2006,4,16 急登で名高い湧谷山が気になっていたので、雪が少なくなるのを
待って登りに行きました。丁子山手前30分からは気持ちの良い雪
上歩きが続き、残雪タップリの湧谷山を満喫してきました。(^O^)/~~
 丁子山〜湧谷山
  1011m  1080m

   (岐阜・揖斐川) 
 
 ☆駐車場-(12分)-ゲレンデトップ-(100分)-丁子山-(20分)-湧谷山
 ☆湧谷山-(15分)-丁子山-(42分)-ゲレンデトップ-(10分)-駐車場
高低差 約800 m 距離 往復約5km
登り 2時間19分 下り 1時間12分
メンバー 単独 アプローチ 60km 1時間20分
先週は仕事、その前は雨で山が遠のいていたので16日は絶対湧谷山と決めていたのだが、予報が雨でガッカリしていた。(x_x;) 仕方がないので登山ショップ巡りでもしようと予定を変更すると、土曜の昼ごろに予報が変わり日曜は昼には晴れてくると出た!それじゃあ遅めに出、近くの相戸岳へでも行こうと又しても予定変更。相戸岳へは春にノンビリ登りたいと思っていたので、丁度いいや!σ(^◇^;)。。。
朝5;45に眼が覚めたが、どうせ雨降りと思い布団にもぐる。上さんが6:00に起き「外晴れとるよ」と言うのが天使の囁きに聞こえた。ウソ〜早速窓から覗くと空は明るく、少し晴れ間も出ているではないか!行くっきゃない!で、早速準備に掛かる。遅めの10:00に相戸岳へ行くつもりだったので、何も用意がしてなく大慌てでの荷作りだった。こう言う時は必ず忘れ物をするので、自分に落ち着け!落ち着け!と言い聞かせてウキウキの準備でした。7:15家を出て途中のコンビニでオツマミに焼き鳥と空揚げを買う。谷汲の前を通過途中、桜が満開だった。山を眺めれば山桜、ツツジのピンクも目立ち春爛漫!(^-^*)/ 予想外に薄日も差していて花見には持って来いの天気になりそうだ。薄墨桜も千本桜も今日は見頃で、多くの人出だろうな。そういえば今日は氏神様の祭りだった!八幡神社では花馬が出る祭りだった。でも、そんな事は全く興味が無く山が第一だ! 道中の桜も横山ダムまでは満開で、ダムから先は五分咲き、坂内では蕾だったので、雪国へ来た実感が湧いてきた。天気は今まで薄日が差していたのに坂内が近づくに従って薄曇で、山の上部はガスの中・・・山の残雪も坂内へ入って初めて目にする事ができた。R303から遊らんど坂内スキー場の看板で右折すると直に駐車場に着く。

8:32 ガスに煙る丁子山

8:53 スキー場駐車場をスタート 280m
駐車場に着いても気が重い・・・なぜなら小雨模様だった。(-"-;) 駐車場には先行者?の車がいた。雨具を着るほどでは無いので、着用せずに歩き出す。スキー場手前の橋の袂に案内板が有る。

橋手前の案内板

ゲレンデ左端をトップ目指し登る
緩やかに見えたゲレンデ歩きは結構きつく、アキレス腱が痛い・・・
遊らんど坂内スキー場はリフト一本の小さなスキー場であるが、どれだけの人が訪れるのだろう?
私は西濃地方のスキー場には来た事が無いので不思議だ?でも、ここは雪が無くてもグラス・スキーが出来る県内では数少ないスキー場だ。グラス・スキーはコケルと痛いのである。昔、母袋スキー場(当時はプラスノーと呼んでいた)でコケて親指を捻挫してしまい、おまけに帰り道「ネズミ捕り」に掛かりキップを切られた嫌な思い出が有る。ゲレンデ内にはバックルのちぎれた物、メガネなど色々と落ちていた。メガネ無しでは、さぞかし困ったであろうな。

9:05 ゲレンデトップ左端の登山口

9:18 最初は杉林の中を登る
息を切らせゲレンデトップへ着く。左端に登山口が有るが、親切な事に表示は何も無い。(`ε´)
最初は杉林の中の急登から始まる。右の谷には残雪が有り、空洞状態のブリッジになっている。
この時期の谷コースはこれが有るから気を付けなければならない。6年前、経ヶ岳(福井)へ残雪期の4月に唐谷から入って足を落とした事が有ったし、下山時に端からズリ落ちた経験がある。結局その時は残雪に阻まれ途中撤退したのだった。急登続きで歩き始めて30分辺りで息が切れ休む。(-.-;) 高度は570mなので30分で300m登った事になる。フゥー(^。^;) 花房山では1時間で500m高度を稼いだ事があったが、それ以来かな?平均は300m/hらしい。その後は体が登山モードになり差ほど辛くは感じなかった。

9:46 登山道に残雪現る

10:11 尾根の直登
杉林を抜けると雑木林になり、徐々にブナ林へと変わって行く。途中には倒木が有ったり、残雪で登山道が通行不可能(尾根上のヤブを漕ぐ)な所も有ったりで手こずる。登山道に垂れている小枝を払うと、前日の雨で濡れていて雫がかかり結構濡れてしまった。残雪にはトレースが付いていないので駐車場の車は登山者ではなかった。10時近くで霧雨だったのが小雨に変わって来たので、雨具を着用するが又しても気が重くなる。雪が所々に現れ出した頃から低い地響きが「ドドド〜」と何度も聞こえた。雪が雪崩れる音か?滑り落ちる音か?不気味な音がトータル10回は聞こえた。左右の谷を見ても雪崩れた形跡は確認できなかった。何の音なのか・・・

