2007,8,12 白山2702m (岐阜・白川村)

3年ぶりに同行してくれる息子と平瀬道から6年ぶりの白山へ!

大白川P-(60分)-2km地点-(64分)-大倉山-(68分)-カンクラ雪渓-(54分)-室堂-(44分)-白山山頂
白山山頂-(21分)-室堂-(52分)-避難小屋-(86分)-大白川P
高低差 1460m 距離 往復約15km
登り 5時間 下り 3時間
メンバー Jr
ごっちゃん
アプローチ 132km
3:00
小3だった息子と山登りを始め、毎年登っている御嶽山も思い返せば7回連続一緒に登ったのだった。
その息子も今は19歳の学生。しかし、淋しいことに大きくなるにつれ着いて来なくなったのだな。。。
最近一緒に登ったのは3年前の伊吹山夜間登山で、その前が5年前の仙丈ケ岳。数えてみると通算33回ほど登ったのだったが、殆ど小学生の時ばかりだった。そこで冗談のつもりで「お盆休みに久し振りに伊吹山の夜間登山でもどう?」と言えば、珍しく「久しぶりに付き合ってやるか~」だって。(驚)内心嬉しかったね!(^◇^) 
でも伊吹山は夜間登山でも暑かった記憶だ。せっかく同行してくれるのならもっと涼しい高い山にしようと考えた挙句、息子が登っていない白山に決定!今年は石川県側から登るつもりだったが、この時期はマイカー規制でバスに乗らなければならないようだ。だったら登山口まで車で入れる大白川からのコースを6年ぶりに登ることにしたのだった。
平瀬までは2時間チョイなので当初は早朝出掛けるつもりだったが、ノンビリと車中泊で行くことにして土曜の夜7時45分に家を出る。でもチョッピリ息子のイビキが心配だった。何故ならば、オイラは雑音が気になって寝れないタチで、だから山小屋では泊まる気がしないのだ。10時近くに御母衣湖畔道路を走っていても、流石にお盆休みに入ったので車がよく走っている。御母衣ダムを過ぎ大白川橋を渡って直ぐに左折して大白川沿いに大白川ダム湖畔目指すのだが、夜間のせいもあるが30分程が凄く長く感じたのだった。
登山口のある大白川公園一帯にはキャンプ場、温泉、滝などがある観光地で、お盆休みには多くの客で賑わう処です。
やっと着いた白山平瀬道登山口Pには十数台が駐車していたが、人の出入りで寝れない事を考え下の湖畔のトイレがある広い駐車場へ止める。ここにも車は多く、上下のトータルで40台ほどはいたかな?車外へ出ると標高1200m程の割に涼しく無いが、空には満点の星空が広がっており息子と暫し空を眺める。
車内に戻り早速ベッドメイキングを済ませ、何時もの寝酒ビールを息子との他愛も無い会話で飲む。
レギュラー缶2本を飲みほし11時半就寝。何度か夜中にトイレへ来た車で目が覚めたが、良く寝れたほうだったな。
寝酒ビールを飲んで寝て、目が覚めるとそこは登山口!これがたまらんね~!(^^)!
