2008,5,18 
姥ヶ岳 1454m (福井・大野市) 【167座】

山姥伝説にビビりながらセリバオウレンと水芭蕉の中を歩く(*_*;


一年振りに福井の山へ!その山は山姥伝説が残る姥ヶ岳。
実は昨年GWに登った銀杏峰から眺め決めていた山です。
今年登った美濃平家岳からも眺めた山頂部がなだらかな山で、この時期は水芭蕉も咲いているとか。
福井のメジャーな山は色々登ったが、どの山も展望に優れ再訪したい山ばかりです。
しかし、ここはグッと堪え未踏の姥ヶ岳へ! とうとう雪無し山へ・・・(-"-)

福井県入りするには当然温見峠経由が近いのだが、今年は開通が遅れ19日とか。
25日は山は休みなので、決行日は18日と決めていた。
お陰で大回りして行く羽目に。(T_T)

高低差 440m(累計差520m) 距離 約8km
登り 2時間 下り 2時間
メンバー 単独 アプローチ 143km 2:40
ゲートP-(44分)-4本目の林道-(22分)-水芭蕉-(43分)-1447ピーク-(14分)-姥ヶ岳
姥ヶ岳-(43分)-水芭蕉-(31分)-2本目の林道-(15分)-大トチノキ-(20分)-ゲートP
早く寝たせいか?4時半に目覚ましをセットしたのに4時に目が覚める。(*_*;
(歳のせいとは言いたくない)
お陰で4時半の出発で、ケイコは平均速度80km/hで快調に飛ばしてイチコロを北上。(^^♪
ケイコも初めての遠出が嬉しいようだ。
途中で前に軽トラが現れ遅くないか心配したが、同じ速度で暫しランデブー走行。

白鳥からは無料になった油坂道路を走って福井入り。
トンネルを出るとそこはホワイトの世界、、、想い出の九頭竜湖畔は朝霧で全く見えない。
何時もの道の駅・九頭竜でトイレ休憩。(ここまで90kmで1時間半と順調)

カドハラスキー場を過ぎ下って行くと「右方面 六呂師スキー場」の案内表示の交差点で左折。
暫くするとR157に合流、名川ダム・麻那姫湖畔をひた走る。
初めて通る道だが、意外に広くて整備された気持ち良い湖畔道路ではないか。
御母衣ダム湖畔とはえらい違いだ。

途中、金色に輝く像に一瞬驚かされたが、悲しい麻那姫物語の麻那姫像でした。
すると青少年旅行村分岐に「温見峠通行止」の柵が有るが無視して横をすり抜け入って行く。
この青少年旅行村から九頭竜湖・夢の架け橋まで繋がっているようだが、
入りくねった湖畔の道は走り難いのでは?と思い国道を走って来たのだった。

家から137kmで巣原橋へ着いた。
前方を走っていた2台の車も渡って行くではないか、今日は賑いそうだな。
ここから登山口まで6kmで、半分がダートらしい。(T_T)

今回ガイドブック「越前・若狭魅力の日帰り40山」を参考にしてきたのだが、
それによると以前この辺りには西谷村が存在したそうだ。
だが、その村は昭和40年9月の大水害により全滅したそうな。
最近起きた中国の大地震被害が脳裏を過る。
6:51 R157から巣原橋を渡って平家平へ 7:17 林道三俣のまん中ゲートが登山道
巣原橋を渡り走って行けば後ろに後続車が迫っていた。
この車、岐阜ナンバーの軽ワンボックスだったので、何故か嬉しかったな。
丁度中間辺りの平家橋を渡れば、いよいよ3kmのダートである。
結構なダートで軽トラでは跳ねて辛い・・・耐えて耐えて巣原橋から17分で登山口Pへ辿り着いた。

ゲート手前の雨量観測所の駐車スペースに準備中の車あり。
奥のPが満杯なのか?聞いてみれば、場所を知らなかったそうだ。
ゲート前の三叉路を左折して直ぐの駐車場(10台駐車可)に停めるが、駐車車両無し?
先行車両は何処へ?後続車も右折して行ってしまった。?

