2007,8,26 甲斐駒ヶ岳 2967m (長野・長谷村)

5年振りの南アルプスは勿論定番の甲斐駒へ!156座

北沢峠-(82分)-双児山-(33分)-駒津峰-(20分)-六方石-(34分)-摩利支天-(45分)-甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳-(53分)-駒津峰-(41分)-仙水峠-(23分)-仙水小屋-(24分)-北沢長衛小屋-(11分)-北沢峠
高低差 937m(累計差1200m) 距離 8,5km
登り 3時間55分 下り 2時間55分
メンバー 単独 アプローチ 205km 4:30
5年振りの南アルプスだ!と言っても軟弱山楽家のオイラは南アルプス入門の甲斐駒である。5年前の夏に中三だった息子と仙丈ヶ岳へ登った時、振り返って見た花崗岩質で白くピラミダルな甲斐駒に圧倒され、是非とも来年は登るぞ!!と決め、毎年候補に挙げながらも行きそびれ早5年。。。^_^; 毎回同じパターンだが、遂に登るときが来たのだ!その仙丈へ登った時は、山頂手前までは晴れて見通しがあったものの、山頂に着いた頃には360度のごっちゃんホワイト状態だったのだ・・・それでも小仙丈からは富士山と北岳のツーショットが望め、それなりに満足して帰ってきたのだった。さて、今回の甲斐駒は微笑んでくれるかなぁ。。。(^_^;
今回の甲斐駒行きも、前回の白山同様寝酒ビールが楽しみの前夜泊の車中泊で行く事にする。土曜の夕方から何時ものように貧乏人山楽家は高速を走らず、R19をノンビリと走り木曽から長野入りをして権兵衛トンネルを潜る。そして伊那市を横切り戸台口へと行くのだ。でも、帰りは早く帰りたいので中央道で帰りますがね。この権兵衛トンネルが出来たお陰で、木曽と伊那が行き易くなったのだな。有りがたい事だ。以上の予定で土曜の18:00に家を出る。我が家の近くの会社の駐車場では、夏休み最後の週末には毎年恒例の夏祭りが催され、盆踊りのお囃子の中での旅立ちとなった。暫くはそのお囃子(かわさき)が頭の中に残ったのは言うまでも無い。郡上~のな~八~ま~ん~♪とね。郡上踊り暫く行っていないなぁ。中津川に8時、木曽福島の元橋に9時、権兵衛トンネルに9時半、高遠城址10時と順調に走ったが、高遠城址辺りでコースミス。それでも予定通りの10時半に戸台口Pに辿り着く。上段の駐車場は7割程だが、静かな下段(3割程)のPに停め早速一人宴会の寝酒ビールを飲む。そして11時半におとなしく就寝。(-_-)zzz
戸台口P下段(下山後撮影) 戸台口バス乗り場(下山後撮影)
静かだった割に何度も目が覚め熟睡出来なかったが、5時にセットしておいた目覚ましが鳴る前に目が覚める。
薄明かりの中、気の早い人は準備をしている。オイラも朝食用に作ってもらったオニギリ2個をノンビリと食べトイレに向かうと、気の早い人が既にバス停に数人が並んでおるではないか。普段は始発は6:30だった筈だが、休日と夏は6:05が始発と掲示してあります。トイレを済ませ外へ出るとバス停の人は倍に・・・車に戻り慌てて身支度を済ませ5:40にバス停に向かうと、臨時便1号車が走り去ります。(@_@;) 慌てて切符を買い並ぶと2号車は既に満杯でしたが、「あと一人乗れますが単独の方は居ませんか」の問いに誰も反応がないので、慌てて乗り込みます。
ラッキー!(^^)! 慌てたので写真撮影を忘れる・・・
料金は[バス代片道1100円+荷物代200円(18L以上)×2で往復2600円]
嬉しい事に座席は一番前の補助席だった。5年前に仙丈へ行った時は中央辺りの補助席で、
人混みと締め切った窓のお陰で気分が悪くなった記憶だったので嬉しかった~
運転手さんの名調子ガイドを聞きながらグングン高度を上げて行くと、前方に今回の登るルートの双児山~駒津峰~甲斐駒の稜線が見え出します。双児山への急斜面を見て・・・登れるかなぁ・・・と少々不安に。
バスは予定通に55分で北沢峠へと着きました。
6:38 北沢峠着 7:17 延々と続く樹林帯のジグザグ
丁度バスから降り立った所が双児山ルートの登山口なので、腰に不安のあるオイラは腰を回しての準備体操をする。
バスから降りた登山者は蜘蛛の子を散らすように其々の目的地目がけて散っていく。
さ~これからバスから眺めた急峻な尾根歩きだ!ユックリペースで歩き出す。前後には誰も居ない静かなスタートだ。
シラビソかコメツガか知らんが、同じ木ばかりの樹林帯も徐々に傾斜が増し、ジグザグを切って高度を上げます。
風は無く、空気がヒンヤリしていて気持ちがいい。北沢峠の標高が2030mなので、単純計算でも気温は下界よりは12度は低い事になる。標高70mの我が家の朝が26度だとすると14度だもんなぁ、涼しいはずだ。
今回このルートを選んだのは、一昨年に登られた長野のひらさんの「仙水峠経由で下ると冷たい水が飲めます」のアドバイスを思い出して選んだのでした。
  