10:19 残雪道に変わる

雰囲気の良い尾根道だ!
雨具を着てから直に残雪道に変わり、急斜面ではキックステップで一歩一歩確実に足場を決め進むが、ン〜キツイ!徐々にガスも出てきて、雰囲気は最高だ!(負け惜しみ) 
又してもホワイトになって来た。また言われそうだな・・・○○さんに・・・
ネット検索してこの山も山スキーエリアだと言う事が分かった。
何処でも滑る山スキーヤーのTOKIOさんなら「雪が有る所全てがエリアだ!」と言いそうだ。
その仲間のベッカムさんは先週乗鞍で迷誉の負傷で車椅子状態・・・早い復帰が待たれる。
先週、山スキーヤーの遭難が相次いだが、スキーヤーだけではなく我々山遊びをする者は皆、気を付けねば成らないと肝に銘じる週間だった。
でも、この急斜面をスキーを履いて登るのはキックターンの連続でかなり辛いだろうな。
今回の雪上歩きでも自分のトレースはやはり逆ハの字だ。後続者が来ると言われそうなので無理して平行歩行をするが、辛くて直ぐに元に戻る・・・ヤレヤレ (-"-;)

10:35 斜度も緩み丁子山近しを感じる

10:40 積雪は50〜60cmほど有る 

10:43 丁子山着 先ずは記念撮影(8分休む)
傾斜も緩み、高かったピークも低くなって来ると丁子山は近い。右に湧谷山への尾根が見え出したら若いブナ林に包まれた丁子山だ。手の届かない高い所に表示板が付けてある。積雪は1m弱かな?一応記念撮影をして8分の小休をとる。ザックを立てその上にミニ三脚を置き、セルフタイマーを10秒にセットして8・7・6・・・2辺りのいいタイミングで後ろへひっくり返りよった。
当然写った画像は空だった。これには笑えた。σ(^◇^;) 
うっとおしいので雨具の上着を脱ぐが、寒いのでまた着る。

10:51 丁子山から先はガスの中(残雪1m)

10:56 しばし尾根の急登だ
丁子山から少し下って登り返す。その先からはガスが濃くなって来て幻想的な雰囲気になってきた。少しの急斜面を登ると広い尾根道になり気分良く歩いて行くとピークが迫ってきた。
もう湧谷山かと急いだらニセピークで、まだ先が有りました。┐('〜`;)┌

11:02 斜度も緩み雰囲気の良い広い尾根道

11:04 湧谷山かと思わせたニセピーク

11:08 湧谷山と思われるピークが出現?又してもニセピークか? いや本物でした

11:09 湧谷ピーク(下山時撮影)

11:12 やった〜湧谷山頂上
最後の急斜面を登ると頂上かな?何も表示が無いが、この先にはピークは無いので湧谷山頂上だった。この時には小雨も止み、ガスは多いものの結構山が望めた。残念なのは蕎麦粒山の全体シルエットが見れなかった事かな。狭い頂上からは無積雪期には展望が期待できないと聞いていたが、積雪期限定の展望が広がっていた。

北東には上部はガスに隠れた蕎麦粒山・小蕎麦粒山・五蛇池山
こうして見ていると、尾根を伝って何処までも行けそうに見えてくる。オイラには無理だが・・・
西から晴れてくる筈なのに北西から黒い雨雲がどんどん迫ってくるので、早速ランチにする。
焼き鳥と空揚げを焼いてビールを飲む。至福の一時である。(^-^*)/
又しても一人だけの独占の山頂である。
前回の高屹山といい、良い山なのにどうして来ないのか???
予定より早かったので1時間30分は居れそうかな?と思っていたら小雨模様になって来た。
急いでラーメンを作って食べ、1時間弱で退散と相成った。((T◇T )

西南には・・・金糞岳・戸倉他は・・・

北には三周・金草・冠方面の手前の不動山・千回沢山かな?

西への尾根 この先には土蔵岳

東には小津権現山

12:05 下山開始

12:11 名残惜しく振り返る

12:20 丁子山から湧谷山を振り返る また来るぞ〜(^O^)/~~ see you !
残雪道の急斜面は気持ちよく早く下れる。シリセードなど必要なく登りの半分の時間で下りたのだった。急斜面もカカトでしっかり雪を捉えて下れるが、雪の無い登山道は落ち葉が濡れていたり、ぬかるんでいて、かえって歩き難かった。

1:02 ゲレンデトップへ着き5分の小休 空は明るい 前方にはアラクラ・黒津山がそびえる
ゲレンデトップで一休み後はゲレンデを直で下るのは辛いのでジグザグを切って下ったが、此方の方が楽だった。

1:16 丁子山を振り返る

1:17 駐車場へ戻る

1:28   朝は見れなかった丁子山全景 湧谷山はその向こうです

道の駅「夢さんさん谷汲」辺りの桜

谷汲山華厳寺前の桜並木
湧谷山は麓の坂内から眺めると大した事が無い山に見えるが、いざ登ってみると急登の連続で大変である。丁度一年前にこの山の事を知り、是非残雪期に登ろうと企んでいました。
「新・岐阜県の山」にも紹介されたのでいいタイミングで予定を立てたのだったが、今回は雨予報で諦めていたのが急転して慌しく準備をしての出発だった。残雪を踏みしめて気持ちの良い尾根歩きが出来、残雪期に登るのがベストのような山でした。ガイドブックに紹介されたので、これからは登山者も増えるであろう。
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