2008,6,1
砂御前山1326m〜鳴谷山(別名 じぶね)1597m 
(石川・白山市)
 【169座】


白山の好展望地目指し初の石川遠征へ!
水芭蕉の時期は終わっているだろうが、梅雨入り前の白山が見たいのだ!



今迄は全く知らなかった山だが、昨年辺りから白山展望地としてよく目にするようになってきた山である。
白山展望と言えば別山からが近くに見え最高だが、そこへ登るのには5時間で大変・・・(-"-)
それよりも大長山の方が楽に登れ、銚子ヶ峰から白山までの稜線の眺めも抜群で好きだな。
だが鳴谷山は石川県側からの白山展望地で、グッと近くに望めるとの事。
それじゃあ行って見て、この小さな目で確かめねば!(^。^) 数人がうなずいたような・・・

高低差 620m(累計差780m) 距離 往復約10km
登り 2時間50分 下り 1時間25分
メンバー 単独 アプローチ 160km 3:00
登山口P-(46分)-鎧壁-(19分)-砂御前分岐-(17分)-砂御前山-(22分)-林道分岐
   -(62分)-鳴谷山
鳴谷山-(41分)-砂御前分岐-(10分)-鎧盤-(34分)-登山口P
今回も遠出なので4:20に家を出て愛車ケイコでイチコロをブッ飛ばす!(^_^;
途中のコンビニで食糧調達を済ませ、交通量の少ないイチコロをカッ飛ばす!
福井県へ入り毎度の道の駅・九頭竜で、トイレ休憩して身軽になろう。

個室に入って何気に上を見れば、室内灯の上に何かうごめく物が、はて?
目を凝らし良く見れば燕の巣がありヒナが動いているではないか。
何もこんな臭う所に巣を作らなくてもよいのになぁ・・・ヒナ達よ親を恨めよ。

そこへ親ツバメが入って来て、よりによってオイラの真上の梁に止まった。
ここはトイレなのでフンをしてもいいが、オイラの頭にフンを落とすのではないかと気になって
上ばかり眺めていても、親ツバメは警戒して全く巣に近寄らないのである。
こちらがシビレを切らし個室を出る羽目に。
これほど首が疲れたトイレは初めてだったな。(*_*;

身軽になって走りだし、2週前に姥ヶ岳へと左折した交差点を六呂師スキー場方面へ右折。
踏切を渡って直ぐに左折して行く事により、大野市街地を避けて近道をする事になる。
九頭竜川に掛かる橋のたもとへ出てR157に合流する。
勝山市から金沢方面へ右折すると丁度6時半、NHKラジオからラジオ体操が始まった。
すば〜らしい〜朝がきた 希望〜の朝〜♪ とね。
久し振りに聞くラジオ体操で、清々しい気分の朝だ。(NHKラジオしか聞けなかったもんで)

勝山市と言えばひろろとろろさんkyuさんの御当地だが、
元気なお二人、今日は何処の山を滑っているだろうか?
(後日分ったがひろろとろろさんは信州は蓮華岳、kyuさんも乗鞍岳と元気な事)
まさかオイラが軽トラで勝山市内を通過したとは、この事を知れば笑うだろうな・・・(^◇^)

6年前に登った赤兎、大長山入口の小原を通過、4年前に来た取立山入口も通過。
実はここから先の北へ行くのは初めてである。
交通量も少ないので快調に飛ばして行けるのがありがたや!そして初の石川県入り。

