2006,6,4 天空遊歩道の呼び名につられ往復17kmのロングコースを
久し振りに同級生と縦走路ピストンをする (^。^;)
  〔天空遊歩道〕
位山〜川上岳

   1529m   1626m

   (岐阜・高山市)

   
 ☆ダナ平林道終点登山口-(38分)-位山-(45分)-残り5km地点-(31分)-1430三角点
    -(28分)-残り2km地点-(52分)-川上岳

 ☆川上岳-(57分)-1430三角点-(20分)-残り2km地点-(60分)-位山-(5分)-天の泉
   -(30分)-林道終点登山口
高低差(片道) 300m(累計740m) 距離 往復約17km
登り 3時間20分 下り 3時間7分
メンバー シュンチャンとの二人旅 アプローチ 133km 2:30
位山・川上岳は其々登ってはいるが、今年3月の高屹山と4月の船山から見た川上岳へ、素晴らしい呼び名の「天空遊歩道」の縦走路から登って見たくなった。以前から気にはなっていたが、距離が往復17kmなので躊躇していたのは事実である。17kmと言えば、清内路村から富士見台を目指した時が17kmで同じだった。あの時は高低差も累計高低差もこちらよりは高かったが3時間で登れた。今年になって2時間〜3時間の山ばかりだったので、そろそろ距離を伸ばし体力測定でもしてアルプス日帰り山行に備えなければなるまい。
てな事で、行ってみる事にしました。(^O^)/~~
位山・船山・川上岳は「位山三山」と呼ばれる伝説の山である。
「神代の昔、川上岳には美しい女神が住んでおり、位山の男神をめぐって船山の女神と争った末、位山の男神と結ばれた。川上岳と位山を結ぶなべつる尾根は、位山の男神の心を射止めた川上岳の女神が通う道だった」新・岐阜県の山より抜粋
そうか〜だったら男神が川上岳の恋人女神に会いに行くつもりで、若かりし頃の事を思い出しながらノンビリ歩こう〜♪と気軽に思っていた。そしたら前日になり近くの同級生のシュンチャンが、私が掲示板に「天空遊歩道を歩いてきます」と書き込んだのを見て「同行したい」と言って来たではないか。そのシュンチャンは最近はあまり山へ行っていないと聞いていたので、はたして17kmを歩けるのか心配だったが、OK!を出していく事にした。
さて、どんな結末になるやら・・・(^^;)
シュンチャンの家に4:45に迎えに行き、いつものルート関・金山線(58号)へ美濃市から入り金山でR41に出る。R41を北上し、久々野から位山スノーパーク・スキー場を目指し左折する。
シュンチャンとは2年前の取立山以来の久し振りの山行なので、道中尽きる事無く話が続いた。
最近はPCはやっていなく、仕事関係の方に「ごっちゃんの保木山カタクリレポに出ていて有名になったね」と言われ驚いて見たらしく、それからPCを復活し掲示板の山行予定を見ての参加表明したらしい。その仕事関係の方は美濃ハイキングクラブの中心的立場の方らしいのだが、私にしてみれば其の方がHPを見て下さった事が驚きだった。位山スキー場の前が苅安峠で、道の駅「モンデウス飛騨位山」がある。過去2年、道の駅スタンプラリーで県内の全ての道の駅を回ったが、交通量が少ないここに道の駅が有るのが不思議な場所である。トイレ休憩に寄ると1台の車の男性が登山靴を履いて登山の用意をしているではないか。こんな所から歩く人は位山登山だと勝手に決め付けていた。トイレを済ませ道の駅の前の通りを先へ進み、右へカーブした下りを少し行き左へ戻るように鋭角に左折する。林道を進むとゲレンデ右端の位山登山口がある。この先の約5kmのダナ平林道へと入って行くのだが、林道入り口には5kmと書いてあったが車で計測したら6kmだった。

