2006,3,26    船山へ向かうが位山峠が通れず、船山転じて高屹山となる。
   薄曇ながら位山三山はハッキリ望めた。
   高屹山1303m
  (たかたわやま)
  
(岐阜・高山市)
 ★クリーン・センターP-(34分)-登山口-(17分)-右折れ岩表示-(22分)-ゴジラの背-(16分)-
   ふれあい広場-(2分)-高屹山
 ★高屹山-(11分)-峠のサコ-(17分)-登山口-(21分)-クリーン・センターP
高低差 約600m 距離 約6,2km
登り 1時間46分 下り 49分
メンバー 単独 アプローチ  129km 2時間
今回は位山峠から船山を目指す予定を立てた。船山はアンテナ群が並び展望も無く登るに値しないと思い登らなかった。(12年前に船山オートキャンプ場へ来た時に車では登りました)しかし、昨年買った新・分県登山ガイド 岐阜県の山に位山峠からのコースが紹介されていたのを見て残雪の中、巨木を見ながら登りたくなったのでした。
家を5:46に出て美濃市から関・金山線をヒタ走る。金山のR41に出る少し手前で道路に横たわる鹿の亡骸発見!登山道などを含めると鹿の亡骸を見るのは4度目だが、多分車に撥ねられたのだろう。車もかなりのダメージを受けたと思われる。R41に出て直ぐのコンビニに寄り買い物をするが、欲しかった物が無く落胆して車を走らす。('〜`;) 上呂駅前を左折して橋を渡り、直ぐ右折をして北上する。途中に「位山峠冬季閉鎖中」の表示を見るが、先へ行って見る事にした。
川上岳登山口への分岐の橋を過ぎ先へ行くと通行止めの柵がしてあったが、横が通れたので先へ行く。途中の林道がかなり狭くなって来が、車が入って来ていたので先へ進むと、7:33ガ〜ン・・・行く手には雪が現れた。(x_x;)地図を見れば峠は未だ先である。歩いても1時間は掛かりそうなので、即決でUターン。いくら四駆でも無理はしません。行き先は予備に選定しておいた高屹山である。本来は高屹山は行程が短いので同じ様な山(十二ヶ岳・安峰山)とのセット登山を予定していたが、止むを得ないので船山転じて高屹山とする。高屹山はアルコピアスキー場からよく見え気になっていた山だが、今まではガイド・ブックには出ていなかったので、登れるとは知らなかった。新・岐阜県の山に紹介されていて登れると知りました。
小坂町でR41に出てから久々野を目指し、大原山トンネル手前から左折をし久々野駅へ進む。駅手前の信号を右折し、高山本線を潜り県道87を少し行くと右に河川公園の吊り橋が見えてくる。ガイドブックにはこの公園から歩く事になっているので、行って見たら車の通れない橋だった。(^。^;)県道87へ戻り先へ進むと赤い橋が有るので右折して渡る。渡ると「高屹山」の表示が有るので、右折して左にカーブすると山に突き当たる。そこでも表示に従って坂を登るとクリーン・センターに着く。ガイドブックには登山口まで車が入れると書いてあるので、先へ進んでみると雪が有り通れない。仕方が無いのでクリーン・センターまでバックをし、裏の駐車スペースに止める。4〜5台は止めれそうだ。
8:45 クリーンセンター裏のPをスタート 8:48 表示に従い右折 タイヤ跡もここまで
準備をしていても意外に寒くなく、手袋も無しで歩けそうだ。汗も沢山掻きそうなので、バンダナを巻いて歩き出す。
8:51 崩落あり!これでは車は入れない 8:53 高屹山登山口の表示に従い進む
ガイド・ブックには登山口まで車で入れると書いてあるが、途中に崩落箇所があり無理である。
山石は尖っている為、タイヤを破損する可能性が有るので無理しない方が良いであろう。
たかが30分の林道歩きだ。それが無いと1時間チョイで登れてしまうので、楽しみが薄れてしまう。
9:01 分かりやすい新しい表示が有る 9:07 日陰には残雪あり
当然ながら日当には雪は無く、日陰にはまだ雪が残っている。新しい足跡は無いので、昨日の登山者も居なかったようだ。所々に真新しい案内板が設置して有るので、この辺りは分かりやすい。
9:15 雪に覆われた下山道分岐 左折する 登山道案内板
30分の林道歩きの末、下山道分岐に着く。案内板の横に「木製キーホルダーを山頂にて無人販売しています」とある。収益金は登山道整備に充てると書いてあるので、協力しようと思う。(300円)
