2008,7,1
赤兎山 1628m (福井・勝山市)
ニッコウキスゲ咲き乱れる赤兎山へ?
梅雨だから仕方がないが、日曜の悪天候が2週続きウンザリ。
そこえ降って沸いたような平日休暇!(仕事が無いだけの話・・・)
最近は暑さも増してきたので、涼しい時期の恒例御嶽詣ででもしようかなぁ。
そうだ!御嶽山は次回に廻し、ニッコウキスゲが咲き乱れる赤兎山へ6年振りに行って見るか。
その6年前に登った時はピークハント目的で、赤兎の山頂のみで大長山へ向かったのだった。
前回御一緒したひろろとろろさんにその事を話せば
「赤兎の山頂だけで下山するのは最悪登山、是非とも赤兎平の散策をするべし!」
と言われたのが、今回の赤兎行きを決定した経緯でした。(^_^;
以前から次回赤兎へ行く時は鳩ヶ湯ルートで行く予定だったが、
前々日の雨でタンドウ谷の増水が心配だったので、今回は楽チンルートで行く事にする。
累計高低差 | 560m | 距離 | 往復約5,8km |
登り | 2時間(展望地まで) | 下り | のんびり1時間45分 |
メンバー | ひろろとろろさん ごっちゃん |
アプローチ | 148km 3:00 |
☆登山道P-(35分)-小原峠-(22分)-大舟山分岐-(16分)-赤兎山-(32分)-展望地 ☆展望地-(40分)-赤兎山-(22分)-小原峠-(27分)-登山口P |
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8時スタート予定なので5時少し前に家を出る。 流石に平日でも早朝は交通量が多少あり、最近恒例のイチコロ爆走は止めノーマル走行で行く。 そして毎度の道の駅・九頭竜のトイレ休憩で身軽になろっと。 丁度一ヵ月前の6/1に鳴谷山へ行く途中に寄った時、トイレ内のツバメの巣に驚かされたが、流石に巣立ったらしくもぬけの空である。するといきなりトイレ内にツバメの鳴き声が響く。(*_*; まさかと上を見上げれば、別のライトの上に巣が有り親鳥が入って来たところだった。 そこでツバメを驚かせないようにそっとトイレを出たのだった。参ったなぁ・・・ 車を走らせていると周りの様子がおかしい・・・ 今日の予報は晴れのはずが、大野市へ入ってからは周りの山々はガスの中? 途中では小雨が降る始末・・・どうなっとる? 今日は福井県内のコンビニで、福井名物のおろし蕎麦を買うためにイチコロ沿いのコンビニはパスして来たのだ。 いざ大野市のコンビニへ寄ればおろし蕎麦は無く、おろしラーメンが置いてあるだけだった。 何処にでも売っていると思ったが、まぁいいか〜で買う事にした。 勝山市へ入ってR157を北上、小原から14km(25分)の小原林道へと入って行く。 入って直ぐにロープで止めがしてあり、そこが料金所であった。 昨年から登山道整備、維持管理、自然保護活動費として一台300円徴収されます。 その先舗装路は10分で終わり、部分的なダートと整備された? 未舗装路を15分走り駐車場へと着いた。 登山口手前の広い駐車場にはひろろとろろさんの車だけがポツンと停まっている。 だが、ひろろさんは居ない?簡易トイレにでも入っているのかな? と準備を済ませるが、先へ行かれたのか居ないようだ。 実は昨晩10時半頃、ひろろさんへ「明日は赤兎山へ行きますが、ニッコウキスゲは咲いているでしょうか?」とメールを送れば「登山口で待っています」と予想通りの返事が届いたのでした。 |
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7:55 登山口手前駐車場スタート | 7:58 登山口でひろろさんお待ちかね | ||
駐車場から林道を歩けばパイプから冷たそうな水が出ていて、下山後が楽しみである。 そして直ぐに登山口で、そこでひろろさんは待っていてくださった。 先ずは同行の御礼を言いえば、ひろろさんも「今日は大長か赤兎のどちらかへ行く予定だった」と言われたのでホッとしたね。^_^; そして会話をしながら早速に歩き出すが、 空は曇天で半袖では涼しいを通り越して寒いくらいだった。 でも歩き出せば直ぐにホッカホカ。(^^♪ |
8:17 小沢を渡る(帰りが楽しみ) | 8:30 小原峠(禅定道) |
若いブナ林の中の谷川沿いの登山道を歩いて行くと小沢を渡る。 この沢水も美味しそう〜傍にはオオバミゾホオズキが僅かに残っていた。 この辺りで開けた空を見上げれば青空が広がっていて、思わず笑みがこぼれる。 足元には花は少なく、会話をしながら快調に歩けば小原峠だった。 と言うより、写す暇が無かった。 小原峠ルートも昔の禅定道との事。 |
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小原峠から白山が! | 8:46 ブナ林を登る |
この近くにショウキランが咲いているそうで案内していただくが、早いのか?咲いていなかった。 その小原峠からは白山がハッキリ望め、こりゃ〜山頂からの眺望が楽しみだ。 今日の行程は短いので、ここでは10分の滞在でノンビリと先へ進む。 |
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8:54 大長山を振り返る | 花びらが6枚の珍しいゴゼンタチバナ |
