2007,9,17
中央アルプス 烏帽子岳A 2195m (長野・松川町)
3年振りに訪れた烏帽子は前回同様歓迎してくれなかった・・・笑って下さい
☆鳩打峠-(27分)-小八郎岳分岐-(20分)-小八郎岳-(54分)-最初の白ナギ-(11分)-七合目-(63分)-烏帽子山頂 ☆烏帽子岳-(37分)-七合目-(35分)-小八朗分岐-(33分)-鳩打峠 |
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高低差 | 登り累計約1100m | 距離 | 往復約8,6km |
登り | 3時間15分 | 下り | 1時間45分 |
メンバー | 単独 | アプローチ | 151km 2:45 |
今年の9月には3連休が2回あるらしいが、我が家は関係無く一日だけである。その一日を有意義に過すべく天気予報とのにらめっこが続いていた。だが、最近続いていた秋雨前線と台風の影響で、どうもシックリこない予報ばかりである。土日はダメで、何とか月曜が曇りマークである。当初は7月に登ってガスまるけだった奥丸山へ晴天日を選んで登る予定だったのだが、、、結局土日は仕事をして月曜に賭ける事にする。その土曜の10:30、仕事中に聞いているラジオ番組の中で新穂高ロープからの中継があった。「素晴らしい青空と展望が広がっております」のアナウンスに唖然とした。。。そんな天気なら行けばよかった・・・もし行っていたら、その時間には山頂に立って居たはずだ。(ー_ー)!! そして予報通り日曜は一日雨降りだった。夕方に天気予報を確認すると高山方面はダメで奥丸山は×。西方面もダメで伊吹山も×。唯一晴れマークがあったのが南信方面。そこで甲斐駒からの帰りに眺めた烏帽子が急浮上。実は今月か来月予定に入っていたので烏帽子に決まり!実はこの烏帽子3年前に登ったのだが、360度のガスだったんだわ。そんな訳でリベンジする事となった!その烏帽子岳、北アルプスにも南アルプスにも存在しますが、驚くなかれ全国に烏帽子と名が付く山は80ヶ所以上あるそうな。(@_@;) ヒョッとしたら何処かに烏帽子フェチでも居るかもしれんな。 |
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4:35曇り空の中を一路東へ車を走らせる。可児市辺りで、東の雲の切れ間から日が昇って来る。晴れそう! 恵那市辺りではその雲も無くなり、青空が広がってきたので内心ほくそ笑む。が!中津川を過ぎると南からドンドン雲が押し寄せて来るではないか・・・中央道で長野入りしてもガスが多く南アルプスも北部はハッキリ見えない始末。。。 松川インターが近付いて来ても見えるはずの烏帽子は見えず・・・ 松川インターの係員に、気になるETCの普及率を聞けば75%だと。増えたもんだ・・・ さて、松川インターを降り交差点を左折。そこから2kmも行かない所の左側に「小八郎岳 烏帽子岳登山口」の青い看板で左折。ここから中央道を潜り、リンゴ畑の中を通り、所々に現れる案内板に導かれ林道を約5km北上すると鳩打峠へと着く。 |
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7:06 烏帽子岳登山口の案内に従い左折 | 7:20 鳩打峠P着(トイレ有り) | ||
細い林道を上って行くと10台以上は止めれそうな駐車スペースがある鳩打峠へと着いた。 この駐車スペースのほんの少し手前の右側に湧水の水場があります。(帰りに確認) そして中は確認していないが、一応簡易トイレもある。 |
峠から遠望した南アルプス(左仙丈ヶ岳) | 7:33 駐車スペース林道先の登山口スタート |