10分も歩くと[遊歩道]の表示がある。「どこがじゃ~」と突っ込みたくなる優歩道である。(笑)
ジグザグ、直登を繰り返しながら進むと3歳程の女の子を連れた3世代ファミリーが休憩中だった。何所まで行けるかな?
その後も休憩中の2人を追い越し行くと、歩きだして40分ほどすると少しだけ展望が開けた所に出ます。
穂高連峰から乗鞍、御岳までが遠望できました。早速写真を撮っていると先ほどの2人も追い付き写真を撮る。
再び歩き出すと飯田市の単独の方が追い付き、話好きそうなこの方と山話をしながら登る。
歩き出し丁度1時間たったので二人で休憩すると、樹間からは仙丈ヶ岳、ピラミダルな北岳が望めました。思わず激写。
北岳ってかっこいいなぁ~でも、、、登る事は無さそうだ。。。
足元の花と言えば、アキノキリンソウが咲いていただけでした。
7:51 傾斜も緩み明るくなると双児山は近い 7:53 北岳 間ノ岳 塩見岳への展望
飯田市の方は普段はテン泊縦走が主体の山歩きが多いそうで、今日は新品の靴の慣らしの為に軽装での日帰りだそうな。以前は仕事で鈴鹿市に住んでいたそうだが、鈴鹿の山は御在所へ一回登っただけだそうな。
勿体無い話だ。鈴鹿にも結構楽しいルートがあるのにね。
この方、山スキーもされるとの事で岐阜方面の事も詳しかったです。
傾斜もグッと緩くなり、空が低くなってくると双児山も近くなってくる。
展望も少しずつ開けてくるので、必然的に撮影が忙しくなる。
北岳、間ノ岳、塩見そして仙丈ヶ岳までの展望に暫し見惚れる。5年前の仙丈山頂からは見えなかった展望だ。
しかし青空が広がってはいるが、北岳の左手前の栗沢山辺りの東側からは嫌なガスが湧き上がってきているではないか。
8:02 順調に双児山へ到着 8:10 双児山から駒津峰への稜線そして甲斐駒へ
歩きだして1時間20分程で岩が蓄積された双児山へと着きました。
飯田市の方が「いいペースで登れましたね」と言われる。(*^^)v
行く手には気持ち良さそうな稜線が延びていて、その先には駒津峰、その奥にはかっこいい甲斐駒が姿を現している。
やっとこさ登るんだ!と感動と期待と不安が交差する。(笑)
お互いに写真を撮り合い8分の小休止の後、先行する飯田市の方を追うが、写真を撮っているとドンドン引き離されてしまった。一旦少し下ってからは展望の良いハイ松帯の中を登って行くのだが、何度も何度も振り返っては撮影タイムで先へ進まない。日差しがもろに当たる稜線歩きも風が気持ち良く吹いていて快適だ!
しかし石まるけの登山道なので、足元には注意が必要。
時間に余裕が無くなったら下山路もこのルートで降りようかな。と思わせる展望でした。
この辺りで既にお腹がグーグー鳴りだしてきた。5時に起きてオニギリ2個食べてから3時間半で既にシャリバテ気味だ。
8:35 歩いて来た双児山と仙丈を振り返る 8:40 駒津峰手前からの甲斐駒
8:42 駒津峰到着で早速証拠写真 白影さんへのお約束画像(塩見岳)
北沢峠から丁度2時間、登山者の声が近着くと駒津峰へ到着だ。
山頂には多くの登山者が休憩中だったが、飯田市の方の姿は既に無し。
傍に居た方に写真をお願いしてから空腹を満たす事に。
最近よく持ってくる6個入りミニクリームパンを2個ウイダーインゼリーで食べる。
晴天で南から西への展望は良いのだが、東方面はガスが多く鳳凰三山辺りはガスまるけで、富士山も山頂部が何とか望める程度だ。これではいつ南の山々も見えなくなるかも知れない。そこで白影さんに頼まれた塩見岳の写真を撮っておく。
白影さんはお盆休みを利用してテン泊での塩見岳登頂を決行されたが、生憎の天気で登頂を断念されている。
今回オイラが甲斐駒へ行く事を知り「甲斐駒から塩見の写真を撮ってきて、レポに載せてくんろ」とのカキコに応えなければならない。ピラミダルな北岳、塩見岳などはオイラには無縁の山々であるが。。。
西にはアルプス林道から見上げた岩峰帯の鋸岳とは雰囲気が全く違う鋸岳が見えます。拍子抜けだね。