大白川公園売店と避難小屋&トイレ 5:30 平瀬道登山口スタート
目覚ましを4時半にセットしておいたが、4時には目がさめノンビリと一人で食事をする。
目覚ましが鳴っても起きない息子を起こし、湯を沸かし食事をしていると外は明るくなり、他の登山者も行動開始である。
我々もトイレを済ませ準備完了で5時半に歩き出す。5時に出る予定だったが、ノンビリし過ぎた・・
外は寒いが直ぐに汗をかくので何時もの様に半袖で歩くが、息子は寒いと言って上着を羽織って歩き出す。
登山口の先にある休憩舎に登山届を提出して先へ進むと、いきなり丸太階段の急登続きだ・・・
今朝車外へ出た時は寒かったが、歩き出せば直ぐに汗が噴き出し、当然息子も直に上着を脱ぐ事に。
このルートには水場が無いので、二人合わせて5ℓを分けて背負っておるが、まぁ量としてはそんなもんだな。
暑くなると冷たいほうが良いので、5ℓの半分以上は凍っている。
歩きだして直ぐの所に三方岩岳の登山道でも見た登山者をカウントする装置が設置してある。
白山の各所の登山道に設置してあり、登山者の数をカウントしていると新聞で見たことがあります。
登山届を出した休憩舎には山頂まで8km、高低差1700m、所要時間6時間と書いてありますが、今回の目標タイムは4時間と決めて意気揚々と登り始めたのだったが・・・そんなに甘くなかったです。。。
20分も歩けばブナの巨木が目を引く。秋には紅葉が素晴しい処だ。
無風状態の樹林帯の登山道は早朝にもかかわらず、汗が噴き出すわで辛いなぁ。。。
丁度30分で登山口から1km表示が設置してあり、クマ君の仕業か?引っ掻き傷が生々しい・・・以後、1km毎に表示。
それまでは静かなブナ林歩きだったが、日が差し気温が上がりだした途端にセミが鳴き出し賑やかにウルサイ!
6:20 朝陽を浴びると暑い 6:38 ブナの次は見事なダケカンバがお出迎え
次から次と現れる見事なダケカンバの写真を撮りながら歩いていると、ジャスト1時間で順調に2km地点へと着く。
歩きだして1時間なので休憩をしようとするが、息子が未だ早いので3km地点まで行こうと言うので渋々従う・・・
この辺りまでは展望の無い樹林帯歩きだったが、徐々に開けてきて所々で展望が広がり、その度に足が止まり息子に促される。小学生の低学年だった頃は励ましたり急かしたりして登ったのだが、今は全くの逆で急かされてばかりだ・・・
ジグザグをこなし登っていると右側には逆光でシルエットだけだが三方崩山らしき山も姿を現し、その次には反対側に朝陽を浴びた別山も登場!それにしてもダケカンバが素晴らしい!!(^^)!
6:49 ダケカンバの巨木と・・・わっち 6:50 青空の中 別山を愛でながら歩く
   
登山道のザレた所にはトラロープ、ゼブラロープ?もあります。実は下山時、油断してスッテンころりでした。油断禁物!
歩き出して2時間半で3km地点に着くも先客ファミリーが休憩中だったので、先の日陰を選び少し休憩。
7:12先客が休憩中だったので展望の無い3km地点で休んだのだが、直ぐ先に白山を眺めるポイントがあり損をした感じ。
7:22 展望の良い尾根歩き 7:36 避難小屋(トイレ無し)
急登も一段落すると傾斜も緩み、展望が開けた気持の良い大倉尾根を歩きます。風が心地よい。
大倉山手前の左側の展望の良い尾根歩きは最高で、足元には色々な花が咲き乱れています。
シモツケソウ、ギボウシ、その他の花の写真を撮っていると息子の姿は無い・・・
見慣れた花が多いので撮影は少なめで、先行する息子を追う。気が付けばまだまだウグイスが盛んに鳴いていました。
大倉尾根のピークが大倉山2039mで、前回と同じ2時間で到達。此処まではまずまずのタイムだ。
大倉山から100m下ると数人の登山者が休憩中の大倉山避難小屋へと着きます。
