08,4,12
白尾山 1613m (岐阜・郡上市)


白尾山は3年前の5月下旬に一度登っていて、色々と想い出多い山でした。
関山楽会の会長とランチをしながら話をした事。地元の方から「白尾山レポをイベントで使わせて下さい」
とメールが来た事。登山道で見つけた珍しい花[ナンゴクミネカエデ」が岐阜県では未確認の花だった事。
そんな想い出多い山も山頂では虫の大群に悩まされ、そしてガスで展望が無しだった・・・(-"-)
そんな想い出多い山へ是非晴天の日に登りたく、予報の良くない日曜を止め珍しく土曜の出撃でした。

駐車場-(60分)-ゲレンデトップ-(26分)-カワズ洞国有林-(43分)-白尾山
白尾山-(22分)-カワズ洞国有林-(18分)-ゲレンデトップ-(26分)-駐車場
高低差 867m 累計差905m 距離 往復約10km
登り 2時間16分 下り 1時間25分
メンバー 単独 アプローチ 68km 1:15
予報の良い土曜に出撃を決めた途端に急ぎの仕事が入ってしまった・・・(T_T)
そうなると早出して帰宅後は仕事なので、2時仕事開始を決め5時半に家を出る。
美濃市から桜も散り果てたイチコロを北上するのだが、北の大和辺りでは未だ満開であった。
7:00 まわしをして歩き出す 長〜いゲレンデ歩き開始 746m
ディリー白鳥スノーリゾート(旧白尾スキー場)へ入って行くと「無断入場禁止 無許可入場は当局へ訴えます」の看板に驚かされるが、山菜採りへの警告のようなので登山者は無視して入って行きます。^_^;

終点の駐車スペースへ着けば、早朝なので当然一番乗りであった。
さっさとまわしをして一段上のゲレンデに上がり、雪が消えたゲレンデ歩きだす。
登山口案内の後ろには「標高746m 高山植物は採らないように! お気をつけて登山を!」が。
風はヒンヤリ冷たく、登山には持って来いの朝である。
歩き出して直にコースが分かれるが、左の緩やかなダウンヒルコースを登って行きます。
7:12 ゲレンデに咲く唯一の花 (^^♪ 7:29 白鳥の町を見下ろす
木片チップが敷き詰められフワフワのゲレンデを登って行きます。
このゲレンデには、前回来た五月下旬にはキノコが一杯出ていたが、流石に奥美濃の早春だとキノコでは無くフキノトウの花が一杯咲いていて朝陽を浴びていた。
その朝陽を受けて歩いていると眩しいのでゲレンデ右端を歩きます。

歩き出して25分でリフト乗り場に辿り着き、
振り返れば白鳥の町と福井県境辺りの山々が望めます。
足を止め一息入れていると、ウグイスが歓迎の鳴き声で出迎えてくれました。

丁度この上でもコースが分かれるが、正面では無く左のリフト沿いのコースを
タイヤで出来たフェンス沿いに登って行く。
暫く行くと左斜面に水場が有り、黒いホースから水が出ているので下山時に飲もう。
7:48 ま〜ちょっとでゲレンデトップ 母袋烏帽子1341m
足元には2/24のリフト一日券が落ちています。
本人は困ったろうに、と考えながら上を見上げるとリフト終点のゲレンデトップが見えてきました。
前回の5月下旬ではこの辺りにワラビがビッシリ生えていたが、流石に影も形もありません。
トップへは直登が最短距離ですが、登り難そうなので前回同様左の林道コースへ回り道。
しかし、こちらも石がゴロゴロしていて歩き難いです。(*_*;

右に視線を送れば、今年登り損ねた母袋烏帽子岳がそびえています。
方角が違えば、どこが烏帽子じゃ!と言いたくなる山容ですね。
8:00 ゲレンデトップで一服 8:07 ゲレンデトップより山頂を目指す
ジャスト1時間でゲレンデトップへ登りつめ、春らしく桜団子を食べながら7分の小休です。
現在の空は青空とまでは行かないが、前回の事を思えば上天気で気分も上々!
残雪たっぷりの白尾山山頂を眺めていると登行意欲が湧きますね〜
ここで残雪に備えてスパッツを着け歩きだします。
残雪多い山頂ズーム ブナに癒されて
ゲレンデトップから少し下り、小さなアップダウンを繰り返し徐々に高度を上げて行きます。
すると明るいブナの尾根に出て、気分爽快で歩けます。
ブナ林の明るい尾根を歩いていると、昨年秋に歩いた大日新道が思い出されます。
今だと残雪タップリで気持ちがよさそうだが、山頂手前のトラバースに雪が有るとが問題だな・・・
8:33 カワズ洞国有林 8:42 待ってました!残雪現る
ゲレンデトップから20分辺りで登山道にも残雪が現れ出し、そして前方が開け山頂が望めました。
その先には前回無かった[カワズ洞国有林]の案内板が現れます。
良く見れば前回は右下へ切り開きが有った所で、その時は林道からのコースかと思わせたが、
笹が伸びていて、切り開きは消えつつあるようです。