空腹と展望を満たし、さあ~甲斐駒へ登るぞ!
甲斐駒の頂へは稜線から直に登るルートと右の摩利支天方面へトラバースするルートがあるが、直のルートは結構きつく、スリリングな箇所もあるそうなので、今回は迷わずトラバースして行く事にしよう。(*^^)v
8:55 展望に見とれて14分も滞在したので、意を決して前方の甲斐駒へと歩き出す。
駒津峰からは岩ヤセ尾根を下って行くのだが、岩場の下りでは慎重に下る所も点在する。
足の短い人には大変だろう。お陰さまでオイラは難無くクリアーするがね。
前方からは団体ツアーらしき一隊ともすれ違う。。。(@_@;) 続々とやって来る。
徐々に湧き上がってきたガスで山容を隠したが、直にガスも流れホッとする。
駒津峰からの鳳凰三山と富士山 9:10 ガスも吹き飛び いよいよ登りだ!
9:15 休憩ポイントの六方石 9:27 岩の端っこを歩くのだ
岩場の連続するヤセ尾根をアップダウンしながら進むと休憩ポイントの六方石に着くが、休んだ駒津峰から20分なのでそのまま進む。ここからいよいよ登りの始まりで、前方の岩に赤ペイントで「直登」と書いてある所を右へ折れるとトラバース道だ。
ここでも岩場の行き成りの下りで、若いオネエチャンが時季外れのシリセードで
「キャ~」と、ずり落ちてござった。さぞかし痛かろうに・・・
9:30 六方石を振り返ると遥かに中アと御岳が 9:36 摩利支天分岐
低木帯のトラバース道を出ると一気に展望が開け、前方には花崗岩質特有の滑り易いザレた登山道が続いている。
振り返ると中央アルプスにはガスが湧き上がってきており、山頂へ着いた頃には果たして拝めるだろうか?
後日判った事だが、この日中央アルプスには長野のこばさん、大阪のみいさん夫妻が縦走中の仙涯嶺山頂で、
山スキー仲間の福井のひろろとろろさんと遭遇したそうだ。山は広いようでそんなに狭いのか(笑)山頂は狭いが。

岩が削られて出来た狭い登山道をとか、ザレて滑り易い登りをエッコラ、エッコラと進んで行くと分岐の表示板に出くわす。
ここは摩利支天への分岐のようで、前方の摩利支天山頂からは人の声が聞こえてくる。
結構な人が山頂に居るのが確認でき、それにそそられ寄っていく事にする。
ここからは下り気味に岩の急斜面の道とザレた登山道を行き、山頂手前の登りから見上げた岩峰の稜線には圧倒された!そして分岐から12分で山頂へと立った。