登山道沿いにはマイズルソウ、ツクバネソウ、エンレイソウ、ユキザサ、ギンリョウソウ、ゴゼンタチバナ等が咲いている。 一番多いのはゴゼンタチバナで、何気に見て歩いていると不思議な物を発見。 何か不自然なので良く見ればナント!普通4枚の花弁が6枚の株ではないか!(*_*; その後も沢山咲いていたが、結局6枚の花弁はこれだけだった。ラッキー! 登山道も徐々に傾斜も増し、水分補給した分汗が噴き出す。 所々ぬかるんで歩き辛い所もあるので、ガニ股のオイラは裾を汚さないように気を付けて歩く。 途中から振り返れば想い出の大長山が望めた。 6年前に連れと小原峠を挟んでセット登山をしたのだが、素晴らしい展望に思わず「シェ〜」を初めてやった記念すべき山だ。 あれから幾多のシェ〜をした事か・・・(シェ〜画像集でも作るか・・・)やんねよ〜 どうだろうか?大長山山頂で年間何人が「オ〜チョ〜」と雄叫びを上げるかな? 周りに誰も居なかったら、オイラも叫ぶだろうな。 |
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9:02 大舟分岐 | 露に濡れたコケモモ |
大舟(オブナ)分岐へ着くとひろろさんが「大舟山から経ヶ岳へのルートを何時も整備していたジイサンが亡くなったので藪が茂ったようです」といわれた。後継者は居ないのか? この分岐を過ぎると傾斜は緩み徐々に展望が開けて来る。 |
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9:14 雲海の越前甲(越前大日) | 9:18 経ヶ岳を眺め何を想うかひろろさん |
開けた登山道を振り返れば雲海の上に次回の候補地、越前大日山が頭を出していた。 反対側には、これまた雲海の上に荒島岳もお出ましである。 登山道沿いにはニッコウキスゲがチラホラ咲き出しているので、この先が楽しみだね。 そして赤兎山山頂だった。 赤兎山は楽して楽しむ絶好の山だね。 |
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赤兎山頂からは、薄曇りながら白山から別山辺りまでハッキリと雄姿を広げていた。 ここからの眺めは6年振りで、あの時も晴天の中の白山を堪能したのだったなぁ。 するとひろろさんが「御嶽も見えるよ」と言われたので確認すれば、薄っすらと見え嬉しかった。 山頂には5分の滞在で、この先のオイラは未踏の赤兎平へと足を踏み入れた。 すると周りには早速ニッコウキスゲが咲き誇っていた。 |
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9:24 登山道沿いのニッコウキスゲ | 南斜面のニッコウキスゲ |
だが、先行していたひろろさんが「こりゃ〜最悪だ〜全然咲いていない・・・」と嘆いておられた。 初めて見る者としては、まずまずかなと思っていたのだが、多い時の一割も咲いていないようだ。 こんな年も珍しいようで、ひろろさんは「最悪・・・」と溜息ばかり。。。 前向きに考えれば、そんな不作の年に巡り合えたのはラッキーかと・・・(苦笑) 登山道沿いのササユリも僅かに蕾が有るだけで、全く咲いていない。 毎年7月第二日曜辺りが見頃らしいので、少し早かったのかな? しかし、確実に蕾も少ないらしく裏年と言われる。(-"-) |
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白山をバックに | 9:28 部分的に咲くニッコウキスゲ |
9:24 避難小屋と御前ガ峰 | 9:49 雰囲気の良い赤池湿原 |
赤兎平は大きな樹木は全く無く展望が開け、整備された木道を進めば池塘が点在していた。 その中で一番大きいのは赤池湿原で、池の周りにはモリアオガエルの泡状の白い卵がぶら下がっている。池の中には既にオタマジャクシも泳いでいた。 湖畔の僅かなモウセンゴケを写真に写そうと試みるも、柵が邪魔して思うように写せなかった。 イワイチョウも少し咲いていたが、コバイケイソウは葉だけで全く蕾が付いていないのは何故? ウラジロヨウラクも点在していた。 避難小屋を過ぎ、その先の白山展望地へと行って見ると、素晴らしい展望が広がっていた。 |
流石に白山展望地である、中の俣谷から幾多の尾根越しに白山と別山がそそり立っている。
そして別山から南へは三ノ峰〜二ノ峰〜一ノ峰〜銚子ヶ峰までの眺め。
刈込池近くの林道とか、六本檜の場所、三ノ峰ルートの尾根、チブリ尾根などををひろろさんから教えて頂く。
岐阜県境の願教寺山〜よも太郎山〜薙刀山〜野伏山
9:55 白山展望地(白山は山開き) | ニッコウキスゲのかたまり |
朝のラジオで今日7月1日は富士山の山開きと聞いた。 目前の白山も今日が山開きだそうだが、平日でも多くの方が登っているだろうな。 そうだ、伊吹山も7月1日だったはず。 以前7/1が日曜で、山開きの事を知らずに息子と行くと三ノ宮神社Pにテントが張ってあり、 住所と名前を記入して手形のような記念品をもらったことが有った。 |
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11:27 展望地より白山 | 願教寺山の向こうに御嶽山 |