白山方面への信号交差点を直進し手取湖畔のトンネルを出て直ぐの桑島大橋を渡る。
正面のホテル手前を左折して行くと又しても橋を渡る。
湖畔沿いに行き、直ぐ戻るように右折して百合谷(びゃっこだん)林道へ入って行く。
6:54 湖畔の林道入口(水芭蕉・百合谷優歩道) 7:02 大嵐山分岐を鳴谷山方面へ右折
舗装林道へ入って8分で〔←大嵐山 鳴谷山→〕分岐だが、ここからは13分のダートである。(-"-
大嵐山も水芭蕉が多く咲いているようだ。
それにしても軽トラでのダート走行は、よく跳ねて実に辛いのである。(T_T)
7:20 清々しく肌寒い中のスタート 7:33 登山道脇の水芭蕉ミニ湿原
7:15やっとの思いで駐車場へと辿り着く。(先着4台・その中の一台が軽トラで笑う)(*^^)v
詰めれば15台は停めれそうな駐車スペースであるが、直に満車かな?

早速準備をしていると福井ナンバーと石川ナンバーの2台が続いて入って来た。
先着車も石川、金沢の北陸ナンバーばかりである。(岐阜ナンバーの軽トラに驚くだろうな)

準備中の3人に挨拶をして登山道へと入って行く。
登山口入口の案内板には、鳴谷山(じぶね)と書いてある。
「なるたにやま」では無く「じぶねやま」と読むのか?百合谷は「びゃっこだん」だし・・・?
(こちらでは方言でだんと呼ぶ)

地名の呼び方は訳分らんなぁと登山道へと入って行けば、空気がヒンヤリしていて絶好の登山日和だ。深い緑の中、鳥のさえずりと谷川のせせらぎを聞きながら緩やかな登山道を気持ち良く歩く。

登山道には花は咲いていないが、10分も歩けば花期が済んでオバケ化した水芭蕉が登場。
7:35 谷沿いを緩やかに登って行く 今年初のチゴユリ
小沢を幾つか渡り谷川沿いの緩やかな登山を進めば足元には今年初のチゴユリが沢山咲いていたので、挨拶代りに写す。

大きな杉の木が現れ、手前にピークが済んで汚くなったシャクナゲ登場。
周りのイワウチワもタムシバも、この辺りではピークが済んで哀れな姿をしている。
8:04 お〜白山だ! 8:06 巨大な鎧壁通過
前方の杉の巨木の根っこを乗り越えると展望が開け、鳴谷山らしきピークが望める。
その右端からは、残雪を被った白山の山頂部も頭を出している。
前日の雨で空気が洗われ、今日は視界が効きそうで期待大だ。(^^♪

次に現れたのが、登山道から上は50mはあろうかと思われる鎧壁と呼ばれる巨岩だ。
中々の迫力だが、日当りが良すぎて暑いのでサッサと通過。。
人が居れば大きさを対比できるのだが、三脚を立てる気も起らないので先へ進む。
すると壁の端っこには僅かに残雪もあった。

ぬかるんだ登山道へ入って行けば斜面ながらオバケ化した水芭蕉の葉とリュウキンカのお出まし。昨年に続いてタケシマランも見つけたが、小さな花は中々ピントが合わせ辛い。
こんな時は花の位置に手を持って行き、手にピントを合わせてから写せばピントが合うのである。

途中で小さな沢を渡るが、美味しそうな沢水が流れている。
楽しみは下山に取っておこう。。

周りのオバケ化した水芭蕉を見ていると寺地山登山道の水芭蕉を思い出す。
昨年初めて見たタケシマラン今年も対面 リュウキンカ
オバケ水芭蕉とリュウキンカ 見事にオバケ化した水芭蕉の葉
何枚も花の写真を撮りながらノンビリ歩いていると「百合谷林道」と書かれた標柱に出くわす。
通り過ぎて振り返れば、ここが砂御前山分岐だった。
8:25 砂御前山分岐 8:30 登山者が歩いている鎧壁を見下ろす
砂御前山(1326m)山頂は展望が無いようだが、ピークハントで寄ってみるつもりだ。
少し歩けば山頂部が見え、展望の良さそうな登山道が確認できた。
大きな木の根っこを乗り越えて進み振り返ると白山の山頂部もお出ましである。