予報がイマイチだからか?時間が早いのか?一番乗りだった。 オニギリを一つ食べてからノンビリと準備を済ます。 駐車スペースからは南アルプスがナントか望めたが、山頂にガスが掛った左端の山は仙丈ヶ岳か? 相変わらず腰は痛いので準備体操をして風が少し吹いて涼しい中、舗装された林道を歩きだす。 林道歩きと言っても目の前のカーブを曲がった所が登山口である。 どこの登山口でも見慣れた「熊に注意」の看板は無いが、今日は先行者が居ないので珍しく熊鈴をぶら下げて歩くことにする。登山口からは行き成りの急な登りでえらく、直ぐに音を上げるが風が心地よい。 実はこの烏帽子岳のコースタイムが曲者なのだ。 ルートマップの3時間50分はいいのだが、旧分県登山ガイド・長野県の山には2時間40分と記されている。 3年前に登った時もこのガイドブックを見て、友人とゆっくり2時間半で登れるつもりで来たのだった。 梅雨明け前の7月だったせいもあるが、暑くてバテバテで行けども行けども着かず、3時間47分を要して登ったのだった。 それからネットで調べると、一般人のペースで誰しも3時間半前後で登っていた。 その中で、皆さんコースタイムがオカシイと言っておるので笑えた。 |
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7:58 小八郎岳分岐を右へ | 8:17 小八郎へ一登り |
登山道の花と言えばアキノキリンソウが多く咲いていたくらいだ。 花は写さないつもりだったが、見たことが無い花が有ったのでついでに写す。が、風に揺られピントが合わん。 登山道脇の所々にロープが張られ、ササユリは長野県レッドデータブック準絶滅危惧種になっておるので採取を禁ずる立て看板が目に付いた。悲しいかな盗掘が多いのか? 途中の開けた所に出ると「松川ダム展望」の案内が書いてあったが、ガスが立ち込め微かに望めた程度だった。 空は今にも降って来そうな様子だ・・・ 周りの木々は歩き出しは松林だったが、徐々にカラマツ林に変わってきた。黄葉すると奇麗だろうな。 登山口から30分ほどで小八郎岳分岐へと着くが、左のトラバース道は帰りに歩くので右の尾根コースへと進む。 高度を上げて行くとガスも濃くなり、3年前の事が過ぎり嫌気が差してきた。 この時点で、小八郎岳まで行きガスが酷かったら撤退覚悟で登る事に気持ちを固めたのだった。 そして小八郎山頂の案内板から階段を一登りで小八郎岳へと着いた。 |
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8:18 小八郎岳(新しい東屋) | 小八郎岳に咲き乱れるマツムシソウ |
松川町からの烏帽子岳(3年前の画像) 左の崩落地は小八郎岳 |
小八郎岳からの烏帽子岳(3年前の画像) オレンジシャツは友人の江崎さん |
小八郎岳の東斜面は崩落が酷いのか斜面一帯がコンクリートで固められていて、3年前に来た時はガイドブックに載っていた東屋は斜面側だったのか無かった。それが現在は斜面反対側に新しく出来ております。 この東屋の中央には驚くなかれ、焚き火が出来るようになっていた。 ここからは天気が良ければ尖った烏帽子山頂が望めるのだが、言うまでも無く真っ白けで見えず。 辺りを少し散策すれば「片桐小八郎之霊」の奥にマツムシソウが沢山咲き乱れておりました。 写真を撮っていると奇跡が!(オーバーだが)ガスガスだった雲間から微かな日が差し込む! ここから烏帽子までの標高差は700mだ。 ひょっとしたらその上には青空が広がっているのではなかろうかと、、、 未だ雨は降ってはいないが、僅かな期待で行って見るか!!(^^)! お茶で喉を潤しザックも下ろさず6分の休憩で、気が付けば歩き出していた。 登山道へ戻り一旦急降下してから登り返し、僅かにアップダウンを繰り返すとトラバース道と合流。 帰路はトラバース道を歩くので、この登り返しが無いのは嬉しいことだな。 |
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8:48 笹が登山道を覆いだす | 9:05 五合目手前 延々続く笹道 |