中へ入って暫し休む。小屋から先も少し下りで、再び室堂目指しての辛い登りが続きます。
この辺りでは何度も足が止まるようになり、振り返っては展望を眺め、足元の花を眺めながらの登りになる。
花の中でもハクサンフウロが目に付きだし何枚も撮ります。振り返れば雲海の上に御岳が確認できるようになりニンマリ。
遠めの斜面にはニッコウキスゲの群落も見えますが、登山道からは写真に収まりません・・・
8:24 咲き誇るシモツケソウ 8:41 カンクラ雪渓
歩きだして3時間経った辺りでお腹が「グ~・・・」シャリバテ寸前なので、日陰を選んで暫し休憩。
小さなクリームパン2個をウイダーインゼリーで流し込む。息子は呆れている・・・
歩き出すと直ぐ先がカンクラ雪渓でした。狭い登山道で休むより休憩ポイントの此処まで足を延ばせば良かったなぁ。
登山道には黄色のニガナがズ~っと咲いていたが、一輪だけ白色が咲いていました。
他にも沢山の種類が咲いていたが、ハクサンフウロ、マツムシソウ、タカネナデシコ等が目を引きましたね。
ハクサンフウロを「可愛い花ですね」と言っていた神戸からの単独の美人女性と抜きつ抜かれつで行きます。
8:43 カンクラ雪渓を過ぎると左側が崩れた登山道になり、一部危険個所にはエスケープルートが作ってあります。
益々高度が上がったおかげで、雲海の上に北アルプス~御嶽山までのパノラマが広がり暫し見惚れる。
9:00 室道平手前の最後の階段 9:03 ハクサンフウロと御前峰
階段脇には黄色いシナノオトギリソウ?とかハクサンフウロ、イワギキョウが咲き乱れています。
しかし、足には鉛が付いたように重くなり、ま~あかん状態で周りの登山者と抜きつ抜かれつで進みます。
盛んに花の写真を撮っている方が居ます。ひょっとして何処かのHP管理人かな?
別山と油坂尾根 9:20 南竜ヶ馬場分岐
長い丸太階段が終わると傾斜も緩み別山平へ着き安堵する。ここにも賽の河原がありました。
この辺りからは左に別山、右に御前峰を仰ぎ見ながら歩くのだが、息子が「このまま山頂へ登山道があればなぁ」と。
南竜ヶ馬場分岐を過ぎると、行きには全く気が付かなかった小沢があります。
下山時に裸で水遊びをしている方がいて気が付いたのでした。(笑)
上流には雪渓があったので、雪解け水の沢のようでした。そこで下山時には思わず顔を洗いました。
9:26 水平道を進むと現れる室堂ビジターセンター 9:28 コバイケイソウと残雪と別山
   
会いたかったクロユリは何処~
室堂への登山道脇には流石に本場だけあり、沢山のハクサンフウロが咲いております。
白山の名が付くハクサン○○○は数多くあるのだが、御嶽の名が付いた花が存在しないのが面白くないなぁ。。
息子には6年前の思い出話をしながらビジターセンターを目指します。
9:34 室堂ビジターセンター着 9:46 鳥居を潜り祈祷殿の横から登り始める
4時間掛かりフラフラで室堂着です。多くの登山者に交じりベンチにへたり込み、大きなカップのフルーツ(パイナップル)入りゼリーを食べながら暫しの休憩です。それにしても風が強く寒いので、長袖シャツをはおります。
目前の御前峰へ通じる登山道には登山者が絶える事無く登って行くのが見え、我々も12分の休憩後山頂を目指す。
10:20 辛い登りが続く・・・ 10:30 6年ぶりの白山山頂(下山時撮影)
室堂から山頂までの目標タイムは標準の40分だったが・・・
この登山道は庭園のように敷き詰められた石畳で歩き易いのだが、何度も何度も足が止まり、
44分を要して白山神社前を通り多くの登山者でごった返す山頂へ。
強風の中、晴天下の360度の展望を満喫するが、このような晴天は久しぶりだ!ウルウル (ToT)/~~~
ここんとこホワイトが続いたもんなぁ。やっぱブルーが最高だわ!