展望地からの素晴らしい眺望を楽しみ、早速早いランチとした。 先ずは2年前の御嶽御来光登山以来の乾杯である。(*^^)v そしておろしラーメンを出せば「そんなの聞いた事無い」とおろし蕎麦のひろろさん。 でも美味しかったよ〜 今年既に白山へ6回登っているひろろさんから石川県側からのルート説明をしていただく。 願教寺山の山頂には、その昔お寺が有った事とか色々聞いたのだが、 聞いた話が多過ぎて細かい事は忘れてしまった。(-"-) 丁度腰を下した二人の間の笹の中に「主三角点」と彫られた石柱が埋っていた。 初めて見る三角点に目が三角になった・・・(+o+) 座っていると風が遮られ暑いが、立つと中の俣谷から吹き上げる風が実に心地よかった。 暫くすると他の登山者もチラホラ到着され話が弾む。 鯖江市から来られた御夫妻がひろろさんと会話中に「HPの有る方ではないですか?」 と気付かれた。何時も見られているようで、益々話しに花が咲く。 平日でも結構登って来られ「岐阜からの団体さんも来られている」と聞いたが、何処からだろうか? 登って来られた方達は周りの山には詳しくないようで、ひろろさんの説明が延々と続く。 御嶽はガスで完全に消えたし白山にもガスが湧き、12時近くになった来たので展望地滞在1時間46分で下山とします。 |
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11:46 登山道が整備された赤池湿原一帯 | |
赤池湿原の木道でランチの真っ最中の グループに話しかければ、この方達が岐阜 からの登山者でした。岐阜の何処から来ら れたのか聞けば、美濃ハイキンング倶楽部 の方達で、関市、美濃市、そしてオイラと同じ 町内の方も居てビックリ!だった。 天王山の話とかHPの話で盛り上がり、 暫し足を止めて会話を楽しんだもんね。(*^^)v 山で同じ町内の方に会ったのは初めてだな。 |
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美濃ハイキングクラブのメンバーの澤田氏は海外の山にも登られていて、本も出されている。 オイラも「ぎふ百山から世界の山へ」を持っている。 その澤田氏は昨日アラスカトレッキングから帰国されたとの事。すっげ〜な〜(^◇^) |
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12:08 鯖江市の方を後ろから | 12:27 赤兎山頂で京都のお二人と談笑 |
赤兎手前でも登山者との会話で足を止め、赤兎山頂へ戻れば京都からのお二人と又しても 山談義である。 すると一人の御婦人がひろろさんに「アッ、HPのある方では無いですか?」 と驚かれたが、こちらも驚いた。 ひろろさんは、かなりの有名人である事を思い知らされた一日だったね。 皆さん「写真がキレイ!」と同じ事を言われます。(同感) ここでも16分の滞在で山頂を後にした。 後は順調に下り、登山口へと戻り水場の冷たい水で喉を潤した。 雪解け水では無いのに、あまりの冷たさに驚き! 美味しかった〜(^^♪ |
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13:25 駐車場帰着 | 林道で出遭った可愛い子狐 |
展望地からの下山は、登山者との立ち話も多く1時間45分掛り駐車場へと戻る。 近くのひろろさんは登山靴のままで帰路に着かれ、 オイラは着替えを済ませ10分後に帰宅の途へとついた。 駐車場から10分も走らない所の林道で、可愛い子狐二匹と遭遇。 10m程まで接近して写真を撮っても、不思議そうに此方を眺めているだけ。 数枚を撮り車を走らせると草むらへ見げ込み、通り過ぎると出てきて此方を見送ってくれた。 子狐二匹は好奇心旺盛だったのか、こちらを変なオッサンと見たかは定かで無い。 未舗装路も過ぎ舗装路になった辺りで、今度は右側に黒い動物を発見! お〜〜熊だ〜〜(@_@;) こちらもビックリしたが、 向こうも驚いたのかスタコラサッサと山の中へと消えて行った。 一瞬の出来事で写真を撮れなかったのは残念だったなぁ〜 山歩きを始めて14年目にして熊との初遭遇記念日となったが、車中からで良かった。 実は前日の午後4時頃、我が家の近くの山で熊の目撃情報があったらしい。 その翌日だけに驚きも倍増〜(*_*; ゲート係のおじさんに一応報告すれば「この辺りは滅多に姿を現さないのに珍しいなぁ」だってよ。 |
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福井県側からの白山展望地の山、赤兎山を6年振りに訪れたのだが、期待したニッコウ キスゲは不作の年なのか?時期が早かったのか?期待より寂しい感じだった。 でも自分が今までに見た中では沢山咲いていた方で、それなりに満足感はあったね。 最後のオマケが、林道で遭遇した子狐と熊だった。 登山道でバッタリ遭遇しなくて良かったな〜(^_^; 次回こそはニッコウキスゲの咲き乱れる赤兎山へ、鳩ヶ湯ルートで登りたい。 |
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注 ルート図&高低図は実測では無いので正確ではありません |
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