05,5,15

奥三界山
       1810、5m

(岐阜・川上村)



夕森公園ゲートP-(25分)-天然公園分岐-(50分)-林道出合
-(70分)-登山口-(20分)-水場-(53分)-奥三界山-(46分)
-登山口-(58分)-林道出合-(27分)-天然公園分岐-(26分)
-ゲートP
高低差 1090m 距離 往復約16,5km
登り 3時間48分 下り 2時間37分
単独一人旅 109km  2時間10分

長い林道歩きの末に辿り着く奥深い長野県境の
山で、中央・南アルプス展望の山。

TOP

今回の奥三界山は、長い林道歩きがメインのような登山道である。金曜日までの天気予報は
良かったが、土曜になって急に悪くなり迷った。しかし、今回行かないと次週が法事なので余計
に迷った。今までは30%だと良しで、40%だと降ると決めていたが、今回は微妙だ。午前中は降
り、昼頃から曇りマークである為余計に迷ったが、行く事にした。

4:00過ぎに起き外を見るが降って居ない。よし!で、5:00に家を出る。美濃加茂市辺りには降った
形跡が有るが、乾いていて空は曇っている。何とか降らないでくれと祈りながら土岐市に着いたが、
曇り空の割りには遠くの山も確認出来た。「いいじゃないの」と呟きながら恵那市に着いたら道路が
濡れていて、直に小雨に変わった。気が重くなってきたので、音楽でも鳴らしながらと思いテープを取
り出し掛けてみたら久し振りの「増位山」だった。若い頃は人並みに良く柳ヶ瀬へ行き、カラオケで歌った
曲だ。今までにCDは買った事が無く、古いカセットテープ(フォーク、ニューミュージック)しか持って居な
いが、増位山は特別である。気晴らしに声を出しながら歌い、中津川市に着くが周りの山は何も見えな
くなって来た。この辺りでは雨も止んでいたので、道の駅「きりら坂下」でトイレ休憩をして出てきたら
何と、本降りになっていた。もう音楽を聞く気にも成らず、夕森公園を目指し北上する。

7:06 夕森公園入口

7:10 林道ゲート

夕森公園へ来たのは初めてなので、トロッコ列車が有り驚いた。奥へ進むと「YOU・遊・館」が有り
そこの駐車場に雨具を着た登山者らしき人が居た。カーブを曲がりながら上へ進み、龍神の滝の
道標に従い右の細い道を進む。龍神の滝への入り口とキャンプ場を右に送り進むと直にゲートがある。
7〜8台は止めれそうなスペースが有るので、此処に止めるが・・・誰も居ない。
無常にも霧状の雨が降っている。雨の中のスタートになるが、昨年10月の北夕森山以来である。
あの時は1時間歩いてガスも雨も酷くなるばかりだったので、撤退したのだった。今日も止みそうに
無かったら途中撤退のつもりで7:30歩き出す。カッパは下だけ着て傘を差して行く。

約30分の林道歩きから始まる。道路沿いにはモミジの木が植えてあり、秋の紅葉には綺麗であろう。
下には花期が終わりかけたシロヤマブキが至る所に咲いている。谷川沿いに歩くので、川の音を聞
きながらの足慣らし気分で行くと、7:50銅穴の滝に着く。

橋の上から見える銅穴の滝

7:55   天然公園分岐

天然公園分岐を左へ少し行くと、雨で濡れて滑りやすい丸太の階段を下りる。川上川本流の扇谷
に架かる吊橋を渡るが、元気良く歩くと良く揺れる。後は、今日の行程の中では一番のキツイ登りが
約1時間、高低差350mが続く。登り始めて5分もすると、一つ滝、アゼ滝の分岐を右に送り人工林の
中のジグザグの登りが続く。一気に汗が噴出してきたが、雨具の上を着ていたらもっと凄い事になっ
ていたで有ろう。

7:58  良く揺れる吊橋

8:35 視界20mの桧林を進む

桧は比較的若い木が多いが、所々に直径1mは有る
切り株が点在している。花は何も無いが、気が付けば
足元にギンリョウソウが咲いていた。

8:35辺りで1時間経っているのに気が付き、
お茶を一口飲み高度計を見たら1130mだった。
林道出合が1180mなので、直に林道に出る事
が分ったので休まず進む。8:45前方が明るく
成ったと思ったら林道に出たので、休憩をしよ
うとしたら目の前に花が咲いていた。
林道も水平道なので、写真を撮りながらの休憩
にする。結局、休まなかった。
     ご覧のような視界20mの中を進む。

8:45 林道出合着

銅穴の滝

約3,5km高低差250mの林道歩きが続く。
数字だけを見れば1時間は掛からない計算だが、
合羽を着たり、ガレ場続きでそんな訳には行か
なかった。暫くはきれいな林道だったが、徐々に
荒れて来て、こんな天気の日は恐怖感さえ感じる。

林道歩きで右に見えていたはずの夕森山
                (下山時撮影)