朝のバスの運転手さんの話では、甲斐駒は昔から信仰の山として多くの信者が登っていたらしい。
山頂には信仰を思わせる石碑群とか鉾が突き刺してあり、先行して来た若者グループに写真を撮ってもらう。
そうこうしていると周りはあっと言う間にガスに包まれホワイトアウト状態である。早々に退散だ。。。
9:50 摩利支天山頂の鉾の前で記念撮影 切れ落ちた稜線 ここは歩きません
摩利支天への登りから甲斐駒の稜線を振り返り、あまりの絶景に唖然として何枚も写真を撮る。
反対側がこれほど切れ落ちているとは思いもしなかった。
この稜線上に登山道が有るのかと思っていたが、とても歩けるような状態では無いので分岐まで戻ることになる。
摩利支天への斜面には、数は少ないが花が咲いていたので写し、そして来た道を15分で分岐まで戻る。
結局30分の寄り道だった。
  
  
10:07 摩利支天分岐からの登り斜面 10:32 甲斐駒山頂近し
分岐まで戻り、いよいよ甲斐駒山頂目指しての登りだ。
雰囲気は、やはり花崗岩の点在する燕岳のようで懐かしかった。
登山道はと言うと、花崗岩が風化して出来た歩き難い砂利の登山道が延々と続くのだ。
おまけに登山者も多く行きかい、特にツアーの団体さんには四苦八苦だ・・・
その中の男性がメンバーに大きな声で「登り優先でも構わんで降りて来い」と叫んでいる。<`ヘ´>身勝手な御一行。
お互いに思い遣りが必要ではないだろうか?
特に山頂手前の岩場では渋滞が起きていたが、オイラが着いた時には解消していてホッとした。
団体さんとすれ違った登山者の中には文句を言いながら登っている人もいたな。(ー_ー)!!
すると前方から朝ご一緒した飯田市の方がにこやかに下りてきました。
山頂へは直登コースで登られたそうで、一ヶ所絶壁を大股開いてビビりながら登ったそうでした。
オイラ直登コースを登らなくて正解でした・・・飯田市の方と別れると、いよいよ山頂が近付いてきた。
時計を見れば約4時間で登って来た事になる。
摩利支天への寄り道30分が余分だったが、それが無かったら3時間半の予定通りで登れただろう。
10:37 山頂で同級生がお待ちかね~ 11:01 黒戸尾根を下る同級生を見送る
山頂直下の岩場を一登りすると頭上で「遅いぞ~」と声がします。???
声の主を見上げると・・・なんじゃ~(@_@;) 近所の同級生の中年ジェットH君ではないか!!
今年の4月29日に根尾の屏風山へ同級生3人で一緒に登り、山頂で一緒に「シェ~」をやって以来の再会でした。
本当は穂高へテン泊で行く予定だったそうだが、オイラの掲示板を見て、未踏の甲斐駒へ黒戸尾根からテン泊で登り、オイラを驚かす目的で来たそうな。
H君とは近所でも中々顔を合わせれないのに、甲斐駒山頂で会うとは!これには充分驚かされましたなぁ~(^◇^)
今朝山荘から登り8時から待っていたそうです。(笑)一言言ってくれれば、寄り道しずに登って来たのにね~
山頂で会った方とオイラの話をしていたそうだが、それはオイラが登り始めにご一緒した飯田市の方だったそうです。
H君が登って来た黒戸尾根コースはキツイとは聞いていましたが、超人TOKIOさんがお盆に日帰りピストンをしています。その話をH君にすれば、信じられん・・・と呟いていました。
H君は「もうこのコースはいいよ・・・」とも言っておりました。それほどキツイんだね。
クロウトのTOKIOさんやH君達は黒戸尾根から登り、シロウトのオイラは北沢峠からだな。

会話中に何かの虫が体当たりしてきた。?なんと!それはアブラゼミでした。
その次は見たことが無い色のカミキリムシも。
3000m近い山頂でセミに会おうとは・・・虫達も涼を求めてやってくるらしい。

