2006,7,30 以前から気になっていた中ア南部の越百山へ
木曽谷から日帰りピストンしてみました。
空木岳〜南駒からの縦走路のピークだが、
私にはここだけで充分でありました。
  中ア・越百山
           (こすもやま)
    2613m

   (長野・大桑村)
 ☆ゲートP-(62分)-登山口-(44分)-下のコル-(68分)-展望台-(24分)-水場分岐-(62分)-
   越百小屋-(57分)-越百山
 ☆越百山-(28分)-越百小屋-(32分)-水場分岐-(60分)-下の水場-(22分)-
   登山口-(40分)-ゲートP
高低差 1530m 
(累計高低差 1645m)
距離 往復約14km
登り 5時間26分 下り 3時間18分
メンバー 単独(車中泊) アプローチ 142km 3時間
越百山(こすもやま)、いい名前ですね!ガイドブックなどによると登り7時間とあり、とても自分には登れる山だとは昨年までは思っていなかった。しかし、昨年これも登る事が無いと思っていた空木岳へ登れた事により、チョッとは色気が出てきたね。皆さんの登山データを見ると5時間ほどで登れるらしいので、挑戦してみようかと思い早速登る事にしました。
目標タイムは5時間半〜6時間と設定した方が気が楽だね!
今回の山行に、丁度一年前に御嶽山で出会った超人TOKIOさんが参加表明をされたが、TOKIOさんは空木岳&南駒辺りまで歩きたいと言われたが・・・こちらは日帰りでは越百山までがやっとの思いである。その旨伝えると超人TOKIOさんは急遽白山へ鞍替え!内心ホッとした。(苦笑)そのTOKIOさんの愛娘の名が「越百」ちゃんである。
勿論、越百山からの命名らしい。どんな山なのか楽しみである。知り合いの登山家も一人息子の名前を「穂高」と付けた人も居る。若い頃から山をやっている皆さんは山への想いがかなり強いですね。ところで、今回の越百山は6月に予定したのだが、週末の度の天候不順で延び延びになっていた。そこへ来ての長雨と豪雨とで木曽谷はズタズタになったと聞き、果たして林道が入れるのか心配だった。
そこえTOKIOさん同様御嶽山で出会った美人登山家で、木曽谷に住まいの木曽駒さんから「林道&登山道はOK!」の書き込みが有りました。
これで安心して出かけられましたね。ネット仲間の存在は有り難いことです。(^-^*)/
当初は午前2時に家を出ようと計画したが、そのまま5〜6時間登るのはキツイと思い、何時もの様に前夜発の車中泊にしました。PM7:50家を出、R418に出て目に飛び込んだのが関市街方面で打ち上げられている花火だった。混雑を避け美濃市経由で東へ向けて走る。R19に出ても順調に進みPM11:00前には目的地の道の駅「大桑」へ着いた。しかし、考えが甘かったね・・・伊奈川ダム近くの駐車場にはトイレは無いので、道の駅「大桑」で寝る事にしたのは大きな間違いだった。国道を走るトラックとエンジンを掛けたまま仮眠中のトラックのエンジン音で寝れる状態ではなかった。仕方なくトイレだけ済ませ伊奈川ダムへ向かう事にしました。国道から約7km入るのだが、途中の左折路を直進してかなり進んだ所で行き止まりになってしまった。(-"-;) UターンをしてPM11:26やっとこさ駐車場に着きました。3段になった駐車場の一番上には予想より少なく10台が止めてある。車外へ出て空を見上げれば、ボンヤリしてはいたが満点の星空だった。
明日が楽しみだね!(^-^*)/ 早速寝酒ビールを飲みながら家に到着コールと思い携帯を出すが、当然のように圏外でした。缶ビールを2本持ってきたが、一本飲んだだけで12:00就寝。(_ _)…zZ 何時もなら入ってくる車の音とか人の話し声で何度も眼が覚め熟睡出来ないのだが、今回は静かだったせいか4:00まで眼が覚めませんでした。未だ薄明かり程度なので二度寝をして丁度2台の車が別々に入って来た4:30眼が覚める。軽い朝食を済ませ車外で身支度をしていると、先程入って来た車の人が早々と歩き始めました。その後に若者二人が歩き出し、そのワゴン車を何気なく見るとルームランプのような明かりが見えた!小さくなった二人に「お〜い!ルームランプが点いているよ〜」と叫んでいた。二人は直に戻って来て御礼を言って対岸の空木岳への林道へと足早に消えて行った。朝から人助けをして気分が良かったね!(^-^*)/

