2006,4,22      12年前に車で登って以来の山で、位山峠から登れる事を知り
                   思わぬ季節外れの新雪の中、早速登ってみました。
      船山
       1480m

  
     (岐阜・下呂市)
   
 ★位山峠登山口-(51分)-アララギ湖分岐-(41分)-休憩舎-(35分)-船山
 ★船山-(27分)-休憩舎-アララギ湖分岐-(57分)-位山峠登山口
高低差 累計約600m 距離 往復約8km
登り 2時間7分 下り 1時間24分
メンバー 単独 アプローチ 105km 2時間
船山は12年前に船山オート・キャンプ場へ行き、ついでに車で登った山です。展望も無く、
登るに値しない山と決めていましたが、アルコピア舟山スキー場にはスキーで何回も行きました。ところが、最近買った「新・分県登山ガイド20 岐阜県の山」に位山峠から登るコースが紹介されていました。登山道は無いと思っていたので、無性に歩きたくなり登ってみる事にした。展望は良くないが、まだ少しは残雪が有るだろうと期待をして行って見ました。
ところが、季節外れの新雪が積もった中を登る事になろうとは予想外でした。

(3/26に行ってみたが、峠が冬季通行止めで行けなかったのでした)今回は私には珍しく土曜日の出撃である。日曜の予報が良くないので、自営業の特権で繰り替え休日にして出かけました。お蔭で、帰ってからと日曜は当然ながら仕事である。┐('〜`;)┌
早く帰るために5:40に家を出る。途中のコンビニで買い物をするが、今回は早く帰って仕事が待っている為、ビールは無しで何時ものお気に入りのパン2個だけを買う。R41を北上して下呂温泉に近づいた辺りで、道路沿いの桜が風に吹かれ花吹雪状態だった。まるで優勝パレードの中を走っているようで楽しかったが、こんな事を思うのは私だけかな?σ(^◇^;)。。。
前回同様、上呂駅で左折をし橋を渡って位山峠を目指して北上する。冬季通行止めゲート手前の道路標示版は「位山峠冬季通行止め」のままであった・・・3/26に通れなかった為、帰宅後調べたら通行止めは4/15までとなっていたので気にせずに進んでみた。ゲートの横は車が通れるスペースは空いている。ゲートから先は徐々に道路幅も狭くなり、すれ違いが出来ない程の幅しかない。前回残雪が有りユーターンした所まで行くと、雪は完全に溶けていたのでホットして先へ進む。
周りの木々は前日の降雪で白くなっている為、今度は道路の積雪が心配になって来た。
位山峠が近づくに従って道路も白くなってきたので、四駆に切り替え進む。タイヤは今だにスタッドレスのままなので良かった〜。その新雪には前日と思われるタイヤ跡が有るので、峠へは行けると確信したのだった。峠らしき所へ着いたので車から降り確認すると、歌碑と東屋が有り正に位山峠でした。車外に出ると当然ながら寒かった〜。車は3〜4台は止めれるかな。
下山後帰路をアララギ湖経由で帰って分かったのだが、峠から100mも行くと2斜線の立派な道路になっていたので、峠に止めれなくても2斜線の道路脇には充分止めれます。
7:37 新雪積もる位山峠着  7:51 準備を済ませスタート 〜♪
早速準備に掛かるが寒い!ウグイスが一声「なんじゃこの雪は〜寒くてたまら〜ん ホーホケキョ」と泣いている様に聞こえたな。車中にはスノーシューとカンジキが入れっぱなしになっているが、
積雪が15cmほどで頂上付近の様子がワカン無いのでワカンを持参する事にした。
登山口の案内板にはこの附近で観察できる野鳥の説明が書いてある。そして、この登山道の名前が「光と風の道」とも書いてあるし、この道の一部は位山官道で、かつては都に通じる重要な東山古道と記してある。そう言えば、昨年9月に長野のこばさんに会う為に行った富士見台の神坂神社コースが古代東山道だったが、古代にはこの道と繋がっていたのかな? 
寒いので雨具の上着を着て歩き出す。
 8:03 岐阜大演習林のブナ林  8:13 朝陽が眩しい 晴天を約束
歩き出しは切り開かれた明るい登山道で前方のピークを巻くように進む。野鳥観察棟が有るらしいが、気が付かず進み木々はブナ林へと変わる。このルートは岐阜大学の演習林になっている為、登山道周りの木々には黄色やピンクのテープが沢山巻いてあり番号も書いてある。その木々は雪をまとい、樹間から見える青空が実に良い感じで、とても4月22日とは思えない。風も有り、正に「光と風の道」を体感できた。このコースの見所はブナ、ミズナラ、トチ、コナラ、ヒノキ、サワラ、イチイなどの巨木が見られる事だが、いかんせん巨木好きなくせに私はブナ、ヒノキ、サワラくらいしか判別が出来ません・・・歩き出して30分もすると樹間から頂上ピークが見え出す。登山道は幾つものピークのアップダウンを繰り返し進むが、帰りの登り返しを考えると気が重いな。(x_x;)
