戸台口バス停-(50分)−北沢峠-(1時間20分)-大滝の頭-
(50分)-小千丈岳-(56分)-仙丈ケ岳-(17分)-千丈小屋-
(30分)-馬ノ背ヒュッテ-(33分)-大滝の頭-(60分)-北沢峠
-(50分)-戸台口バス停
高低差 1000m 距離 9km
登り 3:06 下り 2:27
中3の息子と車中泊 190km  3時間30分

02,8,11

仙丈ケ岳
   3033m

(長野・長谷村)

南アルプス入門の山、仙丈ケ岳へ中3
の息子と行く
。北岳と富士山のツーショットが見れた

中学生になってあまり着いて来なくなった息子に「南アルプスへ行かないか?」と誘ったら
その気が有るみたいな返事が来た。一応、中央も北も一部だが行った事があっても南は無いので
その気が有るらしい。中3で受験生だが、夏休みの1日ぐらいどって事は無いので一緒に行く事にする。
やはり南アルプスは遠いので、車中泊で行く事にした。丁度1年前、白山の別山へ行った時に山仲間
の江崎さんが、千丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳を登っていて、情報収集済みなのでそれに従って行く。


土曜の夕方5:50に家を出る。丁度この日が日曜で、お盆休みになった所が多いのか、土岐インター
までに時間が掛かるが、中央道へ入ればスムーズに流れた。伊那インターで降りて戸台口Pへ9:35着。
駐車場は8割程の入りだったが、外で夜食を食べたかったので空いているスペースを探したら下段の
駐車場がガラガラだったので其方へ移動する。その前に、江崎さんに聞いていた通りにバスの始発時間
を調べる。混雑期には臨時バスが6:00に出るので、チェックするように言われていたが、6:30発だった。
車の居ないスペースに車を止め、夜食の焼きそばを食べながらビールを飲み、江崎さんに報告する。

5:00頃目が覚めたのでノンビリ朝食の支度をしながら、近くの老夫妻と「今日は臨時便は出ない
みたいですね」と会話を交わす。息子を起こしまだ時間に余裕が有るので、ゆっくりしていたら
バス停には早くから人が集まってきた。先程会話をしていた老夫妻がトイレから戻り「始発は6:10
ですよ」と教えてくれたので、慌てて身支度を済ませバス停へ行くとかなりの人が並んでいた。
しかし、バスは次から次へと来るので3台目に乗る事ができた。6:10にバスに乗り北沢峠へ向かう。
約50分の南アルプススーパー林道ドライブである。バスが進むにつれ左の谷が深くなっていく。
バスの中はぎゅうぎゅう詰めでおまけに窓は締め切ってある為、気分が悪く成ってくる。
周りでは、ベテラン登山者が昔の自慢話のオンパレードだ。そして面白かったのが、前方に見えて
来た山並みを女性の身体に例えての運転手のユニークな解説だった。気分が悪い中、なんとか
北沢峠に時間どうり7:00に着いた。初めて北沢峠を見てビックリ!反対側の広河原からもバスが
数台来ていて人でごった返している。トイレを済ませ7:06スタートする。

バス停Pからの鋸岳(下山時撮影)

バスからの鋸岳2685m(下山時撮影)


今日の予定ルートは尾根コースを登り、小千丈から仙丈ケ岳へ行き、馬の背ヒュッテから藪沢小屋
経由で大滝の頭へ行き登路と同じ尾根を下る予定だ。江崎さんの忠告で藪沢コースは展望が無い
ので、尾根の往復の方が良いと聞いていた為である。


歩き始めは樹林帯の中の急登から始まるが、先行者のペースが丁度自分のペースと合い、マイ
ペースで進む。北沢峠の標高が2030mと高いが、真夏の晴天であるので汗が吹き出てくる。しかし
気持ちの良い風が吹いている為涼しくも有る。少し登った辺りで登りも緩くなるが、直に急登になり
延々と続く。途中の樹間から北岳が見え隠れし、初めて間近で見る北岳に感動する。

五合目(大滝の頭)へ8:25に着き小休して先へ進む。先へ進むに従って森林限界を過ぎ
徐々に展望が開けてきた。後を振り返ると目に甲斐駒ヶ岳が大きく飛び込んで来た。

甲斐駒ヶ岳2967m

鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)

今日はビデオカメラも持参なので、カメラ撮影とビデオ撮影に忙しい。遠くには八ヶ岳、その先には
噴煙を上げる浅間山。ド〜と鋸岳と甲斐駒その右には鳳凰三山、そして真打登場!富士山と北岳。
どれを取っても感動もんである。\(^_^)/ 息子がシビレを切らして「先に行く!」と言って先に
行ってしまう。此方はそれど頃ではない、このチャンスを逃したら何時撮れるか分らない。