右下には通過して来た鎧壁が見下ろせ、多くの登山者が歩いていて話し声も聞こえる。
白山展望で人気の山なので、皆さん続々と登ってござる。
8:33 振りかえれば白山が!(@_@;) 8:43 砂御前山頂におっさん一人
高度を上げれば白山から別山まで一望である。
足元には今年初のイワカガミが咲いていたが、小振りなのでコイワカガミかな?
日当りの良い登山道は暑く、歩き出して1時間以上経っていたので今日初めての給水をする。

取り合えず山頂へ行くが、二等三角点の山頂はタムシバが咲いているだけで展望無し。
4時の朝食から4時間半が経ち腹も減って来たので、展望の良い所まで戻り暫し休憩する事に。


白山を眺めながら自家製キュウリとサンドイッチに塩を振り掛け食べるが、実に美味しい!
白山の手前にはこれから登る鳴谷山がなだらかな山容を見せている。
前回の姥ヶ岳もそうだが、山楽家らしくなだらかな楽して楽しむ山が続いているなだ。
誰も此処へは登って来ないのか? 5分間だが静かな休憩地だった。

杉の巨木にモミジが↑ 巨スギに宿るシャクナゲ↑
結局35分の寄り道で砂御前山から戻り、登山道を進めば杉の巨木のオンパレード!
凄い巨木を眺めていると割れ目に小さなモミジが宿っている。
反対へ回るとシャクナゲまでも宿っている。
なんと賑やかな杉だろうか。無事に育てよ!とエールを送りたくなった。
9:09 大杉谷林道分岐 9:12 ぬかるんだ登山道に水芭蕉
今回の登山道はぬかるみが多く、靴は泥だらけ。
そのぬかるんだ登山道に大杉谷林道案内標柱が現れる。
それらしき所には笹が茂り、藪好き以外は数年誰も歩いていないような林道である。
登山道沿いには、これも今年初対面の咲き出したばかりのマイズルソウが一面に広がっていた。

凄い巨スギが次から次へと出現するので、巨木好きにとってはたまらん。
自然林の杉はあっても、意外にブナの巨木はない。
9:32 次から次へと現れる巨スギ ダケカンバの新緑
周りの巨木も姿を消す頃には3ヶ所の残雪もあり嬉しい。
流石に残雪が有り涼しいのか?この辺りにはイワウチワ、ショウジョウバカマ、ミツバオウレン、イワナシが盛りに咲いていた。
10:05 砂御前山と大嵐山(中間に鎧壁) 10:09 山頂手前から白山が!
周りの木も低くなって来ると右側の展望が開け、大長山、鉢伏山、取立山方面が一望だが、反対側から見るとよく分らない。
歩いて来た方面を振り返ると砂御前山と大嵐山も見下ろせる。

ふと登山道を見れば山には不釣り合いな丸い石が多く転がっているではないか。
ひょっとしてこの辺りは、太古の昔河原だったのではなかろうか?
我が町近くの舟伏山も大昔海底だった所が隆起したらしく、小舟伏山辺りでは魚の化石が出るらしいもんな。

下を見ながらそんな事を考え前方に視線を移せば、お〜出た〜白山だ〜。
山頂からのパノラマも想像以上だ!(@_@;)
10:11 鳴谷山(じぶね)1597m到着 白山をバックに大人しく記念撮影
白山方面180度の展望が広がった山頂には先着者が12〜13人程がランチの真っ最中だった。
取り合えずパノラマ写真を何枚も撮り、近くの方と記念の一枚を撮り合う。
話好きなオイラだが、今日は他の方とは離れて一人で静かに展望ランチとする。
その間にも続々と登山者が登ってござるね。

近くでランチをしていた4人組のオッチャンの一人が、
オイラの風上で、ブリブリ、ブーと屁をこきながらストレッチを始めた。
こら!臭うじゃねえか!あっちへ行け!シッシ!と言いたかったが、グッと堪えた。。
そのオッチャンの関取の様な立派な腹には、よくぞ登って来れたと感心した。
メタボを通り越したあれこそヘビメタと言うんだろうな。(-"-)