暫しパノラマの撮影をしてからランチ場所を探す。
山頂西側に北側の展望を眺めるポイントを見つけ、風も当たらないので其処へへたり込む。
息子のラーメン用の湯を沸かし、オイラは食欲も無いので暫し寝込むことにする。
山頂で寝たのは初めてだった・・・疲労こんぱい状態です。
20分ほど寝ただろうか?目が覚めると多少食欲も出たようなので、自分もカップ麺を作り食べるが、無理やり流し込む。
何気に振り替えると、おっさんが岩陰でタイツを脱ぎスッポンポンになりパンツを穿き替えていたのには驚いた!(@_@;)
嫌なものを見てしまったが、気を取り直し食事も済ませ再度撮影開始である。
少しガスも湧き上がり、アルプスの山並み、御岳山などが見えなくなっていた。残念
ランチ中に人の会話で聞いた「山頂方位盤は落雷で粉砕したらしい」を確認に行けば、
話の通り粉砕したコンクリーが散乱していたのだった。白山神社奥宮には避雷針があった筈だが。
ところで、今回楽しみだったクロユリとの初対面が果たせなかったのが残念だった。何処に咲いていたのか?
白山御前峰2702mからの展望 大汝峰2684と剣ヶ峰2677m 
余裕が有れば池廻りをしたかったのだが、今回は無理な話だ・・・何時か廻ろう。
翌日掲示板に書き込みがあり、この時に昨年の夏の御嶽山夜間登山と今年の3月に根子岳へ山スキーをご一緒した関ヶ原のN夫妻が池廻りをされていたらしい。この画像の中に居られたかな?
山頂からの室堂と別山 11:45 強風の中 下山開始
下山準備も整い、山頂の東端へ行って見ると驚いた事にエメラルドグリーンの白水湖が山頂から見降ろせました。
しかし、まともに受けると呼吸困難な程の強い東風に促され下山とします。
登りに44分も掛った室堂まで、下山家(げざんか)の本領発揮で20分で下ります。
息子は3年ぶりの山歩きが祟ったのか、膝が笑うと言ってゆっくり下りてきました。
6年前に来た時は改装中だった室堂ビジターセンターでバッジを買い、金を払ってトイレへ行きます。
そこでバッジを受け取るのを忘れていたので、慌てて売店へ戻れば店番の姉ちゃんに笑われる。(^_^;)
レストランの売店を見ると「お茶500ml100円」の表示に反応。早速カラ容器を取って来て購入する。
温かいが安く有難い!凍らせてきたお茶と水ばかりだったので、お腹に優しかったね。ここでも12分の休憩で下る事に。
52分で避難小屋まで下り、外は日が当たり暑いので7人が休む中へ入って休憩する。後からも数人入り賑わう。
既に空腹状態だったので、残ったクリームパンをアクエリアスで流し込み、10分の休憩で歩き出す。
13:40 ダケカンバとエメラルドグリーンの白水湖 13:43 未踏の三方崩山
避難小屋から先が長く感じ、何回も水分補給をしながら下ります。
エメラルドグリーンの白水湖を眺めていて思い出したGSテンプターズの「エメラルドの伝説」を口ずさむが、歌詞の内容(湖に君は身を投げたのさ・・・湖は色を変えたのさ・・・)を思い出だしゾッとした。
下山も終盤近くなると流石に足にきて、膝が笑う息子に先を越される始末。
駐車場手前の登山届ポストの用紙を回収して、3時間で車に戻れば広い駐車スペースは満車状態でした。
温泉で汗を流して帰るつもりだったが、息子が「日焼けが痛くて入れんよ~」と訴えたので、持参したタンクの水で顔を洗っただけで帰宅しました。色白の息子は真赤か~でした。(@_@;)
最近は全く体を動かす事が無くなった息子も軽い運動のつもりで同行してくれたのだったが、やはり登りより下りが辛かったようだった。そして日焼けが凄かった。母親から日焼け止めを渡されたが、拒否して塗らなかったのだ。
日焼け止めはオイラも今まで使ったことがないので、ガンコは親譲りか・・・?
これに懲りずに又付き合ってくれるだろうか? 今度は久しぶりに御岳にでも誘ってみるか。
それよりもバテバテだったオイラは情けなかったなぁ・・・まぁ、それが実力なんで仕方ないわ!
年々ペースが落ちているような・・・もう歳かなぁ。。。

これからは3時間程で登れる山に専念しよっと・・・(^_^; あ~情けなや~


(注)ルート図&高低図は実測では無いので正確ではありません
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