5:05 林道ゲート手前Pをスタート

5:08 林道ゲート
身支度を済ませ、いよいよ高低差1530m往復約14kmの始まりである。行程だけで言うと一ノ沢からの常念岳、平瀬からの白山、池山尾根からの空木岳とほぼ同じである。だったら5時間で登れると安易に考え歩き出しました。。。駐車場を出て直ぐにゲートが有り、歩行者用の通路を抜けて橋を渡ると左・空木岳、右・南駒 越百の分岐です。

ゲートの先の分岐(左伊那川林道・空木岳  )
           (右今朝沢林道・南駒・越百

6:07 福栃平登山口(左今朝沢林道・南駒) 
             (右・越百山登山口 )
越百山方面は最初の分岐を右の今朝沢林道へと進みます。あまり花には期待をしていませんでしたが、山紫陽花が至る所に咲いていたので一応撮りました。次に伊吹山でしか見たことが無かったクガイソウを発見!そうすると、あちらこちらで乙女の囁きのように「私も撮って」「こちらも撮って」と聞こえてきた。乙女の頼みとあってはオジサンとしては無視できまへん。花に興味の無い人にとっては雑草のような花でしたが、次から次へと現れる花の撮影に気をとられ先へ進めません・・・実は私は花には興味が無いと人に良く言うのですが、ウソのようです。どうも花にしっかりとはまっていた様ですね。名前の分からないのが多いんですが、久し振りのオダマキに会えました。街中だと挙動不審者に思われるような様子だったでしょう。顔じゃないですよ!あくまで仕草です。登山口までの高低差230mの今朝沢林道をノンビリ歩きすぎた為に福栃平登山口へ着いたのが62分後でした。表示板の写真を撮っていて、いきなり挨拶をされ驚き振り返り、背後に登山者が来ていたとは全く気が付かなかった。その方は足を止める事無く、南駒方面へ足早に去って行く。
こちらも予定をかなりオーバーしていたので、登山口からは急いで歩き出しました。
ヤマアジサイ クガイソウ ヤマホタルブクロ カラマツソウ
タマアジサイ キバナオダマキ
ヨツバヒヨドリ ウスユキソウ? ヒヨドリバナ
マツヨイグサ
オカトラノオ
今朝沢の渓谷美と花に魅了されながらノンビリ歩きすぎました・・・

6:35 最初の水場 (マウスを当てて下さい)

意外に手入れされた登山道
登山口からは福栃沢へと変わり直ぐに堰堤を左から登ると本格的な登山道へと変わります。
直ぐに倒壊寸前の営林小屋?があり、その後はジグザグの急登で汗が一気に吹き出ました。
登り出して30分程で水場があるので、早々と冷たく美味しい水で喉を潤しました。(^。^;)
福栃沢の沢音を聞きながら時々展望が開ける檜混じりの登山道をひたすら登るのだが、余りの辛さにヒョットして今日は途中撤退ありかな?と少々自信が無くなって来ました。(^_^;)
右に大きく展望が開ける所では遥か下の方に滝が見れました。この時点でかなり高度を稼いだようです。そこから左へ進路をとると下のコルです。この越百山新道は麓の「大桑野歩路会」の手により5年の歳月をかけて昭和54年に完成した登山道らしいです。現在も手入れが行き届き、しっかりと踏まれた登山道で各所に案内板(チョッと古い)もあり、安全に登れるルートです。今日は風もあり比較的涼しい中の登りだが、えらさは同じで汗はタップリ出ました。

6:51 四合目 下のコル

6:57 やせ馬の背
下のコルからは遠見尾根になり、今までは右の福栃沢の沢音だったのが左の今朝沢の沢音に変わります。此処からはこの沢音を延々と聞きながらの登りです。下のコルからは傾斜も緩くなり足取りも軽くなり?先へ進むと「やせ馬の背」と言われる尾根へ出ます。足元にはイワウチワの葉が沢山あり花期は綺麗でしょう。その先では登山道で出会った最初の花のアキノキリンソウが一房だけ咲いていました。そこから少し先では一旦下ります。

7:42 六合目1900m 七合目へ25分

7:59 御岳展望台だが見えない
六合目手前で初めて見た変わった植物を発見!しかし、後で分かったのだがギンリョウソウの成れの果てでした・・・('〜`;) ここで年配者7人パーティーと出会う。ナント!木曽駒から縦走して来たと言われました。この時間に降りて来たと言う事は2泊3日かな?どこにそんなパワーが有るんだろうか?皆さん充実感に満ちた笑顔で下りて行きました。気を取り直して歩き出し、六合目から17分で「御岳展望台」と呼ばれる所だが・・・御岳は見えません。樹間からは南駒と仙涯嶺、視線を少し左へ変えると何処の山なのか険しいピークが見えました。反対側には青空の下に雲海が広がっており、この時点で梅雨明けを確信しましたね。ここまで約3時間経過、ザックを降ろし休むことにしまた。直ぐに登山者が追い着き暫し会話を交わす。この方はここまで2時間で登って来たそうだ!(x_x;) 南駒経由の北沢尾根で下るらしい。皆さん本当に健脚揃いでビックリだわ。(@ヘ@;)自分が軟弱なだけですがね。ルートマップには越百小屋まで1時間25分になっているので9分後この方と同時に歩き出すが、あっと言う間に鈴の音が聞えなくなってしまった。(苦笑)こちらはノンビリと花を探しながらの登行です。(花のせいにしてすみまさん)
 展望地からの南駒       仙涯嶺
さて? 何処のピーク