登山道脇には花の代わりにカラフルなキノコが彩りを添えてくれます。 そして登山道を覆う笹がズボンを濡らしてくれます・・・(ー_ー)!! クモの巣も酷い! 3年前はここまで酷くなかった記憶だが、濡れた笹ほどウットオシイ物は無い。 すると4合目付近で、とうとう雨が降り出した・・・ 仕方なくザックカバーを掛け、ズボンは濡れてしまっているので雨具は着ずに傘をさして歩きだす。 この登山道には登山口から山頂迄を10等分した表示があり、丁度10/4辺りだった。 徐々にハッキリとした尾根歩きに変わり、その尾根も左側が切れ落ちたヤセ尾根へと変わってくる。 尾根歩きになると風も強くなり、蒸し暑かった前回とは打って変わり寒いくらいだ。だが快適に歩ける。 そして不意に左が明るくなって来ると最初のセキナギへと着いた。 谷はガスガスだが、ここでも空には微かに青空が! だが此処からのセキナギの高巻き道が結構キツく、ここまでで一番辛かった。 |
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9:35 七合目(飯島ルート分岐) | 9:48 ヤセ尾根通過 |
前回は2時間20分要した七合目へ2時間で着き、バナナ2本とウイダーインゼリーの腹ごしらえで10分休む。 ここから一旦下ると登山道もヤセ尾根へと変化して10/7の表示あり。 すると2か所目のセキナギへと辿り着いた。 セキナギの谷を覗き込み写真を撮っていると腕に痛みが走った。虫の仕業だった。 ここで思い出したラジオネタを一つ。 夏場は殆ど蚊に刺されなかったが、9月に入ってから良く刺されるようになった。 その蚊が腕などの血を吸っているのを見つけると反射的に叩き潰したくなるが、 そこは我慢して腕に力を入れて筋肉を固めると、アラ不思議、蚊が逃げれなくなるらしい。 体に刺した血を吸う管が筋肉を固める事により抜けなくなるらしいのだ。 そしてジタバタする蚊をユックリ始末する事が出来るらしい。 機会が有れば一度お試しあれ!(*^^)v 話は戻り、ここのセキナギからは暫くトラバースで高度を稼げなかった。 そして時計が10時を差した頃からいよいよ急登が始まり、未だ山頂まで標高差400m程はあるのだ。 うっとしい濡れた笹からは解放されるが、前回同様此処からの登りがが正念場だ! |
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10:06 ここの岩の巻き道は一番細かった | 10:16 正念場の登りが続く・・・ |
休み休み正念場の急登を亀足で登り、高度計を何度も見ながら未だか未だかの登りが続いた。 傾斜が幾分か緩むと巨岩が現れ10/9の表示がある。 |
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10:34 枯れ木群が現れると山頂近し | 10:35 青空の中に烏帽子岩が現れる |
10/9から少しの急登をこなすと又しても傾斜が緩み、巨岩と枯れ木群が現れると明るい尾根に出て、見上げると烏帽子岩が青空の中に頭を出していた。 この時ばかりは登って来て良かったと感激したのだったが・・・ |
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10:40 烏帽子岩を巻くロープ場2ケ所 | 10:43 烏帽子岩より登って来た尾根を振り返る |
烏帽子岩を確認した後は、その烏帽子岩左のロープ場2ケ所を登り烏帽子岩の鞍部へと辿り着いた。 そこには先ほどの青空など無く、ガスで展望が無い事は承知で岩の上に登って見る。 本来なら南アルプスと伊那谷の展望が広がっている筈なのに・・・かろうじて登って来た尾根が少し見えただけだった。。。 北側に見えるはずの中央アルプスの主稜線の南駒ヶ岳、仙涯嶺、越百山なども当然見えない・・・ |
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烏帽子岩からの山頂一帯 | |
烏帽子岩から目と鼻の先の山頂方面はナントか望め安堵する。 前回は3時間47分掛けて登った山頂に、30分早い3時間15分で登れて正直嬉しかった。 3年前の暑かった山頂と今回の寒い山頂の温度差は有るが、360度ガスの情景は全く同じである・・・(ToT) 誰も居ない山頂は当然ながらガスガスで、展望写真など撮れないので早速腹ごしらえする。 風を避けて岩の陰に座り込み、稲荷寿しのミニパックを広げ食べ始めると無情にも雨が降り出した。 |