早速準備して歩き出す。
先程準備されていた二人連れの方も歩き出して来られ、
通りすがりの軽トラのおっちゃんと何やら会話中。
聞くでもなく聞こえてきた内容は、この方々は豊田市から来られ、
軽トラのおっちゃんは山菜採りだそうな。
結局後続の岐阜ナンバーもその前の車も全て山菜採りだったようだ。
福井の山は山菜採り最盛期のようだが、オイラは余り興味が無い。

登山口辺りの標高が1010m程だから高低差440mで、今日は楽チン登山である。
それよりも山姥伝説から付いた姥ヶ岳、山姥でも出てき見染められたらどうしよう。
山姥は老婆だな、、、でもその娘が居るかもしれない。(*^^)v ならOK!
その娘と恋に落ちて、新たな山姥&山爺伝説が生まれるかもしれないぞ。
などとトロイ妄想を浮かべながら歩きだしたのだった。(ー_ー)!!
7:19 ゲート奥の登山口 7:33 二度目の林道横断
ゲートまで行けば豊田市の二人も歩き出され、会話をしながらゲートから登山道へと入って行く。
ゲート前には「クマ出没注意」の看板。「山姥出没注意」はいらんのか?山姥の方が怖い・・・

そして登山口へ!まてよ、登山口の立派な案内板には何も書いてない、ハテ?
この辺りは平家平と呼ばれ、言うまでも無く平家の落人伝説の地でもあるようだ。
平家岳辺りもそうだったが、以前白鳥にあった平家平スキー場辺りもそうなのか?

歩き出して直ぐにサンカヨウが咲いていた。
豊田市の二人は知らなかったようで、オイラ花には詳しくないのに偉そうに教えてやった。^_^;
一年振りの春の花だが、ナントか名前が出てきてホッとしたね。

若いブナ林の中を歩いて行けば、ブナ林の中と足元には花期が終わり果実を付けた
セリバオウレンがビッシリ並んでいる。
セリバオウレンは整腸薬、胃腸薬で有名らしく、この一帯に栽培されているのでした。

足元をよく見ているとチャルメラソウも発見!
これは意外に花が多そうで、今年初の花モードで中々先へ進めそうにないなぁ。
すると最初の林道を横切る。
足元にはサンカヨウ、朝なので閉じている白、ピンクのミヤマカタバミのオンパレード。
豊田市のお二人への迷惑省みずの説明は、ネコノメソウ、エンレイソウと続く。。。
右下の花は豊田市の方が「ナントかトラノオ」と言われ思い出せなかったが、ハルトラノオだった。
  
  
3の倍数 一 二 サ〜ンカヨウ 7:49 今年初の新緑が眩しい
栽培されている白く可憐なセリバオウレン 8:00 最後の林道横断 右に作業小屋
ガイドブックには3度林道を横断すると書いてあったが、4度横断したようだ。
どこかの林道を東方面へ暫く行くとトチノキの巨木が有るらしいので、
巨木好きとしては見てみたいが有る筈の案内板が何処にも無かった?
  
セリバオウレンの移り変わり
8:06 いよいよブナ林の核心部へ 曲がりくねったブナ (*_*;
不思議なブナ林の世界 ブナの誕生?
このコースで一番のブナ林のお出ましです。
根元には一面セリバオウレンの緑のジュウタンです。
嬉しいかな、この辺りからはセリバオウレンの花も未だ残っていました。
そしてミツバオウレンも数は少ないが咲いています。

緩やかな登山道を歩いていると、まるで遊歩道のようで今年初のグリーンシャワーを浴びて歩く。
ブナ林が終わると広い稜線になり、直ぐに下ると残雪の残る小沢を渡ります。

ここで遅ればせながら今年初めてイワウチワと対面。
写真を撮っていると前方で先行している豊田市の方の話し声が聞こえてくれば、
鞍部のそこが水芭蕉群生地でした。
  
8:23 水芭蕉の群生 またしてもブナ!ぶな!武奈!
小さな湿地帯にはピークが済んだ感じの水芭蕉が、最後の気力で咲き誇っていました。
ガイドブックによれば、この群生地は本州の南限になるそうだが、
南信州の夏焼山の湿地帯で咲いていたのを昨年見た。
豊田市の方も愛知の設楽町の山で見た事が有ると言われた。
どちらも群落では無く数株程度だが・・・ここは群生の南限か?

