2008,10,12
チブリ尾根〜別山2399m〜南竜ヶ馬場〜別当出合
(石川・白山市)
【登り 5時間7分】 【下り 4時間8分】 【距離 約19km】 【累計標高差 約1974m】
市ノ瀬駐車場-(22分)-登山口-(50分)-水場-(40分)-展望地-(75分)-避難小屋-(85分)-御舎利山-(13分)-別山山頂
別山山頂-(50分)-天池-(53分)-南竜-(40分)-甚之助小屋-(37分)-中飯場-(26分)-別当出合-(17分)市ノ瀬駐車場
チブリ尾根の紅葉の中を7年振りの別山へ。
先週登った三ノ峰から別山を眺め、7年振りに無性に登りたくなった。
7年前に上小池から三ノ峰を目指した時、居合わせた福井のオバちゃんに誘われ
あの時はフラフラで別山まで足を延ばしたのだった。
そのオバちゃんに「次は紅葉の綺麗なチブリ尾根から登るといいよ」と言われたのでした。
そしてあっと言う間に7年の年月が過ぎ、やっとチブリ尾根を訪れる事になったのです。(*^^)v
別山って白山主峰から離れているので別山って言うらしいが、わかれ山だと登りたくないね。
遅くても6時には歩き出したいので、2時半に家を出る予定だった。
ところが30分早く目が覚め2:07にノンビリモードでの旅立ちとなった。
深夜のイチコロを何時もの爆走では無くノンビリ北上、油坂峠から福井入るいつものパターン。
深夜の九頭竜湖畔は寂しいが、NHKラジオで中島みゆき特集をやっていたので
知っている歌を口ずさみながら寂しさを紛らわせた。
この時ほど山の中でも聞けるNHKラジオに感謝したことはないな。
今回は何時もの道の駅・九頭竜は素通りし、勝山市のコンビニで食料調達とトイレで身軽になる。
今年6月に登った鳴谷山への見覚えのある道をひた走り石川入りし、信号を右折して一ノ瀬へ向かう。
丁度対向車も左折して行くのでその後に着いて行き
暫くして後ろが賑やかなのでミラーで確認すると、既に5台が続いていた。
ここまでノンビリ走って来たが、一気に戦闘モードへ!今日の白山は大賑わいの予感だ。
後でわかったのだが、後ろの車がHP訪問者だったとは驚きだった。
そして5:09に市ノ瀬へ着くと駐車場は満車に近い・・・
右側Pは満車で左の駐車場の一番奥まで誘導されたね。
さらに驚いたのが、皆さん既に準備して暗い中サッサと歩き出すのであった。
オイラはオニギリでも食べながら明るくなるのを待とうとしたが、つい皆さんに釣られ準備にかかる。
そこで隣のご夫婦にチブリ尾根への入口を尋ねると
「私達もチブリ尾根から室堂へ行くのでご一緒にどうぞ」と言われ、ありがたかった。
こちらが未だ準備していないのに、アレレ?サッサと行ってしまうがね。(-"-)
5:33 市ノ瀬Pを歩きだす (下山時撮影) | 車道右側の駐車場奥右が入口(下山時撮影) |
冷え込むと思った今朝の気温は、国道では8度程で手袋無しで歩けるギリギリだな。 準備が整いオイラが歩き出す頃には、あれだけ居た人影が途絶えたのにも驚く。 下調べで得た情報では車道反対側の駐車場の奥が入口だと思うのだが、暗くて分からんので又しても聞くことにしよう。 数少ない準備中の方に聞けば、駐車場上の林道を歩いて行けば行けると言われた。 すると薄暗い中、丁度林道を歩いて行く方が居たのでそこから林道へ登る。 登山口は下山時に確認すればよいのだ。 |
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駐車場奥の登山道入口 | 5:55 林道登山口 |
薄暗い林道を進むと御夫妻に追い付き、話し掛ければこの方達もチブリ尾根ピストンだったので、会話をしながら着いて行く。 すると自分達が歩いている林道下の道をバスが走って行くがね。 そうだった、別当出合までは未だマイカー規制中で、バスで登山者を運んでいたのだ。 だから皆さん到着して直ぐに歩きだしたことを、遅まきながら知ったのだった・・・(*_*; オイラはチブリ尾根歩きなので、マイカー規制のことは全く頭に無かったね。 だって、ここへ来たのは初めてなのだと言い訳・・・ しばらく歩くとチブリ尾根登山道の表示が現れ後続の御夫妻(大阪)が入って行かれたが、一緒に歩いてきた鯖江の御夫妻がこの先が入口と言われたのでそちらへ着いて行く。 すると左の柳谷に大きな堰堤が現れ、その先で先ほどの登山道が一旦車道と合流。 結局堰堤の反対側に登山口が現れた。 鯖江の御夫妻は堰堤の所で衣類調整をされていたので、 「お先に」と声を掛け、今日もWストックで山腹へと入って行く。 |
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6:04 いきなりの巨木出現に唖然 何の木か? | 6:12 巨木 巨木 (@_@;) |