右は下山道、左が登山道になっているので、案内板を確認してから指示通りに左へ林道を進むと直に登山口がある。
          《 所々に木の説明版が有るので紹介します 》
カツラ(カツラ科)
 根元から株立ちする事が多く、大木になる。丸みのあるハート形の葉は、緑が美しい。
 材は、楽器・ゴ  ム印の胴・家具に使われる。籾糠山で巨木が見れます。
ヒノキ(ヒノキ科)
 枝をこすり合わせて火をおこした事から、この名が付いた。古来より最高級材として建築に使わ
 れ、法隆寺が有名である。サワラと酷似しているが、葉の裏に白く「Y」の字が見られることで区
 別できる。
スギ(スギ科)
 日本特有の常緑高木。材は柔軟で、きめが細かく、建材・家具材・船舶材・酒樽などに広く使わ
 れる。花粉は、近年「花粉アレルギー」で生活問題になっている。
9:19 登山口 森の中へと入って行く 9:25 雪解け水の流れる沢を登って行く
登山口から直に桧林へ入るが、すぐにガレた沢を登る。雪が有る所では踏み抜いて歩き難い所も有る。気を付けていたが、いきなり左足を踏み抜き膝に痛みが走った。一瞬白草山のケガが頭を過ぎったが大した事は無くホットした。雪の無い所は雪解け水が流れているし、苔むした滑りやすい石の上を歩くので慎重に進む。
9:29 残雪タップリの谷 9:36 右折れ岩の表示で右折
谷歩きも上に来ると残雪がタップリ有り、倒木も有るのでルートを避け人工林の中を登ると右折れ岩の表示が現れる。しかし、その岩がどれなのかは分からなかった。それよりもここから先は残雪の中、ルート・ファインディングしながらの急登が始まる。要するに直登をすれば良いのであるが、キックステップで足場を確保しながらの登りは疲れるので何度も足が止まる。登山道はこの斜面をジグザグに登っているらしいが、完全に雪の下で分からない。
トチノキ(トチノキ科)  
 大きな七枚の葉を広げ、堂々とした樹木。ピンクがかかった白い花は、おいしい蜜をだす。
 実は、クリに似ていて、トチ餅の材料になる。
マタタビ(マタタビ科)
 落葉つる性木。花の時期に葉の表面が白くなる。ミヤママタタビは、薄いピンク色になる。
 秋にオレンジ色に熟した実は、甘くおいしい。ネコ科の動物が好み、食べると一種の
 酩酊状態になる。
サンショウ(別名ハジカミ/ミカン科)
 香りの強い若葉や種子の皮は、香辛料として馴染みが深く、幹は、「すりこぎ」として
 利用される。
ヤマブドウ(ブドウ科)
 実は秋に黒っぽく熟し、生では勿論、果実酒・ジュース・ジャムも美味しい。
 つるの皮は、籠などの材料に利用される。 
9:41 残雪の中にも表示あり 9:44 残雪の急斜面を慎重によじ登る
途中にある「サワラ」の木の説明を見て頷いた。見た目はヒノキと同じで見分けは難しいが、裏側の模様がヒノキサワラと書いてある。ならば、は無いものか?σ(^◇^;)。。。
これは忘れないであろう。(^^;)
9:51 急斜面を登りきると岩が現れる 9:53 岩の消えかけた黄色いペイントに従う
直登も15分で大岩に突き当たるので、岩の下を右へ進み消えかかった黄ペイントのある岩の向こう側を巻いて登ると、右に少し展望が開けてアルコピアスキー場が見える。そこから石交じりの登山道を一登りでゴジラの背に着く。
サワラ(ヒノキ科)
 ヒノキ科の常緑高木。葉の裏に白く「X」の字が見られる。材は建材・器具・桶などに使われる。
 円空がその作品にサワラを使用した事は有名である。
ゴヨウマツ(別名ヒメコマツ/マツ科)
 五葉松と書くように、アカマツなど二本に分かれているのに対し、五本に分かれている。
 材は建築材・器具材・機械材などに用いる。ハイマツもゴヨウマツの変種。
10:00 ゴジラの背で一休み(10分の休憩) 久々野の町が見下ろせる
ゴジラの背の上にはお立ち岩が有りゴジラの背より展望が開けている
10:08 お立ち岩 10:10 雪の無い尾根道(右下に林道あり)
お立ち岩からは尾根道の急登が少し有り、登りきると樹林越しに山頂らしきピークが姿を現す。
10:15 樹林越しに初めて頂上ピークが見える 10:18 残雪の桧林(裏側にはYの字がある)
10:24 頂上手前の「ふれあい広場」 山頂では珍しい記念品無人販売機
