2008,4,6
高時山1563m (岐阜・中津川市加子母)


加子母から御嶽山登拝の古道、木曽越峠から登る

毎年4月の第一日曜は、用水の掃除[みぞざらえ]が1時間ほどあるので早出が出来ません。
そうなると近場の展望の良い山の舟伏山とか蕪山になるが、何回も登っているので今回は止め。
そこで以前から時間が無い時の為に残しておいた未踏の山、高時山が候補地に挙がります。
高時山へ登るには、ガイドブックによると渡合温泉から登るルートが紹介されていますが、
渡合温泉手前の道路が崩壊していて入れないので、今まで行けなかった山でもありました。
しかし加子母から林道が延びていて木曽越峠近くまで車で入れるようなので、
1時間程で御嶽山展望の山頂へ容易に登る事が出来るようです。
勿論今回は、時間が無いのでそのルートで登る事にします。

林道登山口-(10分)-木曽越峠-(23分)-1434ピーク-(23分)-山頂
山頂-(12分)-1434ピーク-(14分)-木曽越峠-(5分)-林道登山口
高低差 413m 距離 往復約4km
登り 56分 下り 30分
メンバー 単独(疑惑の2号) アプローチ 93km 2:00
8時から始まったみぞざらえは9時少し過ぎた時間に解散で、慌ただしく9:15に家を出る。
美濃加茂の昭和村前を通ってR41に出て北上。白川町で右折をして県道62が知らないうちにR256になりR257で左折。加子母総合事務所を目指す。
R256で加子母へ入る辺りからは、前方には高時山がでかくそびえています。
今回は小秀山・かしもスカイウォーカーズさんの詳しいレポを参考にさせて頂きました。
詳しくはスカイウォーカーズさんの写真入りレポを見て頂けば良く分かるので簡単に書きます。
中央の尖がりが1434ピークで右が山頂? 分岐は右折 
加子母総合事務所の駐車場を横切り細い道を山目指してくねくね登って行きます。
民家の最後は木造の立派な家で、その裏から林道へと入って行き直ぐに出くわす分岐は真っすぐ進んで行きます。
人工林の中の舗装路を登って行くと分岐のカーブがあり、
左へカーブしたその先からはダートが5km続きます。
以後3ヶ所分岐が現れますが、全てタイヤ痕の多く付いた右へ進路をとり
高度をグングン上げて行きます。
この林道は想像以上のダートで、四駆軽トラでは辛くガタゴトガタゴトと慎重に進みますが、
時々足回りを擦りました。
到る所で落石もあり、今まで経験した林道の中では一番のダートだったのではなかろうか。
いいかげん嫌になった頃に車止めが有り、その手前が登山口でした。(ー_ー)!! フー
11:20 林道登山口から登る 11:30 木曽越峠には立派な林道が
登山口手前にギリギリ3台は停めれそうなスペースが有るので止めますが、この様な天気に先客が居なかったのには少々驚いたね。
日差しが強い中、登山靴に履き替え「古道木曽越登山道」から歩きだします。
檜林の急斜面をジグザグに登れば、あっと言う間に軽トラが小さくなっていきます。
この時間帯に山を登りだすのは初めてではなかろうか?直ぐに喉が乾きお茶を飲みました。

そして10分後に視界が広がり、ひょっこりと木曽越峠へ着きますが、ここでビックリ!
立派な林道が出来ておりハイカーの様な方が歩いています。
そして「パトロール中」のステッカーを貼った四駆も停まっていました。
居合わせた方に何処から登って来たのか聞きましたが、イマイチ分らなかった。
(帰宅後スカイウォーカーズさんのお仲間だったと分かりました)

峠からはカラマツ越しに真っ白な御嶽山が望め感動〜(^^♪
昔はこの木曽越峠を越え、その先の県境の白巣峠を越えて御嶽詣でに歩いたのだろうか?
新しい林道の一段高い左側には、元来の位置かそれとも林道整備で移動したのか?頬杖をついた可愛い石仏が二体安置してあります。
昔から長年峠を往来した人達を見守って来たのでしょうね。
木曽越峠からの御嶽山 木曽越峠にはひっそりと2体の石仏が
登山道は石仏の前の林道反対側の尾根へと入って行きます。(表示なし)
そして登りだして直ぐに遮るものの無い御嶽山が待っていました。\(*^^)/
その次は右側が崩落した工事現場が現れ、加子母が見降ろせました。
11:36 崩落地工事現場 11:38 陽射は強いが結構涼しい
11時半にもなると陽射も強いかと心配したが、所々残雪もあり結構涼しいね。
左の樹間からは高時山のピークらしき山が見え出します。
登山道には落雷で焦げたのか?中心が黒く焦げた立ち枯れの木が現れ驚かされます。
11:53 1434ピークで左折 12:02
快適な尾根歩きで1434ピークに着き、ここで進路は90度左へと向かいます。
ピークから暫く下りますが、右側には岐阜の山では珍しいカラマツ林が広がっていて
秋が楽しみです。
左の樹間からは残雪で白い小秀山も見え隠れしますが、
山頂からは手に取るように望めるようなので楽しみです。
そして小鳥のさえずりが疲れを癒してくれますね。