このルートの下調べをした時、巨木が多いと知って楽しみだったが、いきなり巨木のオンパレードで驚かされた。 オイラ巨木好きでも木の種類が分からんのよ、せいぜいブナとダケカンバ、ミズナラくらいか。^_^; 登山道はすこぶる緩やかで、左下に柳谷の沢音を聞きながらヒンヤリした空気の中を進んだ。 |
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6:19 良く見る木だが?カツラの木でした | 6:28 マンモスの木 ^_^; |
この辺り(1000m)は全く紅葉していないが、巨木が楽しめるので何回も撮影で足を止めた。 しかし、薄暗くてハッキリ写らないので、露出補正で調整したりフラッシュを使用しながら写す。 すると前方の登山道に枝を伸ばしたネットで良く見る画像の木に出合う。 この〜木 何の木 気になる木〜 さて何の木か?(これがカツラの木でした) 他に登山者が居れば大きさを対比できるのに残念だ。それほどデカイ! その先の案内板に「別山7km 一ノ瀬2,4km」と書かれている。 今まで暗くて分からなかったが、一ノ瀬から別山まで9,4kmの行程だ。 この先この案内板が設置してあり、距離が分かるのでありがたい。 |
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6:31 色気が出てきた巨木 | 6:45 水場(市ノ瀬から3,2km) |
大きな木は直径1mを超えている物も多く、これだけの巨木群は初めてだな。 すると突然焼きたてのパンのような甘〜い香りが漂ってきた。 カツラの木が近くにあると甘い香りがすると聞いたことがあるが、 さてどれがカツラの木か分からんのが情けない。(T_T) オイラの頭にはカツラは不要だが、、、カツラの木は知りたい。 すると頭上の葉もほんのり色付きだした。 歩きやすい登山道には河原の丸い石が混じっている?鳴谷山山頂近くでも見受けられたが、この辺りも太古の昔は河原だった所が隆起したのだろうか?ん〜無理やりロマンを感じた。 登山道沿いには唯一紫色の花が咲いていたが、名前は知らん。調べるのも面倒。 |
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6:58 ムンクの叫び | 7:05 チョウをまとったようなブナ |
標高も1300mを超えたがブナの色付きは未だ無く、名前は分からない他の木が色付いている。 歩き出して1時間半近く経つが、急登の無いなだらかな登山道だったお陰で 疲れも感じずに歩いて来れた。 突然前方に直径1,5mはありそうな木が現れた。 縦長の穴があいていて中は空洞化しているが、葉は付いているので生きている木だ。 縦長の穴を見ているとムンクの叫びを連想した。 |
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7:14 ツタウルシか? | 7:16 やっとこさ色気づいたブナ |
7時を過ぎ高度も1400mまで来ると、いよいよブナも色付きだしてきた。(^^♪ 登山道も水平道になり、歩き出して丁度1時間半だった。 余り汗を掻いていないが、ここまで無給水だったので歩きながらポカリを少し飲んだ。 周りの色々な木も色付いているが、日陰でハッキリ写らないのでフラッシュを点けたりと四苦八苦である。 すでに100枚撮ったが、結局使えるのはほんの僅かだった。 今日はバッテリーの予備持参なのでタップリ写すぞ〜! |
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7:24 展望地からの白山(一ノ瀬から4,5km) | 7:33 完全に色気づいたブナ |
歩き出して2時間弱、樹林帯歩きで展望は無かったが、開けた所に出ると目の前にいきなり白山が丸見えだった。 しばし見惚れていると、駐車場で話し掛けた大阪の御夫妻が登場。 ここで簡単な朝食を取られた。 オイラがピストンだと言うと奥さんが「南竜へ下り観光新道で降りた方が断然いいよ」と言われた。 実はオイラもここからの眺めで、周回に切り替えようかと思案していたのだった。 何故か気持が高ぶって来たぞ!(*^^)v 行くしかないか! 御夫妻が大阪の方だったので「昨日はタイガース優勝を逃し残念でしたね」と言えば 旦那さんが「あんなもん知らん」と不機嫌そうだったので、お先に歩き出した。(ー_ー)!! ここが一ノ瀬から4,5km地点で、小屋まで2,2kmだった。 |
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7:38 上がるにつれて鮮やかに | 8:16 登路を振り返る |
周りの木もブナからオイラの好きなダケカンバへと変わってきた。 登山道沿いの木々も彩り鮮やかで目を楽しませてくれたが、全てを見せれないのが残念だ。 ナナカマドの赤も鮮やかで、その中に目立つダケカンバの幹の白さも周りを演出している。 南に派生する吹向尾根の北斜面も彩っているが、日陰になっていて上手く写らないね。 |