北岳の左に見えた富士山

富士山と北岳をバックに小千丈ヶ岳にて

9:16に小千丈に着くが、息子の姿が無い。先へ行ってしまったらしい。此処からの眺めも素晴らしい
ので、誰かに写真を撮ってもらおうと見回すと近くに女性が居た。しかし何やらブツブツ言っていて不
機嫌そうなので、別の方に撮っていただく。(この写真は翌年の年賀状に使用)
息子の後を追うため歩き出すと先程ブツブツ言っていた女性が居た。まだ何やら言っているので聞い
ていたら「たわけ」「たわけ」を連発している。「たわけ」という言葉は、名古屋と岐阜の共通の方言であり、
東京の「バカ」大阪の「アホ」と同じ意味が有るので、この人は多分名古屋の人と思い話し掛けてみたら
やはりそうだった。友達と来たのだが、小千丈へ寄って行くと言ったのに友人1人が勝手に先へ行って
しまった為に怒っていたとの事。話している間も文句を言いながら歩いていて、岩場の下りになったので
「足場の悪い所なので、カリカリせずに慎重に降りたほうが良いですよ」と忠告してやったら「それもそうね」
と言って降りて行ったのだった。そしたら「如何して名古屋って分ったの?」「あれだけ、たわけを連発す
れば分りますよ。たわけは名古屋と岐阜でしか使いませんから」納得された。(^^;)
そして待っていた友人に追いついたら又しても「たわけ〜如何して言うとおりにしないの」と来て、友人も
言い返していた。名古屋弁オンパレードであった。ヤレヤレ・・・

TOP

八ヶ岳

鋸岳

甲斐駒ヶ岳

この時点では晴天で、仙丈ケ岳も小千丈カールもハッキリ見えていた。やはり視界が良い時に
写真は撮っておくべきである・・・。目で息子を追って見るが確認出来なかった。

H12年に新しく出来た千丈小屋、風力発電の風車が見える

やっと頂上が見えて来た

アキノキリンソウ

トウヤクリンドウ

ウサギギク

10:00

10:09 ガスに煙る仙丈ケ岳頂上

11:14 息子と記念撮影

先程まで快晴だったのに頂上が近づいて来たとたんにガスが出てきて
しまった。息子は15分待ったと言って寒さに震えていたので、早速風を
避けれる所に移動して暖かいラーメンを作り食べた。気に成っていた
名古屋の女性二人は仲良く寄り添って食事をしていたので一安心。
一向に晴れる様子が無いので、45分いて10:57に下山開始。
藪沢カールに新しく出来た千丈小屋へ行ってみる事にする。

11:14 H12年に完成した千丈小屋

千丈小屋から見た小千丈ヶ岳

11:44 馬の背ヒュッテ

千丈小屋から一旦尾根に登り、少し下りた辺りから馬の背ヒュッテ方面へ進路をとりジグザグ道を
下りて行くと馬の背ヒュッテに着く。記念撮影だけ済ませて藪沢方面へ下ると、藪沢の流れに出る。
水場になっていて登山者が休憩しているので、沢水好きの自分も早速喉を潤す。居合わせた登山
者に藪沢小屋方面の進路を尋ねると「沢沿いが藪沢ルートで、右へトラバースしているのが藪沢
小屋ルート」と教えて頂いた。

12:02 藪沢小屋(素泊まり4000円のみの営業小屋)

多少アップダウンの有るトラバース道を進むと
小さな藪沢小屋へ着くが、何と小さいのに営業
小屋であった。煙突からは煙が出ていて、ビール
600円の看板が出ていた。外のトイレは傾いて
いて、ロープで縛り付けてあった。入るには勇気
が要りそうだ。(^^;)
12:17に5合目に着き、8分の小休止。
北沢峠発のバス時間は、午後は13:00と15:55
だが勘違いをして14:00と思っていたので、それ
までには着きたかったので慌てて下りたのだった。
お蔭で1時間で北沢峠へ下りれ、13:24でセーフ
と思い時間を確認して、唖然・・・13:00だった。

13:00の次は15:55なので、3時間待ち・・・(溜息) しかし、朝に臨時便が出るのだから帰りも有る
と思い係員に尋ねると「まだ決めて居ないが、もう少し様子を見てからです」だった。仕方が無いので
バス停になっているテントに入り、丸太の椅子に座って待つことにする。その後、横へ2泊3日で北岳
方面へ行って来た方が座り、山の話を聞いていた。自分達の前に着いて左隣に居た二人連れが、
「誰か仕切ってくれないと順番がメチャクチャになってしまう」とぼやくのが聴こえた。チョッとためらっ
たが、普段息子の前でいい加減な事ばかり言っているので、カッコつけてみようと出しゃばって
バラバラに集まりかけた登山者に「皆さ〜ん、着いた順番どうりに並びましょう。え〜と、あなた達は
私達の前でしたので、前に出てあなた達はこっち、次の人はこっち」と言う具合に並べてやった。
以外に皆さん素直に従ってくれたのでホッとした。そしたら、着いて23分後の13:47に臨時便が出る
事になってすんなり帰って来れた。戸台口Pに14:36に着いて、仙流荘で汗を流して帰ろうとしたが、
息子に拒否されて15:00に帰路に着き、18:49に家に帰った。


初めての南アルプスへ行けて大変満足した。江崎さんが行って来て話を聞くまでは行ける
とは思っていなかった。実際行って見てバスの1時間は辛いし、臨時便が無い時は大変
そうである。次の年には、甲斐駒ヶ岳へ行くぞ!と決めたのが今だに行けて居ない。
しかし、今年は3年振りに行こうとしているが、実現出来るかな?

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