緩やかに登って行けば残雪も増え出し、思い掛けない残雪歩きもでき嬉しいなぁ。
二つ目の「高時山」の案内板を過ぎると急な直登が始まり、何度も足が止まりました。^_^;
12:05 数少ない急登 12:13 三つ目の案内板を過ぎればもう直ぐ
12:16 残雪の山頂からは御嶽山が! 雪だるまも思わずシェ〜
三つ目の案内板を過ぎて一登りで、御嶽山が丸見えの山頂でした。
この辺りの山では白草山、小秀山と御嶽山展望の山は有りますが、
何故か一番大きく見えるような気がしましたね。
それにしても1時間でこの様な眺望の山へ登れたのが嘘のようです。
久し振りの晴天の登山、本当に来て良かったな〜とつくづく思ったのだった。
その山頂は残雪期は多少は広いが、雪が無いと笹が茂っていて結構狭いようです。

残雪の御嶽山は実に綺麗です

小秀山への稜線と御嶽山
小秀山へは秋に二回登っているが、残雪の稜線を見ていると残雪期にも登って見たくなるね。

中央アルプスと高樽山〜井出ノ小路山方面
中央アルプスの手前の山々はハッキリと同定出来なかった・・・

中央アルプスをズーム
左から麦草岳 木曽駒 三ノ沢岳 熊沢岳 右端が空木岳
熊沢岳以外は登った山々である

左が富士見台  右が恵那山 
この時期の富士見台の残雪はチョッと意外だった

疑惑のごっちゃん2号登場! 小秀山をバックに
興奮気味に一通り写真を撮り終えればお腹がグー・・・
早速御嶽を眺めながら稲荷寿し3個パックとラーメンでランチにする。
風も無く穏やかな山頂でビールでも飲めたら最高だけどな〜(T_T) 
家に帰るまで我慢だな・・・
風は時折弱く吹く程度で、小鳥の鳴き声もしません。
聞こえるのはラーメンをズルズルすする音だけで、笑えました。

御嶽を眺めながら、さてと今年の御嶽詣ではどのルートがいいかなぁ〜
そうだ!息子を誘って2年前と同じ様に御来光目当ての夜間登山でもしようかな。
残雪期の御嶽を滑ってみたい気もするし。
残雪の御嶽山頂へ登るのはオイラには無理なので、せめて山麓だけでも滑ってみたいし・・・
御嶽への思いは色々と尽きないのである。

ランチの後は雪だるま作りである。
曲がった枝を探しシェ〜ポーズの雪だるまの完成だ!
そして今回も久し振りに疑惑のごっちゃん2号の登場でした。(@_@;)

山頂から残雪の尾根が北峰(1535m)方面へ延びているので展望の様子を見に行きましたが、
急降下していたので引き返す事に。
御嶽山山頂部をズーム 付知町方面を見下ろす
時間も1時になり、名残りだが40分だけの滞在で下山としました。
途中登山道が笹に覆われている辺りで登山道を見失いかけたが、
テープも有り尾根伝いなので安心です。
V字バランス 完成した木曽越林道
1434ピークを過ぎての尾根道で、
登りには気が付かなかったV字の木を見て思い出した事がありました。
東京オリンピック(1964年)女子体操で金メダルを取ったチェコスロバキアのチャスラフスカ選手が、4年後の名古屋の大会に出た時の話です。
当時中学1年の時の担任だった武藤先生は名古屋まで観戦に行ったそうです。
そして次の日の朝刊のスポーツ欄には、チャスラフスカ選手が平均台で股を大きくV字に開いた股間に客席にいた先生の顔が写っていたのです。
それを翌日嬉しそうに我々に話してくれたのでした。(^_^;
そんな昔の事を思い出しながら下りてこれば、あっという間に木曽越峠でした。

結局山頂から30分で登山口へ戻り、あのガタガタ林道を慎重に下ってきました。
立派な林道の入口を確かめたく加子母総合事務所の前の道を進むと交番があり、
丁度お巡りさんがパトカーで出掛けるところだったので、前に停めて道順を聞きます。
(この時、スカイウォーカーズのメンバーの一人兜岩さんが交番の前を通ったようでした)
その説明では「国道を下呂方面に行き加子母大橋の手前を右折して鳥越林道へと入って行く」と説明を受け行ったのですが、加子母大橋らしき橋も無く気が付けば舞台峠まで行ってしまい、結局R41に合流してそのまま帰って来たのでした。

帰宅後、スカイウォーカーズさんの掲示板で新林道の入り口を尋ねれば、HPの「登山道案内」→「高時山方面・登山口までの交通案内」→「木曽越林道」が詳しく写真入りで解説してありましたので、此方を参考にしてください。
今回の高時山は御嶽山の絶好の展望の山にも関わらず登山者が居なかったのは、アクセスが悪路の林道の為だったのかな? しかし、新林道が延びた事により多くの登山者で賑わいだす山だろう。1時間弱であの展望は一見の価値ありですよ!是非行って見てください。(*^^)v木曽越峠からだと45分で簡単に山頂に立てますよ。
そこには御嶽山が〜行ってのお楽しみ〜(^^♪ 時間が無い時にはピッタシの山です。


注 ルート図&高低図は実測では無いので正確ではありません

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