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ダケカンバの白い幹が演出 | 8:21 行く手の展望が開ける |
展望が開けた尾根に出て写真を撮っていると金沢の青年が追い着いてきた。 一緒に展望を眺めていて、ここでオイラ大きな勘違い。^_^; 石川県側から登って来たので、オイラ見知らぬ山々と勘違いしていたのである。 金沢の青年も分からなかったそうだが、目の前に赤兎山と大長山が見えていたのでした。 金沢の青年を見送った後、大阪の御夫妻に追い付かれ、追い越された。 今年の夏にもここを歩かれ、笹百合が綺麗だったそうな。 オイラより年上の二人、大きなザックを背負い奥さんはストック無しである。(*_*; |
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8:36 前方にそびえる御舎利山と別山 | 8:38 先週登った三ノ峰も頭を出す |
前方正面には御舎利山と別山が壁のように立ちはだかっている。どこを登るんかな? その左端には槍ヶ岳を思わせる尖ったピークが見えた。 大阪の旦那さんに聞けば、南竜へ行くにはあのピークを乗り越えて行くそうな・・・ ここで一気にテンション急降下。。。 今歩いているルートがチブリ尾根なら、あれはチビリ尾根ではないか? 右の吹向尾根の上には、先週登った三ノ峰が頭を出していた。 左に目をやれば、いよいよ白山もお出まし。 上を見上げれば知らないうちに曇って来ていた。 だが風もないので寒くは無かったね。 緩やかな尾根道を辿って行けば木道と小さな池が現れ、その先が避難小屋だった。 |
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8:41 チブリ尾根避難小屋(撮影枚数200枚) | 9:09 あ〜急登が待っている〜 |
歩き出して3時間チョイでチブリ尾根避難小屋へ辿り着く。 ここまでの6,6kmは急登も無い緩やかな登山道だった。 小屋横の石垣には金沢の青年が休憩中だったので、横に座りトイレの臭いが漂う中、 オニギリをパクついた。 今日は熱いお茶をポットに入れてきたのは正解だったね。 今度は、そこへ朝一緒に登り出した鯖江市の御夫妻が到着。 この御夫妻との会話でshonさん、ひろろとろろさん、kyuさんの名前が出て来て驚いたね。 奥さんがkyuさんのファンらしく「どんな方なのか顔が見たい」とか言われた。 「今度会ったらお願いしてくださいね」とも言われたが、 昨年は偶然御嶽山を一緒に登ったが、あんな元気な方と一緒に山を歩く事があるだろうか? ここでオイラも恥ずかしながらHPの事を話せば、ナント!覗いた事があるとの事。(*^^)v 正直、これには驚きましたね。 オイラのバンダナに見覚えがあるとか、俄然話に花が咲く。 小屋では20分の休みとなり、いよいよ急登が待つ御舎利山を目指す。 意気込んで歩き出すも直ぐに電池切れだ〜 でも今日は予備を持参して来たのでセーフ! |
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9:13 避難小屋を振り返る | 9:51 振り返れば赤兎山と大長山 |
小屋を歩きだして40分で足が止まった・・・早くもエネルギー切れ・・・ ダケカンバが登山道に横たわっていたので腰を掛け、エネルギーゼリー吸引でパワー注入。 ここで鯖江夫妻に追い越された。 別山まで6時間の予定と言われていたが、話が違うがね〜(@_@;) よ〜し、ここからは何時もの牛歩戦術で登り切るぞ。 それにしても皆さん健脚揃いだなぁ・・・大阪の御夫妻はと〜っくに姿が無い。 殆どの登山者に追い越された軟弱なごっちゃんでした。 一気に高度が上がり振り返って展望を楽しんでいると鯖江の御主人が 「赤兎が赤いですね」と言われた?? アッ!ここでオイラ大きな勘違いに気がついた。 そうだった、見えていた山は赤兎と大長でした。(^_^; あ〜はずかしや。 |
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9:53 いよいよジグザグ急登・・・ | 10:16 振り返り見下ろすと池が |
そして御主人が「いよいよ急登の始まりですよ」と言われ先に登って行かれた。 トボトボと辛いジグザグ道を歩いていて気がついた。 ここにも丸い石がゴロゴロしているがね、やはりこの一帯は太古の時代は河原だったのだな? 御主人が写真を撮っている草むらには、今年初めて見るツララもできていたが、 寒さは感じなかった。 それとも歳のせいで感度が鈍ったか・・・とうとう行きついたか。 |
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高度を上げれば南竜への尾根道も全容を現してきた。 さて、軟弱オイラにも歩けそうかなルートだろうか? そして右手に別山への登山道も望めると御舎利山に着く。 |