6:49 ゲレンデ右端の位山登山口

7:22 登山開始(標高1320m)
約6kmのダナ平林道は普通車ではキツそうなかなり荒れたダートだったので、四駆でも慎重に進む事になる。お蔭でゆっくり20分掛けて登山口駐車場へと着く。10数台は止めれそうな整備された駐車場には横浜ナンバーと静岡ナンバーの2台が既に止まっていた。他県の車がここまで来ているのにもチョッと驚きだったが、そう言えば位山は200名山、川上岳は300名山だったので納得できました。ここには綺麗なトイレと東屋が有ったのにもチョッと驚いたな。早速準備を済ませ歩き出す。
鳥居の右側が登山口だが階段を登った所からでも登山道へ出れます。チョッと変わった雰囲気の神社だったので、何の神社かと思い先ずは階段を登ってみてビックリ!狛犬ではなく人面狛竜?狛蛇?だった・・・それもチャンと「あ・うん」になっていたのには驚いたね!こんなの初めて見た。
位山・太陽御神殿と記してあった・・・?
スタート前から何故か驚いてばかりだった・・・
先が思いやられる・・・さて、位山まで高低差200m、距離1,5kmの登りから始まります。
気が付けばシュンチャンはもう居ない・・・相変らずだ・・・(・ω・;)

あ 阿竜?

うん 吽竜?
登山口からは圧倒される巨岩が点在する急登までは行かないが、そこそこの登りをこなして進む。巨岩の上には必ず木が生え、根が岩を抱き込むように延びている。
凄い生命力である。見習わなくては・・・(^。^;)
その巨岩には其々名前が付けてある。「みそぎ岩」「みかど岩」「ひかり岩」「おぼろ岩」等々。
このコースは巨岩群登山道と呼ばれ、正に巨岩のオンパレードである。
同行者が居ると巨岩、巨木との対比が出来るので有りがたいね。(^-^*)/

7:48 天の岩戸

花期が終わり変身中のバイカオウレン
急登も直に終わり、傾斜が緩くなって来て7:47スキー場からのコースと合流する。
そこには鏡岩と天の岩戸があり、足元には花期の終わりかけたバイカオウレンが群生していた。

7:55 天の泉 分岐

8:00 位山頂上 記念撮影
沼地に丸太を敷き詰めた登山道を行くと直に「天の泉」分岐である。万病に効くといわれる御神水は帰りに汲んで行くので、先へ進むと広場に出た。ここには以前展望台が有ったらしいが今は無し。その先に「天空遊歩道」入り口が有るが先ずは位山頂上へ行き、シュンチャンは初登頂だったので、展望の無い頂上で記念撮影。8:06いよいよ「天空遊歩道」へ足を踏み入れるのである。
実にロマンを感じるワクワクさせられる呼び名ではないか!
ヒョットして「天空の城ラピュタ」へと続いているのであろうか?真実を明かしてやる!(^。^;)

8:11 巨石 巨岩の次は巨木が点在

8:27 初めて川上岳を確認(霞んで見難い)
標柱には川上岳まで7kmが消して7,7kmと書き直してある。
と言う事は往復18,4kmではないか!(-"-;)  ん〜気を取り直して歩き出す。
初めは展望の無い中を緩やかに下って行き、いい感じだったが直ぐに登り返しが待っている。
直ぐに帰ってくる二人連れの登山者に出会う。この二人は少し先で引き返したらしい。
川上岳まではアップダウンの繰り返しの尾根歩きが延々と延びているのである・・・
展望の効く尾根に出て初めて川上岳が姿を現すが、あまりに遠く霞んでいる。

8:29 これから歩く尾根道

8:51 川上岳まで5km地点
シュンチャンは昨年はたったの2回、今年も5月に入って相戸岳、荒島岳に登っただけとは思えない快調なペースで歩いて行く。こちらは何時もの様に写真を撮りながらのマイペース前進なので、あっと言う間に見えなくなってしまう。人の心配をよそに、とてもブランクを感じさせない快調な歩きだ。
そう言えば中学時代は、誰もが嫌がる陸上の800mの選手だったので、
自力が違うのだな・・・┐('〜`;)┌  位山を出て1時間が経ったので
9:03(1370m地点)に8分の小休。小腹が空いたのでおにぎりを一個食べる。
普段は山では滅多におにぎりは食べないのだが、今日は何故か久し振りに買ってきた。