雲海の上は青空!待望の梅雨明けか?

8:32 上の水場 (マウスを当ててください)
足元に現れだした花を写しながら緩く登って行くと8:27七合目(2070m)です。上の水場へ10分になっていましたが、急登5分で着きました。手前では今日初めて日が当たり日差しの強さを感じるが、果たして稜線上はどうかな?水場分岐から少し下った所に水場が有りますが、帰りに寄るので水場へは下りず写真撮影だけで歩き出す。水場分岐辺りは立ち枯れの木が点在していて雰囲気がいいです。そして三ノ沢岳らしき山が樹間から遠望できました。

水場分岐からの三ノ沢岳ズーム撮影

立ち枯れオブジェ 好きです

8:42 樹林帯の中ひたすら登る

8:51 まだまだ続きます・・・(-"-;)
水場分岐からは樹林帯の急斜面の中、ジグザグ道が延々と続きます。何度も足が止まるので、花を探しながら気を逸らせての登りが続きます。初めて見る花と、これも初めてみるハリブキも登場。ハリブキと言うよりハリノムシロに変えた方が良いのでは?苦しんで登っていると、後ろの方で微かに何かクシャミのような叫びのような声が聞えたような・・・何気なく振り返ると、オ〜〜樹間から雲海の上に出た御岳と乗鞍が見えるではないか!そこで時計を見てハッとした。
TOKIOさんはHGさんと平瀬から白山へ行き、確か8時か9時には頂上だと言っていました。
そして頂上から此方に向かって雄叫びを上げると言っていた。ここからは雲海の為に白山は見えませんでしたが、現在9:06だ!先程の叫びは雄叫びではなく白山にいるのでハックサンとクシャミをしたのだろうな。此方も涼しいが向こうは寒いらしい。(笑) 
気を取り直し歩き出すが何処までも続くジグザグ道に足が止まる・・・ここで5分の小休です。。。

毎度の御嶽山

乗鞍岳

9:23 南駒と仙涯嶺

   初めて越百山が姿を現す
気休めのエネルギーインゼリーでエネルギー補給を済ませ、
気を取り直して歩き出すと傾斜が徐々に緩やかになって来たではないか。
やっと前山の福栃山(2436m)への登りが終わりを迎えます。(^O^)/~~
そして前方には初めて越百山の頂が姿を現し感激!
苦しみましたがナントか登頂出来そうです。(^-^*)/

 雲海の向こうには乗鞍岳、北沢尾根の向こうに三ノ沢岳その右に木曽駒?左のトンガリは登ってみたい麦草岳?

アキノキリンソウ ツルリンドウ ギンリョウソウ
トンボソウ ゴゼンタチバナ
シナノオトギリ
ハリブキ
モミジカラマツソウ ハクサンシャクナゲ トモエシオガマ
ミヤマダイコンソウ ヨツバシオガマ?

9:34 避難小屋と越百小屋(マウスで中を見れます)

越百小屋からの200名山・南駒ケ岳2811m
福栃山を左から巻いて下って行くと越百小屋が見えて来ます。そこで今朝、私より15分早く登り始めた人と出会う。私はここまで4時間半掛かったのに、この方は既に登頂を済まされ下って来たところでした。4時間で登ったとか・・・皆さん凄いわ!(自分が軟弱なだけですね)小屋に着いて写真を撮っていると、小屋の前で休んでたパーティーの方が「ここからの下りのルートはどうですか?」と聞かれたので「少し登り返して後はひたすら下りますよ」と答えた。要するにビールが飲みたいので聞かれたのだった。そして安心してビールを飲んでいました。こちらは未だ1時間の登りが待っているので、写真撮影だけで先へ急ぎました。少し下り、ナギの横を通過して樹林帯の中を登っていくと、足元にはモミジカラマツソウが群生していました。展望が開けた所で振り返ると福栃山と赤い屋根の小屋が小さく見えます。

10:11 越百山が近づいた 

10:19 南越百まで足を伸ばそうかな
樹林帯を抜け、徐々に周りの木々も低くなって行き森林限界も近づいて来ます。
途中で高校のワンゲル部の生徒7〜8人と顧問の先生3人が一人、二人と下りて来ました。
生徒は疲れた様子でした。尾根に出ると展望が開け、振り返ると御岳も乗鞍もガスの中でしたが、木曽谷とその手前の昨年5月に登った糸瀬山はハッキリ見えました。森林限界を超えた辺りの登山道右下の岩場には花畑があり、黄色、白、ピンクの花が咲いていましたが、何かは確認できませんでした。

10:29 頂上のシンボルのオベリスク

10:31 やっとこさ越百山登頂!