支柱だけが残ったフェンス跡に沿って尾根道の急登を登りきると展望が開けたふれあい広場へ着く。頂上かと思えるような広いピークである。薄曇ながら素晴らしい展望が開けていた。展望案内板には北・アルプスから御岳までの表示が有るが、今日は望めない・・・そして有りました!木製キーホルダー無人販売機?早速300円入れて登山道整備に協力する為に購入する。(久々野ふれあい登山友の会)
ふれあい広場からの西側の展望(位山の右に別山と白山が見える筈が・・・)
ふれあい広場全景 ふれあい広場から望む高屹山
ふれあい広場から山頂は目と鼻の先で、2分で着いた。高屹山の山名の由来は「尾根のたわんだ地形を表し、高くたわむ山の意」だそうだ。
10:31 高屹山登頂(131座) 記念撮影 高屹山からのふれあい広場
高屹山頂上全景 ランチはふれあい広場の方が広くてよい
北東から東方面 天気が良ければ北俣・笠・槍・穂高・乗鞍・御岳と望めるらしいが・・・
飛騨の霊山である位山三山 本当なら登る筈だった船山が目前に望める。
下部は土が出ている船山スキー場(アルコピア)は先週で営業を終了している。
誰も居ない静かな山頂でくつろぐ 下呂御前山
今日の御摘みは、買い置きしてあったレトルトおでんの賞味期限が切れそうだったので、それを持って来た。時々日は射ものの風があってチョッと寒いので、薄手のフリースを羽おる。やはり寒い時にはおでんがいい。一時風も止んだのでビールも美味しく飲めた。(^O^)/~~
御岳は上半分がガスの中、おでんを食べながら待ったがおでんかった。(x_x;)
一時間居たが誰も来る事無く静かだったが、こんなに展望の良い山なのに登山者が自分だけなのは不思議である。今まではどのガイドブックにも紹介されていなかったが、新・岐阜県の山で紹介された事により徐々に登山者も増えるであろう。私も展望の効く時に又、是非登ってみたい山が増えました。展望が効くのなら2時間ほどノンビリと居たいが、1時間居て11:29下山に掛かる。
11:31 尾根の下山路 11:35 キンサン・ギンサン現る
急な尾根道を下るとキンサンアカマツ、ギンサンカラマツと表示された木が出現!木の形は似ているが、何か意味が有るのだろうか?
クリ(別名シバグリ/ブナ科)
 縄文時代の遺跡からも多くの殻が出るなど、古くから食料として親しまれてきた。
 固く腐りにくい材質から、家の土台・杭・枕木に利用されている。
ミズナラ(別名オオナラ/ブナ科)
 ブナと共に日本の温帯の森の代表的な木。ヨーロッパでは最高の家具材で、かつて日本から
 大量に輸出された。実はドングリで、動物の大切な食料。
オオウラジロノキ(別名オオズミ/バラ科)
 十月頃、直径二〜三cmの梨状果が熟す。リンゴのような酸味があり食べれる。
 樹皮からは黄色の染料がとれる。
シラカンバ(別名シラカバ/カバノキ科)
 本州中部では、標高1000m付近におおい。真っ白な幹は、青空や緑の中に際立ち、
 人気が高く、高原の代名詞的存在である。樹皮は紙状にはがれ、種火になる。
11:40 峠のサコ?(何の意味?) 11:43 桧林を下る
下り始めて10分で林道に出た。ここが峠のサコらしいが、サコの意味が分からん?分からん事が多いな〜セコなら分かるんだが・・・ 下山道の表示に従い桧林へ下って行くと人工林の中は雪まるけであった。この残雪は日陰の中なので硬く締まっていて滑り易いとと思っていたら、落ち葉が滑り止めになり意外に滑らなかった。
11:51 杉林の谷を進む 11:54 左に沢を見ながら進む
クロモジ(クスノキ科)
 全体に香気がある。樹皮はツマヨウジ材料。葉からは香油をとる。
タラノキ(別名タランボ/ウコギ科)
 春先の若芽を食用にする。伐採地や崩壊地、道路の法面などに多いパイオニア樹木。
 十年位で寿命がつきる。樹皮は、薬用とする。
11:57 下山道分岐着 12:18 クリーン・センターへ戻る
登山口からは登山道、下山道と分かれていたので従ったが、簡単に下りて来れた。登山道は踏み跡も薄く未整備感が有るが、下山道は歩きやすく簡単に下りて来れた。楽に登りたい方は下山道で登ったほうが楽そうです。
船山転じて高屹山だったが、吉と出たので良かったね!(^з^) 展望の良い時に是非、再訪したい山でした。以前は薮山だったらしいが、山頂からの眺望の良さが魅力となり、近年、久々野町から登山道が新設された山なのでこれからの山です。
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