尾根筋の残雪も増えて来ると、吹く風も冷たく寒い。
この辺りの登山道は緩やかに登っていて、軟弱者のオイラにも実に快適な歩きが楽しめます。
【ナンゴクミネカエデ】
ミネカエデの変種らしく、南国で初めて発見され事によりナンゴクが付いたとの事。
それ以後各県で発見されているようで、隣県では長野県(シラビソ峠)と福井県東部で確認されているようです。検索すると岐阜県では確認事例が無いようです。そのナンゴクミネカエデが5月下旬には白尾山登山道で見れますよ。ところで私は石川県境の三ノ峰山頂でも05,6,26に見つけて写真を撮っています。どちらかで見れればラッキーですね!
3年前の5月下旬に登った時、山頂も近くなった辺りだったかな?登山道左の木に見た事がに花を見つけました。
その木は岐阜県では未確認のナンゴクミネカエデだった。
流石にこの時期では葉も出ていなくサッパリ分かりませんでしたが。
        前回の05,5,29レポはこちらで
8:54 こんな処好きです (^^♪ 9:06 こんな処はもっと好きです (^^♪
前回のレポでは「見事な根曲がり杉」と写真を撮った所へ辿り着き唖然・・雪害で折れていました。
この辺りの登山道一帯は残雪に覆われていますが、残雪の量は少ないのでコースを外して笹の上を歩いていると時々踏み抜くので、登山道を忠実に歩きた方が賢明でした。
と言っても何処が登山道か分からない雪原では、古いトレースに沿って歩きます。

ブナ、ダケカンバの緩やかな斜面は爽快である。〜
それにしても残雪歩きは気持ちがええな〜〜(^^♪

目前に山頂が現れ出すと残雪タップリなので、山頂目指し真っすぐ歩いて行きました。
すると山頂手前には急斜面が待ち受けていて、キックステップで足場を付けて登ります。
一回では不安なので二回蹴りつけステップを付けるのだが、チョッとの事で疲れたね。
そしてここを登り切れば好展望の眺めが待っています。(*^^)v
9:16 残雪たっぷりの山頂到達 前方の1610mピークへ行って見る
最後の急登を登り切ると残雪タップリの白尾山山頂です。!(^^)!
山頂は風が冷たいので、早速裏地の付いた薄手のフリースを羽織る。
期待した御嶽山は望めなかったが、多少霞んではいるものの白山が存在感を示しています。
それよりも3年前に悩まされた虫は居なく、実に爽快であります!

山名方位盤で確認しながら一通り展望を楽しみましたが、まだ時間が早いので気になる隣のピークへと足を延ばす事に。
締まっているかに見える雪も時々深く沈む所もあり。

隣の1610ピークからは烏帽子岳とその後ろにオサンババらしき山を確認できました。
その先へも行って見たい衝動に駆られるが、時間に余裕が無いのでここで引き返します。
9:25 1610mピークで引き返す 白尾山山頂へ戻る


右端の母袋烏帽子から延びた尾根のパノラマ

9:36 メタボを引っ込め お決まりの記念撮影 9:40 西の尾根へも足を延ばす
山頂から北へ西へと散策してから風を避けて南斜面に陣取り、
小腹が空いたのでパンと紅茶でモーニングとしました。

当初の予定ではスキー場の営業終了を待って来るつもりだったが、色々と都合がつかず今回まで延びたのでした。
スキーでも登ってみたいが、さて・・・軟弱者に登りきれるだろうか?


左端の鷲ヶ岳へ延びる尾根を眺めていると歩きたくなるね。
でもこの時期では、気温が上げれば雪が腐り歩き辛いだろうから行かない。
昨年歩いた白影さんのレポでは危険個所も在るそうだし。

 
左端の野伏ヶ岳から大日ヶ岳〜別山〜白山 奥美濃定番の絶景

山頂風景 10:12 名残惜しいがそろそろ帰ろうか
紅茶をすすりながら誰か登って来ないかと期待したが、結局誰も来なかった・・・
山頂では1時間の滞在で、名残惜しいが下山としました。

残雪の中の下山は勢い余って踏み抜き、ヘッドスライディング一回と少しの雪に滑って見事な尻餅一回は御愛嬌でした。(^_^;

40分でゲレンデトップに着き、持参したオレンジをカットして食べながら小休とします。
下山途中にmakotoさんからクイズメールが届いたので暫し考えますが、
前回の問題よりも難しく悩みます。(+o+) 結局分らず降参しました。
気が付けば20分経過していて、慌ててゲレンデを駆け下りました。
勿論水場で喉を潤しましたよ。
ゲレンデを下っていると前方に福井県境の山々が望めました。
来週は県境の山を予定しているのだが、未だ残雪が多いようだなぁ。
山頂の藪が雪の下なら申し分ないのだが・・・さてどうなる事か。
唯一の水場で喉を潤す 11:28 ながーいゲレンデ歩きも快調に下る
結局今日は登山者に出会わず、予定より早い11:40に帰着。
未だ時間に余裕が有ったので、郡上八幡駅近くの同業者宅へ寄り仕事の情報交換をしていると13:30になっていたので慌てて帰宅しました。
そして14:30から仕事で、翌日の春祭りの日曜も当然一日仕事でした。(T_T) チャンチャン・・・
残雪の白尾山は展望にも優れ、危険個所も無い優しいコースで誰でも楽しめます。
オイラのモットーは、HPのタイトルどおり楽(らく)して楽しむ「山楽記」です。
是非とも残雪の白尾山を楽しんでください。(^^♪


注 高低図&ルート図は実測では無いので正確ではありません
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