案内板に従ってしゃがんで奥へと入って行き、
ドジな事にカメラを沼地に落としてしまった・・・泥まみれ。

此処でも何枚か写真を撮り、水芭蕉群生地からも展望の無い中を緩やかに登って行きます。
8:50 嬉しいなぁ〜残雪現る ダケカンバの新緑はまだのよう
前方に残雪が現れると豊田市のお二人が、たぶんビールでも冷やすためか?
雪をクーラーバックに詰めておられた。(^◇^)
ここでキレイな所をオイラも一握りしゃぶる。
僅かでも雪上歩きができ嬉しい〜。
気が付けば周りの木々はダケカンバ林へと変わっていた。
9:05 1447ピークか? 哀れ倒れ込むダケカンバ
山頂手前の1447mピークから先は暫し藪こぎと聞いていたので我慢して長袖を着ていたが、
切り開かれていてスンナリ歩けたのは嬉しかった。
足元にはまだショウジョウバカマが咲いていたし、カタクリも登場!
地元保木山から一ヵ月半ぶりだったので、何枚も撮ったね。
カタクリ登場! 9:19 姥ヶ岳山頂
歩き出して丁度2時間で、予定通り姥ヶ岳山頂へと辿り着く。
山頂には途中で追い越した方のみで、豊田の方が居ないので聞けば
少し先の能郷白山展望地だとか。
その後この方は直ぐに下山。

先ずは山頂からの展望を楽しもうか・・・あっちゃ〜霞んで見えんがね。
僅かに見えるのは眼下の笹生川貯水池と遠くに荒島岳、
その背後に雲の様に僅かながら白い白山山頂部を確認できただけ。
頭上には青空が広がっておるのになぁ・・・それより、まとわりつく虫がうっとおしい・・・
笹生川貯水池と遠くに荒島・・・ 展望地から能郷白山はハッキリと
条件が良ければ御嶽から南アルプスまで望めるようだ
こちらは白山方面から北アルプス
そこへ豊田のお二人が戻られたので聞けば、能郷白山は真近に見えるとの事で行って見た。
密集した笹の中を藪こぎして展望地へ行けば、なるほど目前に見える。
お二人も再度着いて来られ山座同定するも、ナントか屏風山と平家岳が分かったくらいだ。
お二人の一人の方は3日前に能郷白山へ登ったばかりだそうだったが、
やはり虫が凄かったらしい。この時期は仕方ないな。

山頂へ戻りお決まりの記念撮影を済ませる。
まだ時間は早いがお腹がグ〜、朝食を食べて5時間が経っていたので、
ランチ?モーニング〜か?どっちでもいいわ!とにかく腹減ったので食べよう。
車中泊だったお二人はビールだけで済ませるようだが、今日のオイラはサンドイッチとうどん。
サンドイッチにマヨネーズと塩を振りまき食すれば、グー!
その前に虫除けの為に蚊取り線香に気休めに火を着ける。
煙が漂っていると寄って来ないが、風向きが変わるとてきめんに寄って来る。
アッチヘ行け、シッシ!

うどんは生うどんよりナタデココが練り込んである冷凍うどんの方が
シコシコツルツル感があって良い。
温めてから湯を切り、生卵に七味を振り掛け混ぜて食すれば、グー!卵かけうどんね。
多少の小虫が入ったが、そんな事は気にせず食す。

豊田市の年配者は白山方面のスケッチをされている。良い趣味だ。
そして「山が周りにある関市の方が羨ましい」と言われた・・・
流石に豊田市から此方方面は遠いもんね。

途中単独者が来られたが、直ぐに下山された。
オーソドックスな山頂記念撮影 近江のS&Mさんに遭遇 (@_@;)
豊田市のお二人は10時少し前に下りて行かれ、独りぼっちになった。
まだ時間も早い為か誰も登って来ない。
ギャルでもまとわりついてくれれば嬉しいが、無数の虫がまとわりつくだけなので50分の滞在で10:10サッサと下山とする。
結局登りでは山姥には出会わなかったなぁ・・・そして前回の心霊写真騒動も全く頭に無かった。

まだ時間も早いし、花の写真でも取りながらノンビリ下りるか。
すると歩き出して直ぐ二人連れとすれ違う。
その後にも二人連れ、この方にオオトチノキの場所を聞こうとしたが、詳しくないらしい。

下山開始15分程で3人連れが登って来られ、いきなり「ごっちゃんだ!」と叫ぶ声が。
あれ〜近江の仲良しmakotoさんとsumireさん夫妻と仲間のオーちゃんだった。
オイラの掲示板を見て此処へ来るのが分かったので、
予定地が同じだったので驚かそうと企んだとか。
そりゃ〜も〜充分驚きましたがね!(@_@;) その内に仕返しをせねば!