まだ今日は小雨程度だが、大雨の後などはとても危険と思われる箇所が何箇所か有る。
事故が起きると直に責任問題が問われる昨今に、このような林道が立ち入り禁止でないのが
不思議である。こんな天気に来る物好きは自分だけだろうと思い何処で引き返すか考えたが、
ネット検索した時に分ったのだが、立派な木組みの橋が有り、そこに昇竜の滝が有るらしい。
その写真だけは撮りたいが、この視界では期待薄である。

9:22

9:31

風も無く小雨の中を傘を差しての歩きだったが、急に風が出て来て雨も大粒が降り出した。
そしたら一気に視界が開け、何と見たかった昇竜の滝と木組の橋が視界に飛び込んで来た。
天が「此処だけは見せてやるので帰れ」とでも言っているかのようにも思えた。傘では追いつか
無い降りなので、上着を着る。手も冷たくなったので、レイン用手袋をはめる。

田立天然公園→

雨の中写真を撮りまくったが、カメラは防水では無い
ので心配になるほど濡れてしまった。
橋の下を通過し、右へカーブして進むと天然公園
との分岐が有る。ここは左へ進路をとり、落石でガレ
た道を行くと木組の橋の上に行く。天然公園へ行くには
かなり歩く事になる。

9:33 天然公園分岐

木組の橋の上から見た昇龍の滝

橋から先は、今迄の林道ガレ場がほんの序曲
だったかのようなすごい所を歩く事になる。
足元も気に成るが、上も凄い事に成っているので
落石が気になり上を見たり、下を見たりで忙しい。
オナラが出そうになったが、爆風で崩れるといけ
ないので我慢をして歩いた。(゜ε゜;)

9:52 ここが最後のガレ場で向こう側に
     登山口が有る。

ギンリョウソウ

最後のガレ場辺りから左に見える三界山には
薄日が差していて、いよいよ雨も上がるかと
ホッとした。稜線沿いには林道らしき道が見え
るが、何処から続いているのだろうか?
ガレ場を過ぎ右へカーブした所に古い作業小屋
が有り、そこがいよいよ登り口である。
ここまで約2時間半、まだ休憩をしていなかっ
たので小休止にする。腹も空いたので、大きい
大福もちを食べエネルギーインゼリーを飲む。
この時点では雨は止んでいたが、見えていた
三界山や周りの山にガスがかかり見えなくなっ
てしまった。ガッカリだ!10分休み重い気持ちで
歩き出す。小屋の裏にトラロープの付いたハシ
ゴが有り、ここから登り始める。登りきると背丈
ほどの笹の中の切り開きを進み、10分も行くと
展望の効きそうな笹野原に出るが、ガスで何
も見えず。そこから10分辺りで水場らしき所に
着くが、ほんの少しの水が石の間から流れ落
ちている。ここで濡れた石に滑り岩の隙間へ
足を滑らかす。一瞬ヒヤッとするが、セーフだった。
足元には、此れからがシーズンとばかりにショウ
ジョウバカマとバイカオウレンが咲いていた。

三界山

9:54 奥三界山への登山口がある作業小屋

10:29 水場を過ぎて直にガレ場歩きが始まる。
石が濡れていて滑りやすいので慎重に一歩一歩
歩を進める。初めのうちは水の流れが有り、飲みたい
衝動に駆られるが、雨天時と雨上がりの水は飲まない
方が良いと言うのは鉄則だ。しかし、誘惑に負け飲ん
でみたら何と冷たくて美味しい事か。

10:36 ガレ場歩きも直に終わり、笹の中に
カラマツが点在する中を登る。少し行くと開けた所
に出る。ガイドブックによると、この辺りから振り返
ると中・アと南・アを望む事が出来るらしいが・・・。
道はやがて桧などの原生林の樹林帯へ入って行く。
ガイドブックには「風雪に痛めつけられて曲がりく
ねった木々は妖怪のようでもあり、幽玄な世界が
広がり霧に巻かれていたりすれば不気味な世界だ」
とあるが、そのまんまである。この辺りは5月の連
休頃まで残雪があり、登山道がハッキリせず迷う
らしい。

10:48 幽玄な森へ突入

11:13   鏡池

以外にも残雪が有る

緩やかな登りと、多少のアップダウンを繰り返しながら進み、足元にはこの辺りまでショウジョウバカマ
とバイカオウレンが交互に咲いている。所々ぬかるんだ箇所が有り、脇の方を選びながら進むと
右に鏡池が現れる。傍へ行こうとすると、苔むした地面が簡単に沈むので慌てて引き返す。
この辺りからは以外にも残雪が有り、喜んで上を歩く。そしたら、いきなり頂上だった。