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10:24 御舎利山で歓喜のポーズ | 10:27 そして別山へ! |
御舎利山へは4時間50分で着けたので満足だ。 早速記念撮影だが、鯖江夫妻の前で思わず歓喜のポーズを取ってしまった。 当然笑われた・・・呆れられた・・・見捨てられた・・・ それにしても素晴らしい展望が広がっていた。 北アルプス全域から御嶽山、中央アルプスから恵那山までの贅沢な展望だ。 心配していた南竜への尾根道も、ここから見る限り大した事なさそうで一安心だったね。 |
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10:31 あと少しで別山だ! | やっぱり御嶽はええな〜 (*^^)v |
一通り写真も撮ったので、さ〜て、7年振りの別山頂上へ行くか! 途中潰れかけた避難小屋?周りに石を積んで屋根に板を敷いただけで、小屋と言うより雨をしのぐだけの穴蔵に近いのがある。 ふと足元に目をやれば、水溜りには薄氷も張っていた。 |
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10:40 別山山頂でやっぱりアレをやってしまう・・・ | |
とうとうと言うか、やっとこさ大賑わいの別山山頂へ辿り着いた。 予定の5時間を7分オーバーしたが、軟弱オイラには満足できるタイムだ。 7年前に登った時も雲一つ無い素晴らしい展望に疲れも吹っ飛んだが、薄曇りながら今回も素晴らしい展望が広がっていた。 アッ・・・あの時は山頂に着くなり足が攣った記憶だ。(-"-) 早速鯖江の御夫妻とお互いに記念撮影を取り合う。 すると驚いた事に一緒に記念撮影を頼まれた。 じゃ〜こちらのカメラでもとお願いすれば、HPに載せると分かり後ろ向きに変更・・・(*_*; やっぱりお決まりポーズもやってしまった。 感動の余り空腹感を忘れていたので、早速カップヌードル・ミルクカレーの準備。 先着していた金沢の青年が、有難い事に地図を出して南竜へのルート説明をしてくれました。 この方も今夜の宿は室堂なので、この後歩いて行くのだった。 ここで完全に南竜経由で行くモードに変わってきたね。(^^♪ 食事をしながら鯖江夫妻との会話の中で、今朝一ノ瀬に向って走っていると前に岐阜ナンバーの軽トラが走っていたので驚かれたそうな。 そうなんです!それが哀愁の軽トラッカーのわっちやったんやわ〜 疲れを心配されたが、住めば都と同じで乗り慣れれば乗用車と変わらんでね(*^^)v |
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大日ヶ岳 銚子ヶ岳 一ノ峰 二ノ峰 三ノ峰 | |
ランチをしながら先週歩いた銚子ヶ峰〜一ノ峰〜二ノ峰〜三ノ峰を見下ろす。 こうやって眺めると、軟弱オイラもよく歩いたもんだと自分ながら感心した。 次回の別山は上小池から登ろうと、早くも決めたね。 |
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先週登った三ノ峰から別山平 | |
白馬〜剣から立山〜薬師岳 | |
言わずと知れた槍から穂高連峰 槍と笠は重なっている | |
高賀三山〜裏山〜蕪山〜滝波〜美濃平家〜平家 手前には毘沙門岳 |
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尖った屏風に遠く伊吹山 右端手前が荒島で奥が能郷白山 遠く鈴鹿の山も確認 | |
登ったことがある福井県境の山々は、方角と山の形で何とか同定できるもんだ。(*^^)v それにしても裏山が確認できたのには驚いたし、非常に嬉しかったね。 残念なのは、その裏山山頂周りは植林地で展望が無いのでこちらが見えないことだ。 |
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三方崩山と白水湖 | 中央奥が我が裏山の権現山と汾陽寺山 |
11:32 別山の滞在50分で南竜ヶ馬場に向けて出発だ〜 | |
50分滞在中に多くの方が下山されてしまった。 室堂山荘もマイカー規制も明日までらしいので、最後の連休で大賑わいだろうな。 こちらも鯖江夫妻との山談義に花が咲きノンビリしたかったが、これから歩く南竜ヶ馬場へのルートが気になり11時半になったので下山とした。 |
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今回の撮影枚数は過去最高の465枚を記録したので、登り編と下り編に分けました。 下り編へ続く |
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