朝の目覚めが30分早くなかったら山頂でバッタリだっただろうに。残念!
暫しの立ち話で別れ、makotoさんが落とされたタオルを探しながら下山。(*_*;

この直ぐ後に12名の団体さんとすれ違う。
山頂はオイラが居た時とは違い、大賑わいの様相だ。
寄り添うブナ 昨年登った銀杏峰
又しても途中で出会った御夫妻にオオトチノキの場所を聞けば、ご存知でした〜(^^♪
下りだと2回目の林道を右に行けば良いと言われた。感謝。
「あれは一見の価値ありますよ」に巨木好きのオイラ心躍る。
有る筈の案内板は冬の間取り外してあるそうだが、登山者も増え出したので設置してほしいね。

1回目の林道からは昨年登った銀杏峰がお出まし。
今回の姥ヶ岳同様、山頂がなだらかなのが良く分かります。

そして11:24に2回目の林道へ出て右へ進むと、林道脇には花々が。
ノンビリと撮影しながら歩くけばネコノメソウ、チャルメラソウ、ハルトラノオ、キクザキイチゲ
ニリンソウ、ハダザオ?等のオンパレード。
  
  
11:34 案内に従って 大トチノキ
林道を歩いて行けば案内表示が有り、林道歩き15分で先ずはトチノキ広場へ。
未だ視界にオオトチノキが入らないので、その奥へ入って行けばオオトチノキへ到達。
トトロの森の様な周りにはサンカヨウ、ニリンソウ、ミヤマカタバミなどのお花畑です。
傍まで寄って、その大きさに感動!当然カメラに収まり切らない。
小さな策がしてあったが全て倒れていたので、イケない事だが足元の花を踏まないように入り
大きさを比較できるように並んで記念撮影。立派なもんだ!(@_@;)

【平家平のトチノキ】
樹齢400年以上、幹回り7,20m、枝張り31,4m、樹高26m。
トチノキの中では日本で屈指の巨木なので、平成8年に大野市の天然記念物に指定。
家具材として伐採が進んだが、地元の今は無き西谷村の村民が守ったとの事。

トチノキ広場の涸れた湿地にも水芭蕉が3株咲いていた。
新しいベンチもあったので、クーラーバックに冷やしてあったカップのフルーツ入りゼリーを
食べノンビリと過す。素晴らしい空間だ!
日陰では風が涼しく何時までも居たい思いだったが、食べ終えて直ぐに歩き出す事に。

下山途中に聞いた話では、林道はつづら折れに伸びていて、
どこからでも登山道に合流できるらしいので、適当に下って行く。

林道脇のブナ林の中にもセリバオウレンは植えてあった。
そして林道脇には色違いの数種類のスミレも咲いていた。
部子山と銀杏峰
12:07 林道沿いにもセリバオウレン 12:13 駐車スペースは大賑わい
分岐を二ヶ所見送って進めば登山道に出合ったので、登山道を下れば直ぐに登山口だった。
ケイコが待つ駐車場に着けば満杯になっていた。
隣の大阪ナンバーの車のフロントガラスに「夫婦でテクテク登山」HPで検索
とステッカーが張り付けてあったのには驚いた。(@_@;)
下山途中に出会った二人連れの方にトチノキの事を聞こうとしたが、詳しくないと言われた方がそうだったのかな?

帰宅準備を済ませ、帰宅メールを送ろうとしたが圏外で断念。
帰路では気になっていた湖畔の何故か金ピカの麻那姫物語の麻那姫像を激写して帰宅。

帰路は丁度3時間のドライブだった。
慣れない頃は辛かったケイコとのドライブも、慣れてしまえばどうって事無い。
快適な軽トラドライブだった。(*^^)v 
ガソリン代が高騰する中、燃費がデリカの倍なのが嬉しい。もっと遠くへも行けるぞ!
初めての姥ヶ岳は水芭蕉とセリバオウレンだけの山だと思っていたが、中々どうして沢山の春の花に再会できた。いよいよ花モードへ変更か・・・?今年初だからサービスかな。
最近は年一回の福井遠征になってしまったが、登りたい山はまだまだいくらでもある。
次回何時かは未定だが、越前大日山が第一候補かな?いや、鳴谷山も急浮上!


注 ルート図&高低図は実測では無いので正確ではありません
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