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10:47 山頂着 雨の中早速記念撮影 | 11:08 下山路からの烏帽子岩 |
今日はレトルトおでんを温めて食べるつもりだったが、稲荷寿しを2個だけ食べ未練など無く撤収する事にする。 その前に記念撮影を素早く済ます。 下山するつもりでザックを背負うと、あれまぁ止んだわ・・・そして薄日も差すしまつ。 (^_^; 未だ時間も早いし身体も休ませたいので、ザックを背負ったまま岩に腰掛け暫し様子見。 山頂の風が強ければガスの流れも速く、ガスが吹き飛んだ晴れ間を予想したが甘かった。 それでも一瞬ガスが切れ伊那谷が見降ろせわしたが、次から次へとガスが湧き上がって来て、 とても晴れそうに無いのでトットと帰ろっと。(ToT)/~~~ |
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山頂から西へ延びる池ノ平山〜念丈岳〜奥念丈岳〜越百山へと続く縦走路 | |
20分の短い滞在で山頂を後にしたのだが、休憩時間が短かったのでチョッと足に来た。 笹で分かり辛い所もあり慎重に歩いたつもりでも、尻もちこそ付かなかったが3回滑りコケました。 そして山頂では乾いたズボンも、結局再度ずぶ濡れになった。 朝払い除けてきたクモの巣も結構再生しておった。御苦労さん。。。 登山靴の様子もおかしく?ギュッギュッと音がしだした。どうも中が濡れてきたようだ。。。 |
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12:33 小八郎岳トラバース道 | 12:37 松川町 下界は晴れていた・・・ |
濡れた登山道でコケながらも順調に下り、小八郎岳分岐からはカラマツ林のトラバース道へと進む。 崩落巻き道があったり、一旦下る個所があったりで、16分で小八郎岳登山道と合流。 登山口まで後わずかの所で、今日初めての登山者と出会う。 松本ナンバーの単独者は「小八郎までです」と登って行かれた。 12:51予定の2時間を切り1時間45分で車に戻り、靴を脱ぐとソックスがズッシリ重い。 絞ると水が滴り落ちるほど濡れていて、このような体験は初めてでした。 やはりスパッツくらいは着けた方が良かったようだ。 |
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今日は月曜なので、帰り道ラジオで「聞いて みや〜ち」を聞き、笑いながら一部高速を走り帰って来た。 すると美濃加茂を過ぎた辺りからガソリンの警告灯が点灯しだした。 ガス欠を恐れながら何とか何時も入れている美濃のGSまで辿り着き、入った量は65g、金額9040円也。(+o+) 一度に支払った金額では過去最高額だった。僅かな小遣いは、全て山行費用で消えて行く・・・ 家に帰って先ずする事は、冷たく冷えたビールを飲み干す事だ。4:20に帰宅し玄関へ入って驚く事が! ナント!玄関にソニーの40型プラズマTVブラビアの空き箱が転がっておった〜(@_@;) とうとう、か〜ちゃんがヘソクリで買ったのか?早速居間へ行くが人気なし?すると二階から話し声。 二階へ行くと我が家で一番広い10畳間の娘の部屋に40型ブラビアが鎮座していて、かあちゃんと娘がTV鑑賞中。 驚くオイラにかあちゃん曰く「娘がスカパーの音楽番組が見たくて買ったの」ま〜ど〜ゆふう・・・恐ろしい時代だ。 頭髪は薄型ではないが、財布が薄型のとおちゃんには真似出来ないなぁ。。。 その後、ビールを飲みながら見た居間の25型が貧弱に見えたのは言うまでも無いこと。。。(ー_ー)!! 最後に烏帽子ヶ岳のコメント 2回登って同じ真っ白けの山頂へ三度行く事はあるだろうか?いや、あそこからの南アルプス展望を眺める為に、是非ともカラマツが黄金色に染まった秋に再再訪して見たいピークでした。 |
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(注)ルート図&高低図は実測では無いので正確ではありません |
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