 8:21 行く手に船山ピーク
 見事なブナの巨木  次から次に現れる巨木
 直径1mを超える巨木 はて何の木?  8:42 カラマツ林の中のアララギ湖分岐
 9:00 まだまだ現れる巨木  9:20 急登の途中 振り返れば川上岳
 9:23 頂上稜線上の休憩舎 頂上まで900m  広い尾根道で何処でも歩ける
歩き出して約1時間半で頂上大地の一角の休憩舎に着いた。ルートマップは真っ直ぐ先を示しているが、地図と磁石で確認すると休憩舎の前を通り少し左へ進路をとるのだった。この先は広い尾根道で何処でも歩けるが、残雪の上に新雪も20cmほど有り、所々で踏み抜いたのでここでワカンを装着する。買ってから初めて使うのだが、ガニマタのオイラにはスノーシューより歩き易く感じたのだった。右の方角の切り開きに毎度の御嶽山、乗鞍岳が姿を現したので早速写す。
御嶽山は頂上一帯がガスっているが、意外な展望で満足いく眺めである。
 毎度の御嶽山  此方も毎度の乗鞍岳
 9:36 左のシラカバ林からは白山が見え出す
 9:43 山頂公園一帯
広い雪原は自分の為だけに広がっているような物で、真っ直ぐ歩かず左に白山が現れれば左へ行き、右に御嶽山が望めれば右へ行き、右往左往してさ迷った。\(^O^)/~~
 9:50 観光花木園の先にアンテナが現れる   9:52 山頂管理棟 屋上は展望台
山頂近くまで車で登れる頂上一帯は自然公園であり花木園であるので、ベンチやトイレが整備されている。サラサドウダンの開花時は凄いらしいし、湿地帯には水芭蕉も咲くらしい。
花木園を過ぎると二階建ての管理棟が現れる。12年前に来た時は展望台で子供の写真を撮ったが、夏だったので遠望が利かなかったのが悪い印象になり残っていたのです。
 三角点と船山神社を探し雪原を進む。それにしても沢山のアンテナが有り、軍事基地さながらである。
せっかく登った山頂に人工物が有ると気分をそがれるが、このアンテナ群も人間界には必要不可欠な物であろうから目をつむり、船山の象徴として認めざるを得ないな。
でも、これだけ有ると壮観である。 (^_^;)
 9:58 頂上表示プレート発見!記念撮影  純白の乗鞍岳
三角点はアンテナのフェンス脇に有ると聞いていたのでそちらえ向かうが、アンテナが多くどのアンテナなのかサッパリ分からない。だが、偶然目の前の木に「船山」の小さなプレートが見つかった。プレートの裏には「2005,5,1 関山岳会」と書いてある。そのプレートの前の一番大きなアンテナのフェンス脇の白木に三角点表示がして有るのを見つけ、雪を退け石柱の三角点を探したが見つからなかった?記念撮影を済ませ他のアンテナ群方向へ行って見ると槍・穂高〜乗鞍方面が一部木々に遮られるが確認できたので写真を写す。船山神社は諦めようとしたら表示が目に付たので、その方向へ行ってみた。最後のアンテナを過ぎ、少し登り返した所が船山神社だった。
船山の山名の由来は想像どうり、船を逆さに伏せたような山容から来ている。我が家の近くの舟伏山もそうだが、そちらは地殻変動が盛んに起きていた時代に海底が隆起して出来た山なので、山頂近くからは海洋生物の化石が発掘される。実にロマンを感じる話だが、此方も違った意味で負けてはいない。船山、位山、川上岳は飛騨三霊山と言われた神代の昔、位山の男神をめぐり船山と川上岳の女神が争い、船山の女神は敗れ川上岳の女神と位山の男神が結ばれたらしい。
そんな話を聞いてからは船山神社で恋愛成就などは祈願できない・・・神様も恋愛するんだね?
話は変わるが、何時も仕事中に聞いているラジオの常連リスナーに「天照ホモの神」なるオカマちゃんがいる。皆さん面白いラジオネームを考えるものであるが、最近笑ったラジオネームに
「かい〜ケツ・ハリマ王」がいた。(大笑いだった)話がそれたので本文に移ります。
腹も減ってきたので、展望台へ戻りランチにしようとして管理棟へ戻る。が・・・階段に柵がして有り入れない。せっかく来たのに・・・管理者には申し訳ないが、柵を乗り越え階段を上がってしまった。
展望台は風が強く寒いが、展望は予想以上に良かった。乗鞍、笠はアンテナに邪魔されてるだけで、ほぼ360度の展望が得られた。12年前にキャンプに来て登った時は夏だったので遠望が利かなく、展望が良かった記憶が有りませんでした。展望を楽しんでからパン二個とホットレモンでランチを済ませ、寒いので30分で退散しました。最近は山で登山者に出会うことが無く、チョッと寂しいな。
      川上岳                          別山      白山       位山
 御前岳 猿ヶ馬場     三ヶ辻山             金剛堂山   猪臥山     白木峰
   奥大日 剣 薬師 北俣 黒五   笠    槍  穂高              乗鞍                 