腹も減ってきていたが、毎度の食欲は無し・・・コンビニで初めて買ってきた冷やし中華を無理やり流し込む。
ツユが残ったが、残り汁入れ容器を忘れた・・・捨てるわけにいかないので飲み干したのが間違いのもと。
結構辛く何時までも口の中に味が残り、喉が渇く渇く。。。
H君も30分居て11時になったので、慌てて下って行きました。
帰宅後聞けば、テント担いで5時間チョッと掛かり下山したそうでした。ん~真似できんなぁ・・・
H君の下山後、冷やし中華だけではもたないのでオニギリを食べようとするが、喉を通らなく3分の1残す。
あ~早く涼しくなって、美味しいおでん、うどんが食べたいなぁ。。。
食べるのは諦めノンビリ山頂散策をする。
バスの運転手さんの話の中に出てきた石の祠は、長野産ではなく群馬産の石だそうだ。
今ならヘリで持ち上げるであろう群馬産の石を、当時はどうやって上げたのか判っていないらしい。
スケールは違うが、そのような話は世界中にある。
マチュピチュ遺跡だとかピラミッドに比べればどって事はない話だ。
海外旅行などには全く興味がないが、マチュピチュ遺跡だけは行って見たい所だが・・・宝くじでも当てるか~!(^^)!

甲斐駒ヶ岳山頂表示板の前で記念撮影を頼んだオネエチャンは、岩場をシリセードで落ちた方だった。。。
無意識に目がお尻へ・・・勿論お尻はズル剝けではありませんでしたよ。(*^^)v

いかん!気が付けば周りの山々はガスの中・・・
今日は山女を目指す同郷のまっちゃんが常念岳へ日帰り登山をしている筈だ。
朝には遠望できていた穂高連峰も今はガスの中だ・・・見事登頂しただろうか?情念岳にしていないだろうか?
11:20 山頂風景を写し下山する 11:28 登りとは雰囲気が違う?
帰りのバスの時間も気になるし、ガスって来て遠望も効かなくなってきたので山頂には45分の滞在で下山をする事に。
下りでの砂登山道は滑り易いので、一層注意をして下らなくてはいけない。
11:32 少しルートを変えて下山 12:13 帰路の駒津峰はガスガスの中・・・
山頂から一気に下り、風も無く暑い中を28分で六方石に着き、日当は暑いので巨岩の陰で一服。
そこから駒津峰までのヤセ尾根の登り返しは風も無く暑く、20分がとても長く感じたなぁ。。。
周りの方達も同様で、抜きつ抜かれつで譲り合って岩や木にしがみついてよじ登って行きます。
フーフー言って駒津峰へ辿り着き、持参したリンゴを丸かじりして10分の休憩だ。周りはガス・・・
疲れていると味覚もおかしくなるのか?一口、二口までは美味しかったが、三口目からは何も感じない・・・(ー_ー)!!
駒津峰は何時も登山者が多く、休む絶好の休憩ポイントのようだ。

今年6月に買ったザック(ドイター)は背中の当たる所がメッシュで、おまけに本体とメッシュの間に拳が入るほどの空間があるお陰で、体との接地面は腰と肩だけだ。
それまで使っていたミレーのザックの様に背中一体が汗で濡れる事無く、非常に快適である。
ただ重いのが難点か・・・

駒津峰からは仙水峠目指して進路を取り、ハイ松帯の中のザレて歩き難い登山道を下るが、暑くてペースを上げれない。
ザレ場の次は樹林帯の中の不安定な急降下が待っていた。でも、日陰は多少涼しい。
全くペースを上げれず、ここを登りに使わなくて良かったと思いつつの下山だった。
途中で追い越したご夫妻は、ここまでに何度も道を譲って頂いた方だったので一言「何度もすみませんね」と。
13:04 異様な雰囲気の仙水峠 13:33 仙水小屋では冷たい水がお待ちかね
駒津峰から40分で異様な雰囲気の仙水峠へと降り立つ。
暑くてたまらんなぁと思っていると、風の通り道らしき所へ出て思わず5分ほど休む。
周りの異様な雰囲気は地獄の様で落ち着かない。。。ケルンが立ち並び賽ノ河原をも思わせる。
未だどちらも行った事無いが。。。どちらにしろ直に行けるだろう。
何時ポックリ逝くかも知れないこの身、娘に遺品整理される前に身辺整理をしておかなくては・・・