8:52 川上岳のシルエットが
        濃くなって来た

9:22 1430m三角点(中間地点辺り)
        90度左へ進路変更

ミヤマシキミ

マイズルソウ

ユキザサ

ツクバネソウ
コース上には巨木が点在し、意外な事に所々シラカバ林もある。展望の良い尾根歩きとブナ等の樹林帯と変化に富んだコースで疲れを忘れさせてくれる。
登山道の花は自分にも名前が分かる、何処にも有るような花ばかりだった。
コース初めは色の薄いショウジョウバカマが沢山あり、他にはミヤマシキミが全体に点在していた。
こんなにミヤマシキミを見たのは初めてだった。後は所々にユキザサくらいかな。
マイズルソウは一箇所に固まって咲いていた。
シュンチャンは花には全く興味が無く、名前を答えると感心しきりだった・・・(^。^;)
9:30ころに下山者に遭遇。既に川上岳まで行っての帰りだった。
この時間に戻って来るには日の出と共に歩き出したのであろうか。

9:30 益々シルエットが濃くなってきた
       川上岳

9:50 川上岳まで2,1km地点
     たまにはモデルにね!

10:08 巨樹巨木百選「宮の大イチョウ」分岐

10:16 杉の巨木
そろそろ最低鞍部1385m地点に来たので、最後の高低差240mの登りが始まる。
鞍部から中間地点辺りまで登った所で3時間が経っていて、最後の登りに備えて7分の小休。
この天空遊歩道は登山者も少なく踏み後も薄いと予想していたが、泥濘には多くの足跡が見れたし登山道もハッキリとしていたのは意外だった。かなり多くの登山者が利用しているようだった。
  10:36 傾斜も緩くなり頂上近しを予感
10:42 川上岳登頂 引き抜いたのでは無い
そんなにキツクない最後の登りをこなすと森林限界を超えたような雰囲気の稜線上の前方に標柱が見えて来た。わりと呆気なく、「ま〜どうゆうふぅ〜」と意外なことに誰も居ない頂上へ着いた。
登山口から3時間半〜4時間の予定だったが、3時間20分で到着出来たのは上出来だね。
素晴らしい360度の展望が広がっている筈が・・・
この時期は霞んでいて当然のように遠望が利かない山頂だった。
6年前、中一だった息子と来た時には建っていた標柱が倒れていたので持ち上げて記念撮影!
中が空洞のスチール製なので軽いです。決して引き抜いたのではありませんよ!
撮影後、早速ビールで乾杯!私は登り返しとか長いルートの時はアルコールを控えるので、
ノンアルコールビールです。(^。^;) ランチの最中、
11:20に同じルートから単独者到着。
アッ!スキー場Pから歩き出した方ではないか!
聞けば、ゲレンデ登山口から4時間20分で着いたとか。我々だったら5時間以上だろうな・・・
富山出身で何時もは北アルプスばかり歩いているのだが、神岡へ転勤になったのをきっかけに岐阜の低山を歩いているとの事だったので納得。
山之口林道ルート方面からの登山者も徐々に増え賑やかになって来た。位山方面から夫婦連れも来られた。山之口ルートから登ってきた名古屋の単独者が隣に座りランチを始めたので会話をする。山話をしていたら近いうちに空木岳へ登ると言われたので、早速「ごっちゃん教HP」の布教活動として手作り名刺を渡す。「空木岳レポが有るので良かったら見てください」。この方は白山近辺がお気に入りのようだったので、「昨年の三ノ峰も有りますよ」とね。私も半分名古屋の血が混ざっているので、名古屋の方には親近感を感じます。現に叔父、叔母、従兄弟は全て愛知県内ばかりです。
1時間15分が経ち下山予定の12時近くなったので
11:57下山開始。

