000mのひるがの高原だ。 それが家に近づくに従って徐々に暑くなり、大和辺りからクーラーを入れて帰って来た。 家に着けば忘れていた暑さで、えらく暑かった・・・ お盆以降は涼しくなっていたので、久しぶりの暑さに参ったなぁ。 |
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今までに歩いたダイナスキー場ルート(2時間)、桧峠ルート(3時間)は日向コースで、 樹林帯の新道(3時間45分)は長い。 今回10年振りに歩いたひるがのルートは日陰の中の緩やかな登山道なので、 軟弱なオイラにはこの時期にはピッタリのルートだと思ったね。 次回は紅葉がピークの秋か残雪期に登り、山頂でビールを飲みノンビリしたいもんだ。 |
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