仙涯嶺ズームアップ

越百小屋ズーム(マウスを当てると大きくなります)
仙涯嶺の岩峰は「お前のような軟弱者が来る所では無い」と言いたげにそびえておりました。
木曽駒、空木岳、南駒ヶ岳と縦走して来た登山者は、赤い屋根の越百小屋の赤い屋根を見るとホットするんだろうな。東側の伊那谷は180度ガスで何も見えません。唯一仙丈ヶ岳辺りが一時的に見えただけでした。

誰も居ないし、誰も来ない山頂のオベリスクで風を避け一人でランチを済ませ、
暇なので携帯を出すとバリサンだったので、我が家に掛けて見ると繋がりました。
見る見るガスが沸き、南駒ヶ岳は直に見えなくなりましたが、仙涯嶺だけは終始見えていました。




晴れていたら南アルプスがこんな感じです。

南側は南越百山の向こうに安平路山その向こうに恵那山が見えただけでした。 
ランチの後、体力が復活したら南越百まで行くつもりだったが、直にガスで隠れてしまったので諦めました。
2年前に登った烏帽子ヶ岳も見下ろしたかったのに見えない・・・
遠く塩見岳の右に富士山も望める筈なのに見えない・・・見えるのは180度ガスだけ。(・ω・;)

西側は左が登って来た福栃山で、下に小さく赤い屋根の越百小屋。
中央が木曽谷で右の山が糸瀬山、そしてその麓に伊奈川ダムです。
1時間居ても誰も来ないので11:24下山しました。

頂上付近に咲いていた数少ない花たち

越百小屋はH4年より営業

髭面の主
越百小屋まで登りの半分の28分で着きました。小屋の髭面の主が布団を片付けていたので会話をしながら8分休みました。この小屋はH4年11月から営業を始め、現在は3名のスタッフで切盛りしているとの事でした。12:00ジャストに下山再開。休憩後はあれほど苦しんだ登りがウソのように快調に下りました。小屋から32分で上の水場分岐へ着いたので、早速飲みに下りると4名が昼食中でした。冷たく美味しい水ですので、是非飲んでみて下さい。ペットボトルに汲み、飲みながら下りました。そこから下の水場まで約1時間でした。勿論そこでも空になったペットボトルに汲み飲みながら下りました。良く飲むでしょう。(^。^;) 何時も登りより下りの方が良く飲みますよ。
お蔭で腹はタップンタップンでした。(苦笑)下山中に出合った登山者は10名程でしたが、午後から登るのだから勿論小屋泊まりでしょうね。今回越百山の日帰りピストンをしたのは二人だけだったようです。(^。^;) 2時に福栃平登山口へ着くとワンゲル部が休憩中でした。
ほぼ同時に林道を歩き出した先生に話を聞けば、北沢尾根を登り摺鉢窪避難小屋泊で越百山へ回り降りて来たと言われました。南駒への登りでペイントなどが無くルートが分かり難い所があったのと、花崗岩の飛び石のような所は唯一危険箇所で、下見の先生も落ちそうになったらしいです。そして話し終えると足早に去って行きました。帰りの林道歩きも朝写し損ねた花の写真を撮りながら歩きましたが、40分で車へ着きました。クーラーバッグに冷やしておいた自作のトマトを2個ペロリと美味しく食べれました。良く登ったと充実感に浸りながら帰り支度を済ませ3:00ジャストに帰路に着きました。土岐市の道の駅でトイレ休憩に寄った時、久し振りにTOKIOさんの生声が聞きたくなり、ここの近くにお住まいらしいので携帯に掛けました。
平瀬から白山へ登られ、御前峰から大汝峰まで足を延ばし12時半に車に戻ったとの事・・・流石は超人TOKIOさんは凄いわ!そして無事に6:35我が家に戻りました。
念願の中ア・越百山へ登れた事は非常に嬉しかったね!多くの方は縦走したり周回する途中に過ぎないピークだが、私にとっては此処だけで充分過ぎるピークでした。ガスが出て展望は180度だったので、次回の楽しみに取っておきます。(行く事が有るだろうか?)(^O^)/~~

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