休憩中に持参した、疲労回復に効くグレープフルーツ果汁入りゼリーを食べるが、苦味が喉に残ってしまい大変だった。
たまらずレモン飴を舐めるが、、、拍車を掛けただけで大変!大変!もう大変!
こんな事は初体験!何事も体験が必要だ。覚えておこう。(ー_ー)!!
今度からはナデテココ・・・いや違う、ナタデココにしよっと。。。

不気味な石の一帯を過ぎると樹林帯に入り、多少は涼しくなりペースを上げて行くと23分で仙水小屋へと着いた。
小さな小屋の横には美味しそうな沢水が引かれていて、思わず喉がゴクリ。
が、しかし、玄関側の小屋の前にはロープが張られ「立ち入り禁止」と書いてある。
ガイドブックにも水を飲む時は小屋の主に一声掛けて飲むようにと書いてあった。
この雰囲気では頑固オヤジかも知れないので、人気の無い小屋に向かい「すみませ~ん」と大きく叫ぶ。
すると主らしき初老男性が顔を出した。
「水飲んでもいいですか?」 少し間を置いてぶっきらぼうに「どうぞ」の返事。
得意のニッコリ笑顔の微笑み返しで飲ませて頂いた。(^◇^)造り笑顔は得意だぞ!
これがすっげ~冷たく、美味しい美味しいで、がぶ飲みする。
氷も解けてぬるくなってきたペットボトルの水も入れ替えてサッサと去る。

小屋からは樹林帯を急降下すると沢に出、その後は北沢伝いの登山道で沢水は到る所で飲めたが、水の冷たさは徐々に薄れていった。
北沢沿いの登山道は緩やかで快調に歩けるが、時間に余裕も出てきたので沢水を飲みながらノンビリと。
14:03 北沢駒仙小屋 14:15 北沢峠着
仙水小屋から24分で北沢長衛小屋へと着くが、名前は駒仙小屋となっていた。
ここで甲斐駒ヶ岳のバッジを買う。外には自販機がありビールと缶コーヒーが売っていたので迷ったが、コーヒーを買い外のベンチでミニクリームパン2個を食べながら7分休む。よく食べるのだ。
さあ後チョッとで北沢峠だ。小屋先のテン場にはカラフルなテントが幾つも開いておりました。
直に車道へ出て、小屋から10分で14:15に北沢峠へと帰り着く。
手前の右側のテントは広河原行きのバス停なので、その先の左側の登山者でごった返すテントへと並びます。
手前の団体はツアー登山者の一隊だったのでホッとして一般登山者の列に並ぶと10番目程で安堵する。
定時は15:00だが、何時に臨時便が出るだろうか?すると直に来たので喜べば、ツアー客が優先でした・・・
何気に登山者の会話を聞いていると、朝の登りで仙水小屋の水を無断で飲んでいたら小屋の主人に怒鳴られ、逃げるように立ち去ったとぼやく話が耳に入って来た。やはり一声掛けておいて良かった~^_^;
14:50のバスに乗れ、朝とは違ったガイドを聞きながら15:40戸台口バス停に戻れました。
16:00に帰り支度を済ませR152を南下、県道49から駒ヶ根ICへ入り、オイラには珍しく中央道~マグロード~東海北陸道で美濃ICまで走って18:40に帰ってきました。高速代4300円は痛かったなぁ。その分早く帰宅できたので良しとしよう。
久し振りの南アルプス・甲斐駒ヶ岳は花崗岩質の白い山肌、山頂からの大展望!と、日帰り登山しか出来ないオイラには充分過ぎる山だった。今回のルートは、自分的には沢水は飲めないが双児山ルートの方が展望が良いので好きだな。そして北沢峠を挟んで聳える、以前登った仙丈ヶ岳も山頂ではガスの洗礼を受けて展望が無かったので、是非とも晴天時に再訪して見たい山だ。あと南アで日帰りできそうな山はと、、栗沢山とアサヨ峰くらいかな?ところで今回で3回連続の車中泊登山は、あと何回出来るだろうか?ヒョッとして最後か?長年足として使っていたデリカは、家庭の事情により来春で変える事となり、暫くは軽四駆に乗る破目になっている。すると仲間を誘って乗せて行く事も間々ならず。そうなると来年からは単独行動が多くなりそうだ。そうなるとETCも欲しくなる。


(注)ルート図&高低図は実測では無いので正確ではありません
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