11:22 寒い中、記念撮影

11:18に頂上に着くが、ガス、風ひどく何も見えない。一応展望台に登ってみるが、360度のガス。
長居は無用の感じだったので、取り合えず腹ごしらえの稲荷寿司を2個食べた所でパラパラと音が
しだした。なんと!アラレが降って来た。チョッとまずい事に成りそうだったので、慌てて身支度を
済ませ、10分の滞在で下山を始める。やはり誰もこんな天気には登って来ないと思っていたら
いきなり1人の登山者と出会った。単独かと思ったら、後から6人が来ると言われた。少し進むと
二人目の男性に出会った。その後に4人の女性と出会い、一人の方が「いい山ですね」と言われたが、
こんなガスって居て何も見えないのに「そうですね」とは言えなかった。この後に1人の男性と出会い
「後どれくらいですか?」と聞かれたので、時計を見たら10分が経っていたので「15〜20分ですね」
と答えてやった。この人までが同じパーティだったが、何と統制が取れていないことか。
でも、こんな天気の中登ってくる物好きな人がいてホッとした。結局この後にも登って来た人がいて
12人の物好きさんと出会った。!(^^)! 雨は相変わらず降ったりやんだりしている。

三等三角点

12:00ガレ場が終わり、右の切り開きへ進む

12:13 登山口の小屋へ着く

夕森山が見えて来た。やはりこの谷だけは
ガスが切れている。この林道を進んで行くと
夕森山登山口が有るらしい。ガレた所を歩いて
いる時に、石につまずいて前へ倒れ両手を突
くが怪我は無し。カメラを持っていなくてよか
たった〜。

木組の橋まで来て、これから歩く長い林道を眺める。

12:28

昇龍の滝

この木組の橋は、映画のワンシーンにでも出てきそ
うな雰囲気が有る。展望の効かなかった頂上よりも、
今日はこの橋がメインだ!田立の天然公園分岐の
橋の上に何と!マウンテンバイクが有り驚いた。長い
林道を漕いで来たのであろうが?今日出会った人の
どの人かな?高齢者ばかりだったが?
この辺りで昼食のやり直しをしようとして来たが
その気になれず、カッパとスパッツを脱ぐ。
もの凄く身軽になった気分で気持ちが良い。
しかし、暫く歩くと又しても降ってきたので傘を差して
歩く。

ショウジョウバカマ

バイカオウレン

夕森山

今日唯一の林道からのパノラマ

夕森山

昇龍の滝

登山口

天然公園分岐

林道

12:37

13:11 夕森田立林道出合

エイリアンに取り付かれた切り株

13:46 吊橋に着いてから河原へ降り顔を
洗うが、冷たくて気持ちがいい。しかし、冷た過ぎて
1分と入れておれない。

13:55 銅穴の滝

13:31に一つ滝、アゼ滝の分岐に着き、せっかくなので
滝見物へ向かうが、丸太をカットした滑りやすいハシゴ状
の道が続きなかなか着かない。谷へ降り切ると立派な
吊橋があり、渡ってから山腹に階段が上へと続いてい
たので諦めて戻る事にした。12分のタイムロス。
人工林の中のジグザグ道は雨で濡れて良く滑り、何回も
尻餅を突きそうになりながら四苦八苦して降りた。

銅穴の滝まで戻ってきた時にきれいな河原が有った
ので、そこで遅い昼食にする。費やした時間は13分。

14:29 林道ゲートに着くが、ビックリ!!
5〜6台は有ると思っていた車が自分のだけだった。?
皆さんは何処へ止め、何処から歩いて来たのか??
夕森田立林道にもゲートが有るらしいので、其方から
歩いたのかな?朝は気が付かなかったが、施錠してない?

車に着いたときには雨は降っていなかったが、
着替えていたらまた降り出した。今日は昼頃
から止むはずなのに全く当てに成らない。
冷たい物ばかり飲んだり食べたりだったので、
暖かい缶コーヒーを飲もうと自販機を見つけ
買おうとしたら冷たいのしかなかった。
そしたら、いきなりの土砂降りになった。今日の
天気はどうなっているのか?
帰路は5月4日の糸瀬山の帰りと同じルートで
帰ってきた。R257を北上していたら、カーナビ
の画面の右方向に奥三界山が出ていたので
其方を見たら大きな山が有ったので写したのが
左の写真だ。
奥三界山かな?

奥三界山

三界山

夕森山

登山口→

ゲートP

←林道出合


吊橋

夕森天然公園

夕森田立林道

龍神の滝

夕森公園口

10:05 距離2km高低差400mの登りだ

奥三界山の由来は三つの町村堺からきて
いると聞いた事が有る。同じ話で三国岳と
三国山があるが、こちらは沢山有る。
中・アの烏帽子岳へ行った時に調べてのだが、
全国に烏帽子と付く山も80ヶ所以上有るらしい。

今回の奥三界山は、半分以上が林道歩きが続く長いコースだった。その長い林道も
崩壊箇所が沢山有り気をつけなければ成らないので、今回のような天気には余り行か
ない方が良いと思う。せっかく長い行程を歩いて行ったのに展望は無く残念だったが、
是非晴天の時に再度行ってみたい山でした。でも、久し振りの雨登山は其れなりに
楽しいとは言えないが、記憶に残る山歩きが出来満足しております。

今回のルートはR19を行き坂下町から入ったが、帰りはR256、R41、関・金山線で
帰ってきた。距離も時間も殆んど同じだったので、帰りの中津川から恵那の渋滞を
考えると、今回のコース利用が多くなりそうだ。


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