12:03 位山は遠い・・・

12:34 ブナの巨木

オオカメノキ


チゴユリ

何蝶?
  1:36 位山がだいぶ近づいてきた
笹の中の登山道
時々吹く冷たい風が実に気持ちよいので、快調に歩けた。
その気持ちよい風に当たっていたいが、シュンチャンはさっさと先へ行ってしまう・・・(^。^;)
流石に日が当たると暑いので、これからの時期、日当歩きでは暑さが敵になるでしょうね。
ウグイスが「ホーホケキョ!ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ・・・・・・・
最後はケッ・・キョ・・ケッ・・・キョ・・・と物凄く長い鳴き方をしていた。
長鳴きコンクールでも有れば必ず優勝と言える、今までに聴いた事が無い長さでした。σ(^◇^;)。
すると前方を歩くシュンチャンが「うわ〜」と凄い悲鳴を上げた。熊でも出たかと緊張したら・・・
蛇がいたらしい・・・蛇みたいな物は放っておけば居なくなるのにね。(-"-;)かなり嫌いらしい。
私達の子供の頃は野蛮で、蛇を見つけると必ず石や棒で虐めていたのにね・・・
何時もは殆どお目に掛からない蛇だが、今日だけで3匹のご対面だった。

2:26 天の泉(位山・御神水)
    多くは無いが直ぐに溜まる
下山後2時間が経っていたので、位山への最後の登り返しに備え8分の小休。休んでいたら夫婦連れが追い越して行く。ナント!この方達もゲレンデから登られたとの事。負けました・・・今回、天空遊歩道を歩いたのは自分達を入れ12名で、意外に多く登られるのだった。可児市のご夫婦と一緒に「天の泉」へ行く。位山頂上の新しい標柱の後ろへ進み、表示に従い天の泉へ下りて行く。3年前に位山へ登った時に寄ったら、福井から来たご夫婦が登山を兼ねてポリタンクを背負い汲みに来られた。毎年汲みにきていると言われ「この水は万病に効く有りがたい御神水ですよ」と聞いた記憶だったので、せっかく来たので今回も寄る事にしました。結局、1,5リットル汲んで来ました。冷たくて美味しい水です。これで病気知らずに長生きできそうだ!(^-^*)/

2:49 蔵立岩

3:05  登山口Pへ無事戻る
10数分ほど天の泉へ寄り道したので予定を少しオーバーしたが、なんとか3時過ぎには無事戻れました。帰り支度を済ませ、3:20に帰路に着く。山から降りて来た軽装の若い女性が二人、林道を歩いていたので「5kmあり1時間以上掛かるので乗せてやろうか?」と問えば、片方は乗りたそうだったが、片方の子が「結構です」だったので先へ行く。同じ年頃の娘を持つ親として心配だったもんでね。今度は中間辺りだろうか、先方からどう見ても山には不釣合いの若いカップルが歩いて来た。車が近づくと彼女は彼氏に隠れるようにしている。街で見るような肌の露出度の高い格好をしたカップルが荒れた林道を歩いて、この先へ何しに行くのか?疑問を抱きながら林道を下ったが、カップルの車らしき物は何処にも無かった・・・?あのカップル何の為に・・・気になってしようが無い。

(注) ルート図&高低図はイメージですので、正確ではありません。
今回のロングコースは単独だったら途中で撤退していたかもしれなかった。
決して疲れての事ではなく、目的地の頂が遠く霞んでいた為にかなり遠く感じたからです。
でも、相棒が居た事により歩けたのであろう。でも、今回の相棒だったシュンチャンに山楽家として一言。人それぞれ山の楽しみ方は違うであろうが、ただガムシャラに歩くのではなく、もっと周りの花、巨木、景色等の自然を味わって山を楽しんで欲しいと思ったね。

「どこでもパノラマ」CDによる画像【北アルプス方面】  

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