別のグループの御婦人がHPの自慢話をしていた。
年配のご婦人なので感心したが、そう言うオイラもおっさんだった・・・

山頂表示の西側の方が小高くなっているが、藪になっていて三角点が有るのか分らなかった。
そして山頂にも山には不自然な丸っこい石は点在していた。


白山全容と右端に別山と三ノ峰


中央左手前が四塚山、その奥に七倉山 中央が大汝峰 その右の尖がりが御前峰 右したが白山釈迦岳


別山と右の丸っこいのが三ノ峰をズーム撮影
赤兎山 大長山  鉢伏山  法恩寺山 取立山
大笠山1872m 笈ヶ岳1841m 11:16 30人程で賑わう山頂を後にする
山頂からは白山の左端に霞んではいたが笈ヶ岳と大笠山が確認できた。
本当なら今日はあの山の向こう側の大門山〜奈良岳を歩いていた筈だったが・・・

山頂には1時間チョイ居たが、続々到着した登山者も30人程になり一段と賑やかになって来た。
昼寝でもしたい気分だが、それが出来ない性分だし、充分展望を楽しんだので11:16ボチボチ下山とするか。
巨スギとピーコ スギ門
ぬかるんだ登山道で何時も滑ってこけるので慎重に下山をして行けば、
まだまだ続々と登ってござる。
出会った登山者に駐車スペースは有ったのか聞けば、やはり林道にも溢れているようだ。
鎧壁を過ぎた辺りまで30人程とすれ違ったかな?(*_*;
その度に道を譲ってノンビリ下る。
後何分掛りますかね?と数人に聞かれれば、ここまで20分で下りて来たから30分かな?
などと親切に答えてやったね。

登山道を塞ぐように倒れていた巨木で渋滞が起きていた。
丁度登山道整備をされている方かな?チェンソーで切る用意をされていた。
皆さん潜っていたが、潜る事が嫌いなオイラは登りでも乗り越えたので下山もヒョイッと乗り越えて行けば、チェンソーを持った方が、ほ〜と感心していた。(*^^)v

途中の巨スギの脇で単独の奇麗な女性が休んで居られたので、巨スギと対比する為にモデルを頼めば「え〜いやだ〜恥ずかし〜 私が貴方を写して上げます」と来たもんだ。
で、上の写真(巨スギとピーコ)となりました・・・^_^;
12:04  冷たい沢水で喉を潤す 12:41 溢れかえる駐車場へ帰着
花畑の途中の小沢の水で、お決まりの給水。冷たく美味しかった。
登りの半分の時間で下山すれば駐車場は20台の車で、林道には30台が並んでいた。
ナンバーを確認すれば石川、金沢、富山、福井ばかりで、岐阜ナンバーが林道に一台停まっていたのが、何故か嬉しかった。
それよりも何処でも見かける愛知県ナンバーが居なかったのには驚いた!(@_@;)

帰路も順調に走り朝とは5分違いの3時間で帰宅できたのには、自分ながら驚きだった。
初の石川遠征の鳴谷山(じぶね)は、噂に違わぬ白山好展望の大満足の山だった。
花の時期が終わっているにも拘らず多くの登山者が訪れる人気の山で有る事も実感した。
しかし、前回の姥ヶ岳同様ダート林道がもう少し整備されれば言う事無しだがね・・・
又時期を変えてでも登ってみたい山だったが、再訪するのは何年先だろうか?

それよりも今年こそ石川県側から白山へ登ってみたい!
来週は富山遠征の予定だが、梅雨入りしそうなので微妙になって来た。
何処かでモンベルのステッカーを貼ったシルバーの軽トラを見かけたら声を掛けてチョ!


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