 奥大日    剣    薬師 北俣       黒五   
     槍           穂高

下山を始めるとガスが消え全容を表した御嶽山
下山路はアララギ湖分岐から下りようと思ったが、往路を戻りました。思った通り、幾つもの登り返しは辛く何度も足が止まり、体力の無さを痛感しました。気温が上がった為に雪もかなり溶け、滑るので歩き辛かったのも体力消耗に拍車を掛けたかな。結局、今回も誰にも出会う事無く、山での出会いを楽しみにしている私にとっては静かでも有り、寂しくもある山でした。
 12:11 登山口の位山峠へ戻る  位山とアララギ湖
帰路は高屹山の写真を撮るためにアララギ湖経由で帰ることにした。位山峠を100mほど下り立派な道路に驚いた。道幅の広い立派な2斜線道路になっていたので、峠に車が置けなくてもここの車道脇には充分置けます。1kmほど下るとゲートが有るが、車が通れるスペースが開けてあったので通過できた。これだけ立派な車道が峠近くまで延びているのだったら3/26に来た時も遠回りになるが、此方から行けば峠まで行けたであろう。ゲートの先にはアララギ湖があり、周辺は整備された観光スポットで立派な管理棟の「あららぎ荘」もある。近くには民宿も有るので、冬でもこの辺りまでは除雪がされると思います。暫く進むと里から遠くにハッキリと乗鞍岳が確認できた。
船山山頂より此方の方が綺麗だったな・・・(^O^)/~~
 乗鞍岳  3/26に登った高屹山(R41より撮影)
今まで船山はアンテナ群の存在と車道が通じている為、登る対象外な山でした。
しかし、こうして登ってみると中々どうして展望も良く、雪のせいで雰囲気も良く気に入りました。でも、ハイカーの居ない冬季限定かな?前々回、前回の山同様「新・岐阜県の山」に紹介された事により登山者は増えるであろう。 皆さん、登ってやってください。
 
(注) ルート図はイメージなので正確では有りません
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